湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

アルプスを走破する人々

2010-12-21 19:58:20 | ぶらかま


予想以上に険しい山道だった鎌倉アルプス
それでも、おじさんに追い抜かれたりしながら(笑)も、なんとか頑張って歩いていた。
すると、前方から派手なウェアをまとった集団が走ってくる。すごい勢いである。
4人が過ぎると、2人、今度は3人…。
下り坂などはかなりスピードがついていて、よく足を挫いたりしないなぁと感心する。
『トレイルラン』というらしい。
女性の姿も多い。「山ガール」よりも年齢層は高いように見えるが、どういう経緯でこんな山道を走り始めたのだろうか。スゴイ人たちがいるもんだ。
僕なんて、歩いているだけなのに何度も滑りそうになったけどね(笑)。
思わず道を譲って振り向くと、彼らはあっという間に緑の中に消えていくのであった。

フロフキ縦断

2010-12-20 18:52:14 | B食の道


土曜日、アルプスを縦断した。
といっても、鎌倉アルプスだけど。しかも、標高159mが最高地点(笑)。いわゆる「天園バイキングコース」ですね、有名な。

ところが、歩いてみると、もとい登山してみると、思いの外キツくて驚いた。たしか高校生のころ以来だが、あの時は大人数でワイワイガヤガヤ歩いたからか、それとも若かったからか、キツイかったなんて記憶は残っていないなぁ。
でも、歩き疲れたころ、うまいタイミングで茶屋が迎えてくれた。そして、何気なく頼んだ「ふろふき大根」(400円)が、上の写真。なかなかの迫力だ。
見た目よりずっとお上品なあっさり味。ゆず味噌がやさしく、疲れた体に効いた。周りのワカメも箸休めにいい。もちろん、このあと縦に断って食べた(笑)。
それにしても、こんなものが山ん中で食べられるなんて思いもよらなかったな。しかも、持ち込んだ「塩おにぎり」も食べていいそうで、すてきなお昼になったのだ。


かうひいを飲みに鎌倉へ

2010-12-19 21:10:34 | B食の道


昨日は休日出勤で鎌倉を歩いたが、今日はプライベートで鎌倉へ(笑)。
というのも、おっさん二人旅のメンバー(笑)から召集がかかったから。「いま鎌倉にいるんだけど」と。

二人で昼食をとった後、やってきたのが長谷駅の南側(海側)の静かな住宅街。その路地の奥にある『かうひいや13番地』である。
どこをどう見ても、普通の古民家だ。サッシの引き戸を開けると、玄関の足元に「土足のままでお上がりください」と書いてある。本当に土足でいいのかどうか逡巡したまま上がってから、ご主人に確認(笑)。
「どうぞどうぞ」と中へ案内される。部屋の中は畳が剥がされたような板張りなので安心した。


古民家の雰囲気そのままに木製の椅子やテーブルが並ぶ落ち着いた空間だ。僕たちが腰を下ろした席のテーブルは、よく見たら足踏み式のミシンの天板を交換したもの。見渡すとランプや本棚、アンプなどアンティークも置かれていた。
懐かしい木枠のガラス戸の外には、普通の庭が見える。そのガラスを通った陽射しが何とも暖かい。おまけに流れるジャスの音もとても暖かい。


そして、コーヒーも実においしかった。ランチがなく、コーヒーと紅茶、ケーキに絞ったメニューの意味がしっかりわかる味わいだ。
しばらくは僕たち二人だったので大きな声でおしゃべりに夢中になったが、1時を回って他のお客さんがぼちぼち来ると小声で話さざるを得なくなった。他のお客さんは、みんなお一人様なのだ。そうか、この雰囲気は一人がぴったり。今度は本を持って一人でゆっくりしてもいいな。そう思いながら空になったカップを静かに置くのだった。

年の瀬の鎌倉縁日

2010-12-18 23:08:39 | ぶらかま


毎月18日は長谷寺の縁日。
そして、今日は今年最後ということで、納めの観音『歳の市』だった。
紹介の写真で見るとにぎやかな印象だったが、今日はなぜかとても静か。
それでも、熊手やダルマの露店もあり、年末らしい。おっと、なぜか神棚関係のお店も出ているぞ(笑)。

「それではお客様の~」
ダルマを買ったお客さんに向けて店員さんが「ヨヨヨイヨヨヨイヨヨヨイヨイ」と三三四拍子。
そして火打石を。
おぉ、年末だぁ、年末、盛り上がるねぇ、歴史ある鎌倉らしいねぇ…
と思いきや、なんだか見たような店員さん。おや、いつも前鳥神社に出ている~、平塚の~だるまやさんじゃないか!ウチの娘と幼稚園の同級生だった子の~、そのおじいちゃんとおばあちゃんだぁ(笑)。
鎌倉で作ってたんじゃあなかったのね。
まぁ縁起物だから、ヨヨヨイヨヨヨイ…





サーテーはサイコー

2010-12-17 19:10:57 | B食の道


「サーテーひとーつ!」
腰越商店街の『かきや』は2度目かな。表に出ていた看板の「アジフライ、焼板、玉子焼き」に反応して扉を開けてしまったのだ(笑)。
そして、僕の注文を受けた店員さんが奥の厨房に向かって叫んだ「サーテー」とは、その「サービス定食」(750円)のことだ。
小ぶりのアジフライで、しかも片身が3つだったが、味はまずまず。そのお皿に載ったキャベツとスパゲティサラダをはじめ、実に様々なおかずがお盆の上に並んでいた。その上「ご飯はお代わりできますので」との嬉しいお言葉(笑)。まさに、これぞ「サーテー」である。
最後までとっておいた玉子焼きも、予想通り甘くておいしかった。

情報誌などにもよく出ていて観光客向けのお店のような印象だが、実は昔からある地元に愛されているお蕎麦屋さんなのだ。食べているあいだ中、出前の電話がひっきりなしだったからね。

めちゃめちゃおいしいというわけではない、普通においしいお店。でも、そんなお店で食べる「サーテー」だからこそ、かなりお得だと思うのである。

あったあったありました、前回の『かきや』は2007年でした。

八百年前の宵闇

2010-12-16 22:54:01 | ぶらかま


「ぜんぜん見えないじゃないねぇ」
「なんで立って見ちゃだめなのかしら…」
暗闇の中、文句を言うたびに近くに立っている巫女さんが駆け寄っては「お静かに」と注意している。

今晩、鶴岡八幡宮の境内で『御鎮座記念祭』が行なわれた。
800年も前からここで行なわれている神楽である。
ただし、これは神事。エンターテインメントではない。
見えないと文句を言っちゃぁいけません。

かがり火だけの境内で始まった神事。
実は今、境内に何百人単位の人々がいるなんて信じられない静けさと暗さである。
その中、雅楽が響き、巫女さんが舞い、最後にはなんと神官が舞った。
確かに優雅だが、やっぱりそれは神事。淡々と粛々と進んでいくだけ。
1時間近く経っただろうか。足元から寒さがゆっくりと忍び寄ってくる。今晩はかなり冷え込んでいるようだ。
しかし、それがかえって神々しさを際立たせる。
時代を超えた舞に心が揺さぶられた。
鎌倉という場所だからこそできる素晴らしい体験だった。

そして、もうひとつ素晴らしかったことがある。
それは、この貴重な体験を仕事でさせてもらったということだ(笑)。

写真は『御鎮座記念祭』の後。ここに30名近い神官たちが座り「宮人曲」を奏でた。

初めてのバーキン

2010-12-15 21:31:04 | B食の道


まあまあハンバーガーを食べているほうだと思うが、なんと初ワッパーである。
『バーガーキング』は、若い頃に一度はと思っているうちに撤退してしまい、と思っていたら数年前にロッテリアによって再上陸。今日行った小田原の鴨宮店も、以前はロッテリアだった場所だ。

初体験なので、ここは基本を押さえて「ワッパー」を。聞いてはいたが、やはりサイズがなかなかのものですね。
隣の「BKダブルベーコンチーズバーガー」(390円)と比べても、かなり大きい。


味もなかなかワイルドだ。特にパテは直火焼きだけあって、焦げ具合が絶妙。トマトやレタスもたっぷりで、しっかりおいしい。バンズが最初はややパサパサな印象だったが、食べ進めるうちに、具材やソースなどとのバランスがぐっとよくなり、まったく気にならなくなった。
ただ大きいだけでキングを名乗っているのかと思いきや、いやいやなかなかたいしたもんだ。
これで390円はお得。しかも、生のオニオンやピクルスなどは無料で増量も可能だという(これが「お好の通りに」ということですね。あぁもちろん有料のトッピングも多数)。
ならば今度は「ねぎだくで」とオーダーしてみようかな(笑)。


いつもは縦長の写真だけど、やはり今日は横置きで(笑)。


あまりの大きさで、トマトのスライスが小さい(笑)。なので数枚はいっていた。

モスのモク問題再び

2010-12-14 19:19:08 | あんな話こんな話


またしてもモスの喫煙席の話である。
またしても1時過ぎに2階へ上がると、禁煙席に残っているテーブルは2つ。
またしてもガラスと自動ドアで仕切られた喫煙席に目をやると…
おぉ今日はけっこう入ってるじゃん、珍しくグループもいるし、
と思ったら、おいおい学ランを着た男子高校生たちだよ!
ん~、どうしたもんかと考えながら腰をおろすと、たまたまお盆を持って上がってきた女性店員が彼らに気づいた。禁煙席でちょうど席を立った人がいたので、テーブルをくっつけて4人席を作る。そして、すぐに中の高校生たちを誘導した。なかなか手際が良かった。素晴らしい。
よかった、よかった、危なくオレが彼らに声かけちゃうところだったよ。それで噛みあわずに喧嘩にでもなっちゃったら大変だった(笑)。ま、校章を見たら市内一の進学校だったから大丈夫だったかもしれないけどね。

その後、様子をうかがっていると、どうやら彼らも好きで喫煙席に入ったわけではないらしい。禁煙席がいっぱいだったので、みんなで一緒に座れる喫煙ルームに仕方なく入ったようなのだ。
こんなことが起こってしまうのは、やはりこの店のレイアウトに問題があるからだろう。禁煙席が満員で待つ人がいるのに喫煙席がガラガラというのは、やっぱりおかしいよね。それとも、最近すっかり肩身が狭くなった喫煙者を優遇してあげようというコンセプトなのかな。
モスは大好きなだけに、ちょっと残念。ここのお店だけかもしれないけれど、それにしてもどうもクリーンでナチュラルなモスのイメージと合わないんだよねぇ。こんなふうに思っているのはオレだけかしら。

写真は「とびきりハンバーグサンド デミチーズ」。キャベツがたっぷりでおいしかった。

消えた鎌倉湖

2010-12-13 23:35:55 | ぶらかま


デートで鎌倉に。
若いころ、そう考えてガイドブックとにらめっこしたのを覚えている。

そして、地図に載っていた「鎌倉湖」という湖の名にひかれていた。
ただ、ちょっと遠い印象だったので次こそと先延ばしにしていると、そのうちに地図上からその名が消えてしまったのだ。
それから何十年。いつか僕の記憶からも消えていた。

それが、今の仕事を始めて、突然「鎌倉湖」という文字に再開するのである。
鎌倉市の北側、今泉にある「散在が池」を調べていると、ここが「かつて鎌倉湖と呼ばれていた」とあった。
「鎌倉湖」は消えてなくなったわけではなく、いつのまにか名称が変更されていたのだ。

昨日、現地へ出掛けた。
大船駅から乗ったバスが、いきなり「鎌倉湖畔循環(ルート)」である。案内を見ると「鎌倉湖畔」なんていうバス停もあるではないか(実際に下車するのは「今泉不動」バス停)。地図から消えた「鎌倉湖」という名が、あたりまえのように使われていた。
「散在が池森林公園」の入口には「通称 鎌倉湖」と記してあった。
地元の方の口からは、普通に「鎌倉湖」という名が出てきた。
逆にハイカーの方々は「散在が池」と口を揃えた。

どうやら「散在が池」という名称は、公園として整備した際に行政が、三つの村に分散された山に造った灌がい用の池という時代背景から命名したようである。
開園は1982年。なるほど、僕の青春とともに「鎌倉湖」が消えてしまったわけが解明された(笑)。

それにしても「散在が池」というと、その辺のただの溜め池みたいなイメージ。
ところが「鎌倉湖」と呼んでみると、いかにも美しい湖面しか思い浮かばない(笑)。

実際その池は、やはり鎌倉という名がふさわしい湖であった。
秋色の木々を静かな湖面に映し出し、とにかく静か。時折そばの木が揺れると、リスが枝を走る音である。もともと灌がい用に造られた池とはいえ、もうどう見てもすでに自然そのもの。美しい。

手広から自転車で走ってきたという70代のおじいさんが湖畔でこうつぶやいた。
「こういう所へこそ、来るべきだよ」
同感である。
でも「散在が池」という名のままでは、残念ながらその良さを体感する人は増えない。
「鎌倉湖」と名乗れば、もっとみんな足を運び、この風景の素晴らしさに目を見張るはずなのだが。


そして、その「鎌倉湖」に近い「称明寺」には、なんと滝が!
「陰陽の滝」である。鎌倉に滝があったんだ。これも驚きだった。
実に奥が深いぞ、鎌倉!

青空バーガー

2010-12-12 20:23:38 | B食の道


茅ヶ崎市美術館に着たので、せっかくだからと(何がせっかくだかわからないが)そのまま北上。さらに東へ向かい線路際に出て『チャーリーの窯焼きバーガー』へ。
東海道線から見えて気になっていたハンバーガー屋さんだ。
途中の踏切近くに貼ってあったメニューにはポテトやドリンクのセットものもあり食べる気満々で扉を開けたが、なんとテイクアウト専門店だった。
それでもせっかくだからと(何がせっかくだからわからないが)『ベーコンエッグバーガー(160g)』(750円)を注文。どこか近くの公園ででもと思って走ったがなかなか見つからない。結局、駅の近くの中央公園まで来てしまった(笑)。

ちょっと冷めてしまったけれど、バンズがフワッフワモッチモチで好印象。さまざまな具材のバランスもよくておいしい。
おいしいだけに、イートインできなかったのが残念。やっぱりグルメバーガーは、そのお店の雰囲気の中で食べてこそだと思うんだよね。だから多少高くても、価格以上のおいしさを感じて幸せになれるのだ。
もちろんいい天気の公園で食べるのも悪くはないんだけど、何しろ上空を旋回するトンビが気になって気になって…。せめて危険にさらされていない場所でゆっくり味わいたかった(笑)。