湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

かうひいを飲みに鎌倉へ

2010-12-19 21:10:34 | B食の道


昨日は休日出勤で鎌倉を歩いたが、今日はプライベートで鎌倉へ(笑)。
というのも、おっさん二人旅のメンバー(笑)から召集がかかったから。「いま鎌倉にいるんだけど」と。

二人で昼食をとった後、やってきたのが長谷駅の南側(海側)の静かな住宅街。その路地の奥にある『かうひいや13番地』である。
どこをどう見ても、普通の古民家だ。サッシの引き戸を開けると、玄関の足元に「土足のままでお上がりください」と書いてある。本当に土足でいいのかどうか逡巡したまま上がってから、ご主人に確認(笑)。
「どうぞどうぞ」と中へ案内される。部屋の中は畳が剥がされたような板張りなので安心した。


古民家の雰囲気そのままに木製の椅子やテーブルが並ぶ落ち着いた空間だ。僕たちが腰を下ろした席のテーブルは、よく見たら足踏み式のミシンの天板を交換したもの。見渡すとランプや本棚、アンプなどアンティークも置かれていた。
懐かしい木枠のガラス戸の外には、普通の庭が見える。そのガラスを通った陽射しが何とも暖かい。おまけに流れるジャスの音もとても暖かい。


そして、コーヒーも実においしかった。ランチがなく、コーヒーと紅茶、ケーキに絞ったメニューの意味がしっかりわかる味わいだ。
しばらくは僕たち二人だったので大きな声でおしゃべりに夢中になったが、1時を回って他のお客さんがぼちぼち来ると小声で話さざるを得なくなった。他のお客さんは、みんなお一人様なのだ。そうか、この雰囲気は一人がぴったり。今度は本を持って一人でゆっくりしてもいいな。そう思いながら空になったカップを静かに置くのだった。