母校の１年生ランナーが風のように通り過ぎる。
「がんばれ！」
と、その細い背中に声をかけずにはいられない。
ところが、すぐに関係車輌やパトカー、自転車、バイク、一般車輌が続いて、あっという間にその後姿を隠してしまった。
「沿道のみなさん、ご声援ありがとうございました。以上で全校の選手が通過したしました…」
最下位だったんですね（繰上げスタートが4校あったのでタイム上では最下位ではなかったが）。
観客も潮が引くように帰路につく。なんとも淋しい幕切れだった。
最終的には少し順位を上げることになったが、棄権が3組も出るということで、それはそれで複雑な心境ではある。
来年も予選会からのスタート。唯一の救いは、予選会枠が一つ増えたこと。これは、間違いなく『学連選抜』の頑張りがあったからこそ。今まで中途半端だった『学連選抜』の存在が、今回は明確になった。その『学連選抜』のメンバーの学校を含め、シード校以外の来年の箱根駅伝への道は始まっているのだ。