湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

紙の城

2011-08-21 21:12:34 | ぶらかま


「上杉謙信、武田信玄、豊臣秀吉など戦国の名だたる武将が次々と攻めたがついに落ちなかった」
『鎌倉 史都散歩』(朝日新聞社刊 昭和41年)の玉縄城についての一節である。
そんな城が鎌倉にあったのかと思うと、ちょっとロマンを感じる。
しかし、残念なことに今はその実体がない。碑さえ、緑の中にひっそりと建っているだけなのだ。しかも、そこは女子校の敷地内で、見学には許可を取らなければならず難攻不落(笑)。

『鎌倉 史都散歩』の玉縄城跡の項は、こう結ばれている。
「しかし、この不落の名城も現代の札束攻勢には弱かった。土地ブームを見込んだ業者が農地解放で私有地となった城跡一帯をいち早く買い占め、いまは私立女学校の校舎と変わった」

下の写真は、この本に載っていた写真の像だと思う。