3月11日だから

職場は「関内桜通り」に面しているが、ここは八重桜なので紅く染まるのはまだずっと先だ。
ところが「関内桜通り」の終わりの向こうに緋寒桜だろうか、もう満開をむかえていて、遠くからでも目が行く。ただ、こんなところに進入禁止の標識があるから、つい考えてしまう。
毎年いつものように変わらず桜の花が咲き、いつもと同じ春がやって来ても、そこへ帰ることのできない人たちがいまだにいるのだ。

ふだんなら見過ごしてしまうまちの風景も、今日だからこそちょっと違って見えたのかもしれないな。