神戸ボードゲームの会へようこそ!

平日昼休み 放課後 見学自由
毎月第4日曜に定例会やってます

色々と大変でした byGHETTA

2008年01月19日 00時11分47秒 | TRPG関連
デモンパラサイト小坂シリーズ第百三十六話
『人でない何か 後編』

只白ばかりが広がる世界に、佇む二つ。
片方は『男の子』と呼ばれ、片方は『女の子』と呼ばれていた。
……その二つは其の事を認識していなかったが……
二人は言葉を交わす。
「……誰も来ないね」
「うん……」
「……何処に居るのかな?」
「……分からない……」

関係者一覧

文楽座 瑠璃(ウォーコイト・ドラグーン/ゴンタ)
変なものを食べた所為で、前回以上に色々奇怪な行動が目立って仕方が無い人。
そろそろ本気でやばいって。人間を止める気ですか?

日森 篤(クレイモア・バルディッシュ/朱雀)
こっちもこっちで人間を止めてしまいそうな現人神。行動は至極真っ当なのですが。
瑠璃と言いこの人と言い、この二人は本当に大丈夫なのだろうか?

犬次郎(バルディッシュ・クレイモア/急須屋)
今回はあまり北斗神犬の技の出番は無かった模様ですが、それでも居るだけで安心できる御犬様。
瑠璃を背中に乗せて走ります。

横太郎(ドラグーン・ガントレット/00doll)
あんな変で気持ち悪いものを食べる奴の気がしれねぇ、とのたまわっておられた雀様。其の通りでございます。
最近瑠璃を一層妙なものを見る目で見るようになったとか。

鈴木 恵理(ブリガンダイン/mono)
矢鱈と忙しい小坂の九課所属の警察官。
変なものを体内に取り込み、奇怪な行動を繰り返し、危険分子に近付く奴は捕らえなきゃいけませんよねぇ。

西田 愛鈴(ショーテル/えび)
たまたま休暇中だったらしいアイドル猫。こんな事件に関わっても大丈夫なのだろうか?
最近色々と知恵やら何やらを身につけてきたらしい。

東郷 征斗(ドラグーン/東 京)
何かと考えて色々と動き回る周りとは対照的に、じっと待つ人。
攻撃力と防御力を兼ね揃えた彼は、本当に特殊攻撃以外でどうやったら倒せるんだろうか……


肉塊を食べてしまった事で体内でどうなっているのか分からず、千早病院に入れられる瑠璃。最悪の事態に備えて何名かの警察官が病院を監視している中で、グリーンファントムに連絡を入れる。
訓練を終えてやってきたと言うグリーンファントムはあっさりと警察官の監視をすり抜け、瑠璃の病室へ。そして瑠璃の質問に幾つか答える。
「例の実験体が『男の子』と『女の子』と呼ばれていたのは事実っすけど、意識があるのかどうかは聞いた憶えがないっすねぇ」
最後に、研究所の方で実験体の事が話題に上がるかもしれないと言い残し、グリーンファントムが帰った後で、一佐の動きを《巨牙捕縛》で封じたりしつつ、病室の窓から外に抜け出し、セラフィムに向かう。

そして、セラフィムでは、捕らえた研究員の尋問が始まる。
Dr.某(それがし)の研究所ではこの実験体を育てる事が難しいと判断し、抜け出した事。実験体には意識らしきものがある、という事。そして、実験体は何かを求めているという事。身体がある程度肉塊に侵食されているならば、肉塊は襲ってこない、と言う事。
尋問に答えながら「海寺千香はこの建物の中に居るのか?」と聞き返してくる研究員。「居ますよ」と答えてしまう日森。
尋問が終わり、皆が部屋から出て行った後で、研究員が「海寺千香がいるそうだ」と右手に囁くと、肉塊と成り果てていた右手が体から剥がれ、壁と壁の隙間の中に入ってしまう。

異変に気付くかどうかの判定で何人かが気が付き、研究者の部屋を覗くと、肉塊が隙間の中に丁度消えた所だった。
一方、とうにセラフィムに到着していた瑠璃が衝動二段階で『茫然』を振ってしまい、意識が消えて身体が千香の居る部屋への扉を開けてしまい、その口から前に食してしまった肉の触手が伸びて、千香の方へと伸びて、千香の中へと同化していってしまう。
気が付くと、己の口から肉塊を伸ばしている状況に気が付き、慌てて其れを噛み切る瑠璃。しかし、千香の方には異変があり、身体が変化し、まるで《肉体形状変化》を行ったかのように形が崩れ始める。さらに、部屋を取り囲むように隙間に入った肉塊が移動している事を《生物感知》で知り、慌てる一同。
そこで、何を思ったか、ドクター某(なにがし)がなにやらジョーさんと二、三言交わし、「何かに捕まってくれ!」と指示。疑問に思いながらもそれぞれ何かを掴むと、
ドクター某(なにがし)、共生武装『セラフィム小坂支部』を解除。

共生武装:セラフィム小坂支部(種別防具)
建物型の共生武装。一度起動すると解除を宣言しない限り起動し続け、且つ、位置は発動した場所から動かせない。非生物を収納できる。
但し、建物が受けたダメージの一割を起動した本人が受ける。

セラフィムの入っているビルが無くなり、何時の間にか地面に立っている一同。当然肉塊も地面に落ちている。
瑠璃が《吸血攻撃》で倒そうとするも、ファンブルによる振りなおし連続で衝動五段階を振る事に。
結果は『飢餓』、再び目の前の肉塊を食べる事に。一同、口から吐いた上で再び食べる瑠璃に流石に引く。

そこで警察が到着。瑠璃を病院に戻そうとするが、抵抗にあい、さらに、そろそろ研究所の方で肉塊が増殖して危険になってきたので、自衛隊の出撃を要請して爆撃を行おうか、という話になっている事を知る。
一同、もううかうかしていられないと、研究所に突入する事に。
そこで瑠璃が、一人で行くと言い出す。私ならば体内が肉塊に侵食されているから、触手による攻撃を受けずに内部に入ることが出来る筈で、もしかしたら実験体の『男の子』『女の子』に接触できるかもしれない、と。もしその二人に意識があるならば、意思疎通も出来るのではないか、と。
アリスを皆に渡し、人形に何かあったならば突入してもらって構わないと、言い残して突入する瑠璃。

中は一面肉片肉塊で覆われてしまっており、常人では気がふれてしまいそうになる空間を歩き、瑠璃は二階にある部屋の一室にたどり着く。
其処に在るのは、片手で持ち上げられそうな、小さな人型の肉の塊が二つ。しかし、瑠璃には其れがまるで人間の男の子と女の子とのように見えた。
何をしているの?何がしたいの?言葉は分かる?尋ねる瑠璃の言葉は、ほとんど向こうには伝わらないが、しかし、確実に瑠璃の言葉を聞こうとはしており、僅かながら言葉を返してもくる。
話続ければ何となるかもしれない、そう瑠璃が思ったときだった。

夜空を飛ぶ、無音のヘリコプター。そこから研究所に向かって飛び降りる影が二つ。
其れは触手の攻撃をかわしながら屋上の屋根を突き破り、研究所に突入してゆく。
其れを見て、遅れまじと研究所への突入を始める一同。

瑠璃と実験体二つのある大部屋にて戦闘に。
瑠璃も半分の意識を戻し、戦闘に参加。

日森、戦闘中に思わず『飢餓』。瑠璃と同じ世界を見れるように。

戦闘が終わった後で、再び瑠璃が皆に一人にして欲しいと頼み込む。結局触手に襲われない日森と瑠璃が残り、実験体との意思疎通開始。
長い時間をかけ、少しずつ意思を伝えてゆく。
増殖を続ける体をどうにかできないか、と尋ねたところ、『男の子』と『女の子』は己の体の殆どを《食料化》で只の肉塊に変えてしまう。これにより、研究所中の肉塊やらは全て無害なものに。
瑠璃は千香に会いたがっている二人を抱え、研究所の外へ。
しかし、外では警察が待機しており、瑠璃に、危険なので実験体を渡して欲しい、と迫る。
瑠璃、犬次郎の力を借りて包囲網を突破。セラフィムへと急ぐ。
日森、残って事情説明に。

セラフィムにて、千香の前に実験体をおくと、実験体は千香の中へと同化してゆき、消えてしまう。其れと共に千香に初めて意思のようなものが目覚めるが、駆けつけてきた警察によって再び包囲されてしまう。
一触即発の状態で鳴る瑠璃の携帯。
グリーンファントム「いやぁ、瑠璃さん操って千香さんを確保しようとしましたが、無理だったようっすね。んじゃ、そろそろ洗脳を解きますか」
口裏を合わせてもらえればいいっすよ、というグリーンファントムに、あわせて芝居を始める瑠璃。

結局瑠璃は事情徴収の為に警察に連れて行かれましたが、大事には至らなかったようです。
後日、文楽座家を尋ねてくるグリーンファントムと、Dr.某(それがし)の実験体宝石シリーズの一人でルチルと名乗る女性が現れ、瑠璃から、アゲートちゃんに渡して、と、アゲート人形を受け取って去っていったとか。

尚、千香は危険分子として、警察に監禁されました。ドクター某(なにがし)ごとですが。



……人間を止めそうな人が多いのが怖いです。
其れはそれで好みの展開なのですが……

ねこねこファンディスク4

当サークルはねこねこソフト様を応援しています。