荒川を渡り埼玉県内に入ると、東武伊勢崎線の車窓からは、かなり遠くの方まで眺められるようになる。
そして、いよいよ群馬県が近づくと、山並みの稜線が蒼白く美しい姿を見せる。ただ、その麓までは見事に平野が広がっているのだ。神奈川では絶対に出会えない景色である。
実は、この地形こそが、あの空っ風や赤城おろしと称される身を切るような冷たく強い風を生んでいる。山からの風を遮るものがまったくないというわけだ。
「なにしろ自転車に乗っていられないんだから」
食堂のおばちゃんが真顔で言うのも納得。
伺った会社の方々も、都内との違いは「異常なほどの風の冷たさ、強さ」と口を揃えた。
それでも、昨日は穏やかな方で、次の電車までの小一時間、散歩するのには絶好の日和だったのかもしれない。
それにしても、駅名こそ『新伊勢崎』だが、古い建物も多く見事に枯れている。いいですねぇ。次の電車まで3時間位あってもよかったんじゃないかと思う(笑)。
新伊勢崎駅。昼間は1時間に1本。帰りは高校生にホームが占拠されていた。
なんといっても、群馬県はクルマの保有台数日本一なので、電車を利用するのは免許を持っていない人!
創業明治何年かと書いてあります。
夜になれば開くのでしょうか。
異国情緒漂ってい…ないか。
看板建築のお風呂屋さん。潰れてます。
この独特の造りは、もしかしたらああいったエリアでは…。
住宅街かと思うと、いきなり歓楽街になったり。うっかり迷い込むにはいいかも。でも、その多くは、やっぱり潰れている。
こんな所まで遠征していたんですね。しかもオフィスではなく、民家に見えるんですけど…。
なんといっても今日一番の発見はコレ。百年だから、昭和を通り越してます!
人生初の群馬県。いろんな意味で、好印象でした。