湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

スローフード礼賛

2007-05-28 23:49:32 | B食の道


すでに正午を少し回りテーブル席は埋まっていたが、カウンター席には誰もいない。
そのカウンターの中では老店主が、手際よく天ぷらを揚げている。
油は音と匂いでひきつけますねぇ。クー、よだれが出てくる。
僕の後にカウンター席に腰掛けたおじさんなんかランチを頼んでおきながら、目の前で繰り広げられている天ぷらショーに魅せられ、思わず「ビールちょうだい」ときた!
おぉ、黄金に輝く油の海から、ふわふわした衣に包まれたエビやらキスやらが、どんどん揚がっているぞ。
いやぁ、まもなく、まもなく目の前に運ばれてくるのだぁ。はふはふいいながら口に…。ん~想像しているだけで、間違いなく白飯一杯イケる。
ランチ用に、店主が味噌汁をよそう。奥様がご飯をよそう、小鉢を並べる、てんつゆを注ぐ…。
実に動作に無駄がない。しかも、夫婦ならではの息の合った絶妙のコンビネーション。お見事! 長年こうして二人で、数えきれないほど同じ作業を続けてきたのだろう。一連の作業を眺めながら、思わず自分の顔がほころんでいくのがわかる。
ところが、ところがだ。こんなに小気味よく事が運んでいるというのに、なかなか運ばれて来ないんですよね。
効率的でリズムもいいんだけど、全体がとってもスローだからだ。
とっくにセットされている僕のお盆は、さっきから置かれたまま。奥様が一つずつ丁寧に運んでいるので、時間がかかるんですよ。
はたして、ありつけた時には、残念ながらもうアツアツとはいえなくなっていた。
でも、これは仕方がないのだ。これでいいのだ。なぜなら、お二人がお年を召しているから。そう、理由は明らかなのだ。
しかし、そのゆっくりさが決して悪くないぞ。なぜかまったくストレスを感じない。
それが証拠に、誰ひとりとしてイライラする表情の客はいないではないか。それどころか、みんなニコニコしながらホカホカの天ぷらを迎えているのだ。
そんなお店だからか、とても落ち着いて食べることができた。普通はお昼というと、どうもせかせかしてしまうんだけどね。
いやいやいや、てんぷらも結構でしたが、玉子焼き(だし巻)が絶品。漬物も、どう考えても自家製でウマイ。
飲めないけど、思わず言っちゃいそうだった。
「ビールちょうだい!」




今日は青空と白い雲のコントラストが見事でした。あぁ気持ちいい、あぁうまかった。

これを見て出かけましたよ。

5/28(月)の湘南ライナー

2007-05-28 21:06:06 | 今晩の湘南ライナー車内
9時ちょうどです。
乗車率は70%位。
車内の表示温度は19.4℃でした。

先週から復活している東京駅9・10番線ホームの夜限定のキオスク。
今晩は男女二人体制でした(一人は研修中?)が、各駅で早くシャッターを開けてくれるといいですね。
ちなみに、水道橋駅ホームは、キオスクごと撤去されてしまいましたが…。