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「死が二人を別つまで」クライマックス1-1 By朱雀

2006年10月08日 23時52分03秒 | TRPGリプレイ
 部下からの連絡を受け、男は密かに微笑む。
 やはり彼女は“当たり”だった。
 監視を続けていた甲斐があったというものだ。
 男は漆黒のコートに袖を通しながら、頭上に輝く満月を見上げた。


Climax1-1 月下   シーンプレイヤー:石動 周     3月14日 p.m.10:26


GM ――というわけで、これからクライマックスに入ります!
一同 ここまでが長かった~!
GM ちなみにこの時点での君たちの見解を参考までに聞かせてくれないか。
周  えっと、今回の一連の事件を起こしていたのは雨音の映し身で、多分ブラム=ストーカーの《血の従者》、かな。何らかの理由で独立した意志を持つ従者が誕生したんじゃないかと思う。まあDロイスの変異種で《ドッペルゲンガー》という可能性も一瞬考えたけど。
修治 複製体の可能性も捨てきれないね。ただどのみち雨音本人が事件に直接関与しているわけじゃないと思う。
周  複製体だとすると、本体はブラム=ストーカー/キュマイラで、それプラス《異世界の因子》というのが考えられるかな。
GM 他人の能力をコピーするエフェクトやね。
叡輝 ただ、被害者には全員血液を抜き取られた痕跡があったはず。なら《血の従者》でほぼ決まりかな。
周  個々の事件を見ていくと、第1の事件の構図だけが恐らく他と逆になってる。多分この第1の犠牲者がそれ以前にあった通り魔事件の犯人で、こいつが雨音を襲った後、暴走した雨音に返り討ちにされた。むしろこの時雨音が覚醒したとも考えられる。
叡輝 GMの描いた地図を見たら第1の事件現場は学校の近くだから、位置関係的にも不自然じゃない。
修治 それ以降の事件は全部独立した従者の仕業、と考えるのが妥当かな。
周  というか、お兄ちゃんとしてはそうであってほしいと切に願っている。
GM ふむ……ちなみに、第1の事件と第2の事件の間は1週間ほど空いているにもかかわらず、それ以降は大体2、3日に1回事件が起こっているわけなんだが、それについてはどう考える?
周  戦闘はおろか、普通に生活するだけで血液を消費する身体だから、頻繁に血液を摂取しなければならなかった、ということじゃない?
修治 そうなると最初の1週間のブランクが気になるが……そこんところはよくわからない。
GM ふむ、そんなところか。
周  ですな。
GM ではいよいよクライマックスに突入しよう。シーンプレイヤーは周。場所はもちろん君にとっても雨音にとっても思い出の場所である町外れの廃倉庫だ。
周  多分俺1人先に到着してます。バイクをそこらに停めて、「雨音!迎えに来たぞ!」
GM 君の声が錆びついた廃倉庫の中に響き渡る。でも、それに応える声はない。
周  そのまま倉庫の奥に進もう。
GM じゃあちょっと<知覚>で判定してみて。
周  今なら侵蝕値修正で5個も振れる(ころころ)8。
GM では、ジャリ、ジャリ、と音を立てながら奥に進んでいると、ふと周囲に血の匂いが漂っていることに気づく。それと同時に、微かにぽたり、ぽたり、と何かが滴るような音も。
周  懐中電灯とか、照らすものなんか持ってないだろうから、眼を凝らして進もう。
GM 天井のところどころに穴が開いてて、そこから月明かりが入ってきていることにしよう。で、倉庫の最奥まで来たところで、君は『それ』を目にした。


 淡く蒼白い光に照らし出されて、廃倉庫の最奥は幻想的に浮かび上がっていた。
 一瞬、周は自分がスポットライトの当てられた舞台を見ているように錯覚する。
 周の瞳は、壁の上の『それ』に釘付けになっていた。

 それは例えるなら巨大な蜘蛛の巣。
 闇夜に張り巡らされた赤黒い罠。
 ではその上に見えるのは、悪意に満ちた罠に捕らえられた蝶だとでもいうのか。

 眠るように目を閉じた少女の肢体が、巨大な蜘蛛の巣の中央に絡み付いていた。



周  ――――――――!!
GM 少女は――雨音は頭部から出血しているみたいだ。恐らく先ほどの事故の際に切ったのだろうね。それに、唇の端からも血がひとすじ流れている。
周  「あ、雨音!」周囲に気を配ることもせずに駆け寄る!
GM では突如、雨音の足元にできていた血溜まりが盛り上がり、瞬く間に雨音の姿に変わり君と雨音の間に立つ。
周  やっぱり従者だったのか。「お前が雨音を――!どうしてこんな真似をっ!?」
従者/GM 「……また会ったわね、あなた。この子と同じ……匂いをしているようだけど……あなたも……私に食べられに来たの?」
周  「た、食べる、だと……?」
叡輝 その辺りでそろそろシーンに登場しよう。
修治 こっちも登場します。
GM お、ではそれっぽい演出をどうぞ。
叡輝 では自転車のブレーキ音を倉庫に響かせながら到着して、高らかに言おう。
   「質問を質問で返すとテスト0点なんだぞ?」……ってアホか私は!(一同爆笑)
GM やめいっ!!
叡輝 くうぅぅぅぅぅっ!どんどんキャラが壊れてってる~!

 もはや手遅れである。

修治 「――つまり、こいつの目的はただ血を吸うだけということか……下らない」突如周の背後に現れて言おう。
GM 従者は修治の言葉には反応せず、ただ君たちを見る。しばらくして、自分の置かれている状況を理解したのか、それとも君たちからの敵対的意志を感じ取ったのか、従者の両目が全体的に赤黒い濁った色に変わった。



          「あなたたち……私の邪魔をするつもり……なの?」


       「じゃあ……あなたたちのこと、排除しなくちゃ……いけないね」




    くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす



あ は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は!!


一同 や、やべえっ!
GM というわけで今回はひぐらしテイストにしてみました。では衝動判定いってみよう!
周  (ころころ)衝動判定には成功したが、侵蝕値117!
GM うげげ!
叡輝 うお!こっちも一気に15上がって97!いつでも他人にアドバイスできるぞ。
修治 こちらは5上がって89だ。
GM 全員衝動判定には成功か。ではいよいよ戦闘開始だ!こちらのイニシアチブは8だから、修治がトップ、次いで周、叡輝、従者の順か!
周  その前にセットアップで《万色の檻》!これで侵蝕値125!
修治 「――お前も天国を脅かすものか。私はお前のような連中を狩る者、『ヘブン・ハウンド』榊原 修治!」というわけで、《ハンティングスタイル》から《完全獣化》+《破壊の爪》を使用!全身光り輝く獣に変身する!そしてメジャーアクションで接敵!
周  次は俺の行動なんだが……しかし待機!正直このラウンド攻撃したくない(苦笑)
叡輝 では続いて私の番だが、修治に《アドバイス》、かな?
周  いや、侵蝕値がぎりぎりだから、このラウンドは様子見で行動を遅らせた方がいい。
叡輝 む、そうか。ではこちらも待機だ。
GM ということは、このラウンドはこっちが行動した後に2人が行動することになるわけか。いいだろう。従者は自分の目の前に飛び出してきた修治を殴ろう。《渇きの主》+《血族》で攻撃(ころころ)
修治 な、なんでそんなにクリティカルが多いんだ!
GM (達成値を計算して)合計41!避けれるもんなら避けてみろ!
修治 (ころころ)くっ!20が限度か!さすがに避けられない。
GM ダメージは装甲値無視の27点!
修治 一撃で落とされたか!仕方ない。《リザレクト》で復活する。
GM では後は周たちの行動だが?
周  いや、こっちはこのラウンドはこのまま待機するよ。
GM む、ならばこのラウンドはこれで終了。

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