古都にマッチているし、エコだし、いい乗り物と思うんだけど、やっぱり敬遠されて(敬遠して)しまう人力車(笑)。
いやいや“乗らず嫌い”というのもイカンと思い、先日体験してみた。
体験したといっても、僕はちょっと乗っただけで、あとはほとんど一緒に走ったり先回りしたりだったんだけどね(笑)。
それでも、いつぞやのベロタクシーに比べても乗り心地は5倍くらい良いことを実感。ゆったりしたスピードで過ぎていく景色もキレイに見える。ちょっとだけの優越感は、10分3,000円という対価を払っているからか(笑)。
いちばん驚いたのは、やっぱりその推進力である。人が引っ張っているというのは目の前で見てわかっているのに、なにか別のエンジンが付いているんじゃないかと思えてしまうほど力強いのだ。音もなくグイグイ進んでいくのが不思議な感じですらある。
そういえばベロタクシーはギアを使って効率的に力を伝えるという仕組みがあるわけで、そこへいくと人力車はなんとシンプルな乗り物なんだろう。
そのぶん体力の消費も激しいようで、振り返った車夫の額には玉の汗が隙間なく浮かびあがっていた。
引いてくれた車夫がいい人だったこともあり、人力車の印象がガラリと変わったのは確か。
静かな住宅街にある鏑木清方記念美術館で下車。小町通りに出ると、若い人力車夫が通りかかったオネーチャンに声をかけている。
「おねーさん、いま目が合ったよね、乗りたくなったでしょ、ねーねーほらほら」
ナンパか!
やっぱり敬遠したくなっちゃうんだよね。
コミュニケーションできる乗り物って楽しそうだなあ。これも、すごーくいい!!
偶然の産物?です。
見直してみると、いつの時代かよくわからない不思議な写真ですね(笑)
僕が乗った人力車は全国チェーンと言ってましたが、ちょとした観光地でも喜ばれそうですよ。