湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

坂崎幸之助女氏現る

2008-07-19 23:33:20 | 湘南ライナーで読む


「あの、先生。テーマである氷川丸の魅力について、お話ください。横道にそれてばかりで、知らない人の名前をたくさん聞かされても私たちにはムダなんです。時間がないんですから。大きな病気もしているんで、先も長くないんです」

年配のご婦人に、こんな強烈な一撃を食らわされたのは、写真家の田中長徳氏。

『田中長徳氏 氷川丸の魅力を語る』と題した講演会に、今夜行ってきた。
もともとの所有者である日本郵船の手によってリニューアルされ、4月に再公開なった氷川丸。その過程を撮った写真集を出版した氏の記念講演である。
興味をそそられたのが、その場所が氷川丸船上という点。定員80名ということだったが、ほぼ満席だったのではないか。
チョートク氏の講演は、以前文京区法人会主催の『ビジネスで使えるデジカメ講座』のようなものを社長命令でうけて以来。確かにその時も、カメラの歴史から語り出したはいいが、ほとんどが横道で、デジカメに進化する所までまだ何十年も要する時代で終わってしまったのだ。
ただ、困ったことに話自体はたいへん面白い(笑)。これだけの活躍をされてきただけに、ネタ豊富。付き合いのある有名人の素顔続出。引き込まれる。
そのあたりはご自分でも承知で、「坂崎幸之助さん(ジ・アルフィー)と一緒の時は軌道修正してくれるんだけど」と話したり、今日の話のチェックリストを書いてきたと笑わせていた。もっとも、そのチェックリストの話にかなりの時間を費やしていたけど。

で、冒頭のご婦人の一撃。
これには先生、頭を下げるしかない。チェックリストを見直して、軌道修正。
「ありがとうございます。坂崎さんの役回りをやっていただいて…」
その後も、相変わらずあちこちへ横道、寄り道でしたが、あまり遠くへ行かずに戻ってきた感じ。
ご婦人にとっては、あくまでも『写真家の見た氷川丸の魅力』を語ってほしかったに違いない。違いないのだが、ちなみに今回の公演は先着順で無料でした。


『チョートク海をゆく』(田中長徳著 河出書房新社刊 3800円+税)
この表紙はR7で撮影したそう。サイン&氷川丸完成時の断面図リトグラフのコピーをいただいた。


そのR7で、チョートク先生を激写。勝手に載せてすみません。
一番上の氷川丸は、GRDで撮影。


下船のお二人はフルムーン旅行のイメージ。そういえば、今晩は満月でした。