湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

万博をぶち壊した太郎の塔

2005-06-09 23:52:25 | あんな人こんな人
科学の匂いがプンプンした70年の大阪万博には、子供ながら、いや子供だからこそ胸がときめいた。
ところが、期待を込めて臨んだ会場で最も印象に残ったのが、太陽の塔。
何だかよくわからないのだが、もの凄くエネルギッシュな感じ。ただの飾り物(一応シンボル)だというのに、すっかり虜になってしまったものだ。
当時、やたらに太陽の塔の絵を描いていたのを思い出す。もちろん、今でも描ける。
今朝、セブンイレブンで「タイムスリップグリコ大阪万博編」を発見。
(以前ほど食玩に興味がなくなっているものの)試しに?!買ってみると『お祭り広場』が出た。
もちろん、その大屋根の中央に突き出ているのは、岡本太郎氏作の太陽の塔だ。
おっと、ここまで書いてきて、いま付録の小松左京氏の解説を読んでびっくり!

お祭り広場の模型を見た岡本太郎氏は
「こんなモダニズムの権化みたいなものは、俺がぶち壊してやる」
といって、本当にぶち壊して真ん中にタワーを建てたんだそうだ。
それを見て小松氏が
「『太陽の季節』みたいだ」と吹き出す。
そこから『太陽の塔』とネーミングされたという。

なるほど、あのギラギラした力強さは、そういうことだったのですね。
芸術はバクハツだー!!(あれ、そういえば気合ダーのアニマル浜口氏に似てるなぁ)
んー、35年前にタイムスリップして、もう一度屋根を突き破った太陽の塔を見て、このエピソードを噛みしめてみたいなぁ。