湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

素敵なセレモニー

2009-02-23 23:04:31 | 湘南ベルマーレ


昨日の『ベルマーレワンダーランド2009』で、ステージ上に選手が並んだ時のことだ。
昨シーズン限りで引退した加藤望コーチに、ブラジル人3選手が花束を贈呈するという粋な計らいがあった。
その功績を称え、かつて伊藤裕二現名古屋GKコーチの天皇杯での引退セレモニーのようなちょっとしたイベントがあったらいいななんて思っていたが、時期的にかなわなかったので心残りではあった(昨日の森島選手のような手もあったか!)。
とはいえ、どなたの発案だかは知らないが、素晴らしい!とニッコリしたその時だった。
ステージをぎっしり囲んだ人の頭の上に、突然かなりの数のメッセージシートが掲げられたのだ。

「17年間お疲れ様 加藤望 これからもよろしく」

ステージに向けられたシートの文字が、そう透けて読めた。
なんというサプライズ。そしてわき起こる「ノゾムーノゾムーノゾム~…」のお馴染みのチャント。
そのビッグウェーブに、僕は泣きそうになった。すてきだ、ベルマーレサポーター!
ところが、その上をいったのが当の加藤コーチだった。
こっちは勝手に感動しまくっていたが、マイクを向けられた当人はといえば、ただ淡々とありきたりの感謝の意を表するだけ。気負うこともなく、感情的にもならず。
これが、かえってカッコよかった。やたら爽やかで好印象。
その受け答えが、自分の過去のことよりも、大切なのはチームの今シーズンだよと教えてくれていた。そう、彼はすでに前を見据えていたのだ。そして今日こそが、そのキックオフともいえるクラブとサポーターと地元のイベントだということを。

心から言おう、お疲れ様。
これからもよろしく!