湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

本日思いがけず丑の日

2008-07-24 23:44:18 | B食の道


土用の丑の日ということで、せいぜい精をつけようと、しょうが焼きを食べるつもりで(あくまでも鰻じゃないんだ)やってきたのは、東大の近くの『食堂もり川』。
先日書店で見つけた『大衆食堂』という本に載っていたお店だ。ちょっと奥まっているので、今まで気づかなかった場所。
看板には「東大生と共に明治から」のショルダーが。さぞかし古くて味のある…と思いきや、なんとビルに建て替わっていた。
外階段を上って2階が入口。店内は清潔感があふれ、大衆食堂のイメージではないところが残念。
でも、さすが「東大生と共に」だけあって、学食スタイルの前払い食券システムがいい感じ。
ところが、見本が収まったショーケースがあるわけでもなく、メニューも見つからない。ただ、食券売場のおばあさんが僕を見つめるばかりだ。
「あの~、なにかこうメニューみたいなものはありま…」
確かに目は僕を見ているが、表情は変わらない。耳が遠いようだ。
その時、おばあさんの向こうの壁に「本日土用の丑の日 鰻950円」の真っ赤な文字を発見。
「これ、うな丼ですよね………じゃ、それで………う・な・ぎ・で!」
一人で奮闘(笑)。
すると「鰻950円、ハイありがとうございます」とおばあさん、慣れた手つきでレジを操作し、食券と50円のお釣りを寄越した(笑)。
レジ横のカウンター席について見上げると、そこにお品書きの短冊が貼られていた。というか、そこだけにしかないので、ちょっと不案内かな。
しかし、現れた「鰻」が大きくて驚いた。このサイズで、この厚さで、この味で、いろいろ付いてアンダー1000なら、中国産だろうと、パプアニューギニア産であろうと申し分ない。
ごちそうさまでした。でも、こんなに精をつけちゃって一体どこで発散したらいいじゃろかなどと考えながら炎天下ペダルをこいだら、会社に着くころには精根尽き果ててしまった(またかい)。


奥に見えるのが東大の杜です。

そういえば、昨夜のテレ朝『ナニコレ珍百景』という番組で、あの店のマネキンが登場したらしい。