もうウチは開幕前の練習試合とはチガウぞ。
だいだい、横浜FCはあのときのブラジル人が一人も出てないじゃないか。
それに、こっちは連勝中、向こうは連敗中…
緑化まつりの賑わいもあってか、試合前からどこかゆるい空気が漂っていた。
そして、観ている僕たちにも何だか油断があったような気がする。
だから、今季初となったキックオフ早々の失点すら楽観していたのだ。
ところが時間が経つに連れ、それ(野球でいう“スミ1”)がどんどん重くのしかかってくる。
そして、いくらチャンスが訪れても得点の匂いがしないまま、試合終了のホイッスルを聞くのだった。
結局、あの練習試合の流れをそのまま引きずっていたかのようだ。
試合開始早々のガツンは、シーズン早々のガツンでもあったということ。
暖かい日和にウトウトしていたが、一気に目が覚めた。
募金した。黙祷した。でもそれでいい気になっていた。
ちゃんとしなきゃダメだ。
旧電光掲示板の上の半旗を、改めて見直すのだった。