湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

蔵闇

2011-08-22 22:34:27 | あんな話こんな話


ときどき通る道だが、こんなところに蔵があったなんて気づかなかった。
雨上がりの夕暮れ、今日は歩いて帰宅する途中の住宅街で見つけた。
ゆっくりした自転車のスピードが好きだけど、それでも速すぎて見過ごしてしまうものも多いんだね。

紙の城

2011-08-21 21:12:34 | ぶらかま


「上杉謙信、武田信玄、豊臣秀吉など戦国の名だたる武将が次々と攻めたがついに落ちなかった」
『鎌倉 史都散歩』(朝日新聞社刊 昭和41年)の玉縄城についての一節である。
そんな城が鎌倉にあったのかと思うと、ちょっとロマンを感じる。
しかし、残念なことに今はその実体がない。碑さえ、緑の中にひっそりと建っているだけなのだ。しかも、そこは女子校の敷地内で、見学には許可を取らなければならず難攻不落(笑)。

『鎌倉 史都散歩』の玉縄城跡の項は、こう結ばれている。
「しかし、この不落の名城も現代の札束攻勢には弱かった。土地ブームを見込んだ業者が農地解放で私有地となった城跡一帯をいち早く買い占め、いまは私立女学校の校舎と変わった」

下の写真は、この本に載っていた写真の像だと思う。

今日はカレー 辛さ×10倍

2011-08-20 22:25:10 | B食の道


ときどき食べたくなるグリコのレトルトカレー『LEE』辛さ×10倍。
いつだったか×20倍を食べたときには口の中が燃えさかって大変な目に遭ったが、×10倍の刺激ぐらいだと、たまに体験したくなるものだ。

今日はその『LEE』の「キーマカレー 辛さ×10倍」を初めて食べた。
封を開けた瞬間から、うまいカレー屋のドアを開けたときと同じ香ばしい香辛料の匂いが鼻に飛び込んでくる。
スプーンで口に運ぶと、ふつうの×10倍よりも×3倍ぐらいおいしいく思えた(個人の感想です)。
ただ、辛さはふつうの×10倍よりも×0.5倍くらい(もちろん個人的な感想です)。と思っていたら、ふつうの×10倍よりも×5倍くらい遅れてかなりの辛さがやってきた!(個人的な感度の違いです)
目の回りからジワジワ発汗が始まり、次いで頭皮からも汗が噴き出す。
ただ辛いだけ、ただ熱いだけの食べ物だと、顔全体や首筋、手の甲、腕、そして体中から発汗するから、それとは明らかに違う。恐るべし「キーマカレ 辛さ×10倍」
ふつうの×10倍より、×10倍はクセになりそうである。

負けるが分け

2011-08-19 22:20:28 | I♡YOKOHAMA


朝刊では「平塚競技場のネーミングライツ2000万円で募集」の話題が出ていたが、写真は昨日の朝刊。
えっと驚き、次に笑ってしまい、最後は妙にナットクした記事である。

一昨日の神宮球場、ヤクルトVS横浜のゲームだ。
4回表まで9-0で横浜が一方的にリードしていた。ところが、なんと終わってみれば10-10の引き分け。追いつかれたほうも、追いついたほうもビックリですよねぇ。

いや、さらにびっくりしたのは、これを伝える記事の一文。もちろん神奈川新聞なので、完全に横浜サイドで語っている。
1回表の8者連続安打で一挙8得点というイケイケの文章の次。

「しかし、投手陣の崩壊でよもやの敗戦」

えっ? 「敗戦」って…
そんなバカなと驚いてスコアを見直してみたら、やっぱりドロー。追いつかれたけど、負けてはいない。
ミスじゃんと一度は笑ったものの、待てよである。

あるある、あるよ。サッカーでもラクラク勝ちゲームのはずが、あれよあれよと差を詰められ、最後の最後で追いつかれるパターンだ。引き分けなのに、追いついたほうはまるで勝ったかのようなお祭り騒ぎ、追いつかれたほうはショボ~ン。
ピッチの選手たち、そしてスタンドの様子はクッキリ明暗を分けているが、実は引き分けだったのである。

だから「よもやの敗戦」と書いてしまう記者の気持ちもよくわかり、妙に納得したのである(笑)。

少年時代

2011-08-18 22:51:09 | あんな話こんな話


田んぼの中の用水路で、おじいさんが釣り糸を垂れていた。
通りかかった子供が釣果を覗き込んでいるようだ。
緑の向こうからかすかに笑い声が聞こえてきた。
まるで田舎のようだが、すぐそこまでもう開発の波が押し寄せている神奈川県海老名市の景色だ。
彼らが大人になる頃、この緑は残っているのだろうか。

乗ってびっくり見てやっぱり

2011-08-17 20:40:48 | ぶらかま


古都にマッチているし、エコだし、いい乗り物と思うんだけど、やっぱり敬遠されて(敬遠して)しまう人力車(笑)。
いやいや“乗らず嫌い”というのもイカンと思い、先日体験してみた。
体験したといっても、僕はちょっと乗っただけで、あとはほとんど一緒に走ったり先回りしたりだったんだけどね(笑)。
それでも、いつぞやのベロタクシーに比べても乗り心地は5倍くらい良いことを実感。ゆったりしたスピードで過ぎていく景色もキレイに見える。ちょっとだけの優越感は、10分3,000円という対価を払っているからか(笑)。

いちばん驚いたのは、やっぱりその推進力である。人が引っ張っているというのは目の前で見てわかっているのに、なにか別のエンジンが付いているんじゃないかと思えてしまうほど力強いのだ。音もなくグイグイ進んでいくのが不思議な感じですらある。
そういえばベロタクシーはギアを使って効率的に力を伝えるという仕組みがあるわけで、そこへいくと人力車はなんとシンプルな乗り物なんだろう。
そのぶん体力の消費も激しいようで、振り返った車夫の額には玉の汗が隙間なく浮かびあがっていた。

引いてくれた車夫がいい人だったこともあり、人力車の印象がガラリと変わったのは確か。
静かな住宅街にある鏑木清方記念美術館で下車。小町通りに出ると、若い人力車夫が通りかかったオネーチャンに声をかけている。

「おねーさん、いま目が合ったよね、乗りたくなったでしょ、ねーねーほらほら」

ナンパか!
やっぱり敬遠したくなっちゃうんだよね。

安近短の炎天下

2011-08-16 22:28:50 | ぶらかま


お昼前、浄妙寺から鎌倉駅への帰り道。いつもなら歩いてしまう距離なのだがさすがにこの気温だ、危険を回避してバス停に並んだ。

ところが、なかなかバスが来ない。炎天下で辛そうな顔の列はどんどん延びていく。結局、やっとやって来たバスには全員が乗り込むことができなかった。
走り出したバスには、当然次のバス停で待っている人たちは乗り込めるはずもない。観光客ならともかく、どう見ても住民(特にお年寄り)という人たちが諦め顔で見送る姿に胸を痛める。
それほど今日も鎌倉は混雑。まるで観光シーズンのようだ。
夏休みで、しかも不景気のレジャーの典型である「安近短」の影響だろうか。泊まりがけじゃ行けないけど、ちょっと旅気分を味わうのにちょうどいい距離の鎌倉へいざ!という感じかな。

満員のバスは途中から見事に渋滞にハマり、僕を含め乗客の多くは「八幡宮」で途中下車。駅に向かう小町通りも、肩と肩がぶつかるほど混みあい、もう頭がクラクラしてきたのである。

写真は、そんな混雑している鎌倉で、わりとのんびりできる浄妙寺境内の『喜泉庵』(昨日に引き続きシルエットで)。浄明寺バス停で待っていた列のほとんどは、竹林で人気の報国寺から降りてきた観光客だった。『喜泉庵』の良さを教えてあげたいけど、一方では静かなままであってほしいとも思っている。



汗かきとかき氷

2011-08-15 22:31:00 | ぶらかま


大船、北鎌倉を歩き回り、鎌倉に着いた時には歩数計の数字はすでに2万歩オーバー。
照りつける太陽に腕は赤くなり、上着はすでに2度も色を変えていた(笑)。

そこから、人力車に乗ったかと思えば、追ったり先回りして写真を撮ったり。また汗を流す。仕事は楽しいけど、酷暑の日はたいへんだ。
納言志るこ店』に並んで食べた「氷イチゴ」(400円)はただの「氷イチゴ」なのに、今までこんなにうまい氷イチゴ食べたことないってくらいうまかったのだ。


フワッフワできめ細かい氷が特徴。お客さんのほとんどがカキ氷を頼んでいる。

一番上の写真は建長寺で。

半世紀後の横浜で

2011-08-14 20:38:19 | ぶらぶらミュージアム散歩


用事で横浜に出たついでに、横浜開港資料館で開催中の『横浜ノスタルジア 特別編 昭和30年頃の街角』(広瀬始親写真展)に足をのばした。
ちょうど横浜を舞台にしたアニメの公開に合わせたようで、「『コクリコ坂から』の時代を見る」というサブタイトルも付いている。半世紀前あたりの横浜の様子をモノクロ写真で追うことができて楽しい。米兵やアメ車が写っているものは、外国にしか見えずカッコよすぎる。一転、子供たちの風俗は田舎にしか見えない。そのギャップこそが、当時の横浜を物語っているのかもしれない。
中には、記憶がある風景も出てきて(一応僕も“浜っ子”の端くれ!)、思わず「懐かしーっ」とつぶやいてしまった(笑)。
わりと小規模な写真展ではあるが、会場自体がすでにノスタルジックな建物(昭和6年築の旧英国領事館)なので思いのほか楽しめる。
帰りに寄った玄関脇にある小さなカフェ『オ・ジャルダン・ドゥ・ペリー』は、たぶん使用人の住まいだったのではないか。そんな空間でコーヒーを飲めば、気分はますますタイムスリップしていくのである。


盆BQ

2011-08-13 23:42:35 | あんな話こんな話


お盆なので、いつものように妻の実家で過ごす。
(Fリーグ今季初勝利は見逃す)
家の中にいるとガラガラと玄関の扉が開いて、姪と初めて見る大きな青年が入ってきた。
どうやら、姪の彼氏のようである。

僕が初めてこの家に来たとき、彼女はハイハイをしていたのだ。
それが彼氏を連れて…
親のような立場としては複雑ではあるが、現れた青年がとても感じがよくて素直に喜ぶことができた。
夜に行なわれたバーベキューでは一緒に肉を焼き、お酒を飲み、笑い、汗びっしょりになってバレーボールまでやり、花火をする頃にはすっかりこの家の一員になっていた。
いきなり14~15人という大家族の中へ入っていくことは大変そうに思えるが、実は人数が多いほうが溶け込むのに意外に時間がかからない。それは、20年数年前に僕が身をもって体験している。
ようこそ若者!
そして、今晩も夜遅くまで宴は続くのだった。