湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

外見にほだされて

2009-02-26 23:37:08 | B食の道


新宿伊勢丹の横。路地裏に、あの「とんかつ」を「とんかつ」と名付けたお店があるという。
店の名は『王ろじ』。なんでも「路地裏の王様」らしい(ネーミングマニア?)。
「とんかつ」に「路地」となると、行かないわけには行きませんね。なぜか今まで新宿で仕事というと、定休日の水曜ばかりでなかなか縁がなかったんだけど。
ようやく今日、実現。
ただし、かねてより食べてみたかったのは、その「とんかつ」ではなく「とん丼」。カツカレーの丼バージョンなのだが、ご覧の通りのビジュアルインパクトである。
でも、もっとでっかいカツがダーンとそそり立っている姿を想像していたので、わりとコンパクトな実物が現れて拍子抜けしてしまった(笑)。
カツは叩いて薄くした肉をぐるぐる巻いて棒状(円筒形)にして揚げたもの。
「揚げるのに12分かかります」とメニューに書かれてある。だよね、これだけ太いと。それをナナメに3分割して、カレー丼の上に頭を寄せあうように立てかけてあるのだ。
ガ、ガ、ガリッ。
衣がかなり硬めで歯応えがある。肉はロースとのことだが、平たくする過程で脂身が溶け出してしまうのかヒレカツのような味わい。適度な脂身を好む僕には、ちょっと乾いた印象で残念だ。
カレーも家庭のものから具を取り去った風で、特に変わった様子もない。いやあ、おいしかったんだけど、結局ヒレカツのように加工された「とんかつ」の元祖が、普通のカレーの上に立っていただけだったみたい。見た目にひかれて憧れたけど、案外普通の人だったね。


あぁ、同じ水曜定休で食べ損なっている、こちらのロールキャベツにしとけばよかったなぁ。