湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

湘南ライナー殺人事件

2008-01-26 21:43:05 | 湘南ライナーで読む


ミステリーやサスペンスの類は普段ほとんど読まないのだが、これはだけはハズせないだろうということで(笑)。
『湘南アイデンティティ』(西村京太郎著/小学館ポストNOVELS 800円+税)は、登場人物を結んでいるのが、他ならぬ湘南ライナーなのだから。
帯をご覧いただきたい。
『ターゲットは湘南ライナーの男達』なのだ!おいおい。
しかも、“ふるい立つような”いい女と何度か湘南ライナーで会っているという設定。やがて、プライド、欲望、殺人事件がからんで展開していく。もちろん、舞台は湘南。ちなみに、その女が住むマンションは平塚駅の近くである。
なんだか2時間もののサスペンスドラマを見ているようで、グイグイ引き込まれてしまう。本当は、来週にかけてライナーの中で読み続けたいのだけれど、どうやら今晩中には結末を迎えてしまいそうだ。
そうそう、ライナーの中でいい女に見つめられたら、僕も気をつけなければなるまい。
おっとだいじょうぶ、ターゲットは30代独身のエリートだった(笑)。

もともと週刊誌の連載小説だったため、1週分くらいで登場人物や状況などの説明が繰り返されるところはご愛嬌である。

激しさ、強さのおいしさ

2008-01-26 00:52:24 | B食の道


目の前で吹き上がる炎に体をのけ反らせ、調理人の手際のよさに目を見張る。
神保町交差点近くの中華料理『三幸園』は、午後8時を回ってもほぼ満席の賑わいで、一人の僕はカウンター席に案内された。そのカウンターの上を左からお皿が滑ってきて、そこにジャージャー音を立てている中華鍋から大きなオタマで野菜炒めがドバッと盛られる。そのたびに、こちらに具が飛んできそうな勢い。いや、汁は飛んできているんじゃないか。
いいですねぇ、この激しさ、リズム。カンカン、ジャジャッという音。
そして、店中がワイワイワイワイと騒がしいこの活気。うまいに違いないと確信できます。
迷わず頼んだ炒飯は、色こそあの店と似ているものの、まったく油分がなく嬉しい。何しろあの火力だもんね。
そして、餃子が旨かった。ちょっとムリをすれば、一口で食べられるサイズ。舌や上顎を火傷しながらハフハフやるのが最高だ。
特徴があるわけではないのだが、しっかりとバランスのいい味わい。これなら、炒飯ではなく白飯のほうが良かったと後悔しながら店を出る。
金曜の夜、お一人様を満喫して地下鉄に乗り込んだ。
ムムッ?
な・なんだ、この臭いは…
くんくんと、袖を鼻に近づけてみる。ワッ、オレじゃん!
カウンター席で浴びた煙と油で独特の臭いが、服にも頭にも染み付いてしまっていたのである。
おいしさと楽しさの代償である。


帰りの東京駅で。


今朝の富士山。久しぶりに空気が澄んで、よく見えた。