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ワシントン条約には抵触しませんよ!? By朱雀

2008年01月14日 23時18分24秒 | TRPG関連
さあ、今日も元気にデモンパラサイトだ。
いつの間にか第11クールに突入ですよ奥さん。
ちなみに今回は131話の裏で同時進行していたお話です。



天見「こっちから行くと近道なんだぴょん♪」
R.o.P十二神将が1人・天見はそんなことを呟きながら、いつものようにセラフィム小坂支部屋上を通過した。
通過してからふと気づく。今日もあの子は定位置であるはずの屋上にいなかったみたいだ。
天見「……まっ、私には大して関係のないことだぴょん」

…………それから数分後。

彼女は血相を変えてセラフィム小坂支部に飛び込んだ。
天見「一体『あれ』はどういうことだぴょんっ!?」
ジョー「え、えーと、一体君は何のことを言っているのかな?」
余りに突然な敵対(しているはずの)組織の一員の訪問にとまどいながらも、ジョーさんは冷静に対応する。
天見「何のことも何も、お宅のとかいう子が街で大繁殖してるぴょんっっ!!
ジョーさんのみならず、その場にいた全員が飲み物を吹き出した。


デモンパラサイト 小坂シリーズ第132話
「踊る大包囲網 ~芥 野久人を捕獲せよ!~」

事件解決に借り出された可哀相な人たち

紅 麗美(ファランクス 7/カラドボルグ 6)PL:ゴンタ
見た目は小学生、中身は高校生な自称『高貴な吸血鬼』。
専門は帝王学と『運命を操る』こと。
身長の低さが何かと仇になるのが微笑ましくも哀れ。

鈴木 恵理(ブリガンダイン 7)PL:mono
今日も静かに微笑む小坂警察九課所属の婦人警官。
事件が事件なだけに、警察とセラフィムの橋渡しを主に担当。
法とセラフィムの奔放な悪魔憑きの間で何かと板ばさみにされているのが何とも。

キャサリン=バネット(ファランクス 5)PL:k
斧を持つと豹変する横堀学園英語教師。
実は他人の言ってることをあまり聞いていないような気がするのは気のせいですかそうですか。
戦闘時は3ターン目以降なんて知りません。

日向 葵(ショーテル 6/モリオン 5)PL:東京
日常を芥の隣で過ごすヒマワリ少女。
芥の事を多少なりとも心配しているのは彼女だけです。
常におっとりしているせいか、彼女の主張は周囲の人になかなか届いてませんでした。

寿 虎千代(ドラグーン 4/ファランクス 3)PL:GHETTA
小坂では珍しい真っ当な不良少女。つまり不幸。
余りにも非常識な現実の前に、何度自発的に衝動第5段階を振りたくなったことか。
現実とはかくも厳しいものなのだよ。頑張れ。

アンナ=リシュール(クレイモア 4/カラドボルグ 3)PL:安綱
久しぶりにセラフィムから外に出た気がする小坂支部居候。
日向とほぼ同じ時間をセラフィムで過ごしていながら、芥への態度は120°ほど反対側。
ちなみに【幸運】とは事件への遭遇しやすさを表すステータスです。


事件解決に際し狩りまくられた可哀相な人(?)

芥 野久人(ショーテル 4)
セラフィム小坂支部が誇……れない植物悪魔憑き。
ポピーの原種のため、時たま怪しげな芳香を漂わせて周囲の人の意識にとろみをつけてます。
「だから、ボクは何もやってないってば~~~!!(本人談)」



……そんなわけで、主力陣が軒並み出払っていたせいで呼び出された面々。
責任者であるジョーさんとしては、事が事であるだけになるべく穏便かつ迅速かつ内密に事態を解決したいところです。
早速事件解決のために対策会議が開かれたわけですが――

虎千代「オレはそいつのことをよく知らないんだが、とりあえず見つけたらぶっ飛ばしゃいいのか?」
恵理「ぶっ飛ばす以前に、あんな危険なものはさっさと焼き払ってしまいましょう」
キャサリン「でも、下手に焼いたらよくない煙とか出てくるんじゃあ……」
麗美「いっそのこと凍らせるというのはどうかしら?」
アンナ「しかし、ついに彼も狩られる時がきちゃいましたか……」
日向「え、えーと、あれ?」

一同、約1名を除いて芥を助ける気ゼロ。
というか、みなさん何の躊躇いもなく芥を滅殺するつもりでいます。
芥、愛されてるなあ(涙)

結局、まずは実際に芥が大繁殖しているのが目撃された場所に行ってみるのが先決だろうということで、恵理の運転する車に乗って一同目撃現場へ。
そこでは既に現場の警官が整理業務などを行っており、話を聞いてみたところ、昼頃に6歳ぐらいの、頭に植木鉢状の帽子をかぶった同じ顔の男の子がざっと30人ほど現れたらしく、その光景を目撃した付近の住民数名が、彼らの撒き散らした煙のようなものを吸い込んで病院に搬送されていた。
住民の1人が携帯電話で撮影した写真には、どこから見ても芥としか思えない姿の少年が、画面いっぱいに所狭しと写っていた。
しばらく付近を探索したところ、現場とは別の場所でおばちゃん達と戯れている芥数人を発見。即座に殴って捕獲し、警察の手に渡す虎千代ら。
ちなみに、繁殖した芥らは、本体の記憶を完全に継承しているわけではないらしく、セラフィムの面々の顔を見ても、取り立てて特別な反応は示さなかった。

虎千代「こんな調子でどこに行ったのかも分からねーこのガキを、あと20人以上捕まえなきゃならねーってのかよ……頭痛くなってきた」

大丈夫。GMもです。

その後、さらに5体ほどの芥を真田山山中の洞穴で焼き払った麗美らは、日も暮れてきたこともあり、一旦セラフィムに帰ろうとしていた。
その矢先、ジョーさんから彼女らの予想だにしていなかった連絡が入る。
なんでも、“本物の”芥が見つかったのだという。
さらに頭を抱えながらセラフィムへの帰還を急ぐ一同。

遡ること数時間前、芥は小坂支部裏にある空き地の片隅で目を覚ました。
今から2週間ほど前、ジョーさんらの強固な反対のお陰で初日の出を見に行くツアーに参加させてもらえず、セラフィムで新年を迎えることになった芥は、すっかり不貞腐れて「冬眠してくる」とだけ日向に言い残し、支部裏の空き地の片隅で本当に2週間ほどの冬眠を始めてしまったのである。
自分が眠っていた2週間に何があったかは判らないけれども、どうせ自分が借り出されなければならないような事件なんて起きてるはずないのだから、大して問題ないだろう――そんなことを考えつつ、芥はセラフィムのドアを開けた。
「ただいま~」
ジョーさんのみならず、その場にいた全員が飲み物を吹き出した。

……数時間後、セラフィムに戻ってきた面々に囲まれ、芥はただ事ではない空気を全身で感じ取っていた。
まずは我慢の限界を迎えた虎千代が動いた。
つかつかと無言のまま芥の前まで来ると、渾身の力をこめて上から拳を叩き込む。
虎千代「てめェが全ての元凶か!!」
「ちょっ(ごすっ)一体何のことだか(がすっ)さっぱりわからな…(どこっ)
虎千代「やかましい!!(めしゃっ)

……ややあって、ようやく芥の言い分が聞いてもらえるようになり、芥のこれまでの動向を知らされる虎千代ら。
どうやら街で大繁殖している芥は本物とは何の関係もないらしいということまでは一応わかったものの、かといって目の前にいる芥が本物なのかも疑わしいわけで、なおも数名が疑いの眼差しで芥を睨む。

「ボクが本物であると証明しろって言われても……う~ん(がさごそ)……あっ、こんなのなら持ってるけど」

そう言って芥が頭にかぶった植木鉢の中から取り出したのは、以前彼がこっそりくすねていた、食べかけのメビウス型のドーナツ(前田さん作・超危険物)だった。
一同「…………」
芥、自己証明と引き換えに自爆。
そして改めて一同の頭に去来する疑問。
じゃあ、『あいつら』は一体何なんだ?

そして翌日も出没する芥そっくりの何か。
麗美たちがその後を尾行してみたところ、彼らはみな真田山のある場所に帰ってゆくようだった。
尾行した先では、芥らしきものたちが5体ほどで輪を作っており、その中心には1人の女性らしき影が立っていた。
???「あらあらあらあらまあまあ、また人間どもに暴力を振るわれたのね?ああ、なんて酷いことを……」
辛うじて聞き取れたその言葉に、麗美たちは互いに顔を見合わせ、思う。十中八九こいつが黒幕だ、と。
しかし、そんな彼女たちの存在に相手も気づいていたようで。
???「……おまけにこんなところにまで無粋に踏み込んでくるなんて。ねえ、そこに隠れているあなたたち。これ以上、私たちの愛の巣を荒らさせやしないわよ!!」
その人物の怒気のこもった発言に、全員が吹き出した(主にプレイヤーが)。

虎千代「……なあ、『あれ』殴り倒したら終わりだよな?今度こそ本当に終わりだよな?」
恵理「そうみたいですね。どうやら人間ですらないようですし、なにやらとんでもないことを口走ってたように聞こえたので、もう遠慮する必要はないでしょう」
日向「芥くんがいっぱい……いいなぁ(ぼそ)」
一同「……え?」
……まあ、そんなこんなで、最終戦闘が開始。

敵はショーテル9-1までの特殊能力を持つトリブルス・エンプレス(仮)と偽芥(カルトロップ・フュージョナー相当)×20。
偽芥は事前に《触手修復》を使用されており(《超軟体》所持のため「行動不能」にならない)、全員永続的にターン終了時にエナジー10点回復してくる上、《特殊能力継承》で《全力攻撃》を使用できるようになっており、彼らに行動を許してしまうと苦戦は必至。
しかし当然ながら、彼らに1ターンたりとも行動を許すつもりはないわけで。

麗美「(ころころ)《爆炎球》効果的成功!!」

はい。偽芥は1体残らず全員ぴったりエナジー0にされました。ちーん。
こうなってしまっては、あとは時間の問題。
それから2ターン後にはキャサリンの手で黒幕の女性も撃沈しておりましたとさ。

ちなみに黒幕の正体はなぜか芥に恋してしまった1匹のモグラ。
およそ半年前、杜預川河川敷で彼がヴィシャスと戦闘しているのを目撃し、その姿にときめいてしまったらしい。(第13話「愛の前に敵はない」参照)
それで、芥を模した存在を大量に作り出し、自分だけのパラダイスを作り上げていたものの、その一部が街中にたまたま降りてきてしまったというのが真相の様子。
イメージ的には女の子が同じキャラクターのぬいぐるみとかを大量に集めているのと同じようなものなんでしょうが。
いやはや蓼食う虫も好き好きと言うか何と言うか。

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