GM 本来《魂の練成》は他人には使えないんだが、演出だけだからOKということで。
進ム 何ぃぃぃ!それだったらドリルも他人に――
GM この期に及んで何を言うか。
進ム ちぇ~。
Ending1 ひとまずの終結 シーンプレイヤー:鈴木進ム
進ム いや~、長かったなぁ。
宗矩 途中まではサクサク進んでたのにねぇ。
GM 確かに。クライマックスはえらいボリュームでしたなぁ。
その後、めでたく2人とも自律判定に成功し、ジャームになることなく無事生還。
GM さてさて、ではエンディングに移ろう。まずは進ムのエンディングだ。とりあえずはUGN日本支部の最高責任者である霧谷に報告はしとけよ。
進ム ではM市支部の最奥にある、めっちゃ重要そうなコンピュータ室に入りまして。
GM そんな場所があったのか。
進ム でまあ、そのコンピュータはドリルで発電するタイプなわけですが(一同爆笑)
そんなタイプのコンピュータはありません。
宗矩 最後の最後までドリルを強調するなあ(笑)
進ム む、しょうがないだろ!そういう風にキャラ立てしちゃったんだから!
GM まあ、ここまできたらもう構わんがね。
進ム で、コンピュータの横に空いている穴にドリルを差し込んで発電しながら呟くわけです――霧谷殿か……あの方とは話しづらい。
霧谷/GM ――やあ、鈴木さん。どうしましたか?
進ム (うぃ――――ん)……
霧谷/GM ……鈴木さん?
進ム (うぃ――――ん)すみません、ドリルの回転音で声がよく聞こえません(一同爆笑)
GM ……音量を上げろ、この馬鹿者め。
進ム ではぴっぴっぴっと。――これで問題ありません。
霧谷/GM ……それはなによりです。
進ム では報告させていただきます――元FHエージェントの者が、私の領域内でちと困ったことをしてくれましてねぇ。まあ霧谷殿、あなたの手を煩わすまでもなく解決したのでありますが。
宗矩 何なんだ、その報告は!?(笑)
GM ……どこまでいっても悪役だな、お前(苦笑)
進ム ――で、報告書の方は後ほど郵便で送らせていただきます。
霧谷/GM できればEメールで送っていただけるとありがたいのですが……まぁそれはそうと、何にせよご苦労様でした。
進ム いえいえ、こちらこそ私の通信につき合っていただいて、ありがとうございます。
GM (……つまり、ドリルネタにつき合わなくてもよかったってことか?)
霧谷/GM いえいえ。私の方は別に構いませんよ……ただ、できればもう少し静かな通信にしていただけると助かるのですが。
進ム ふうむ、しかしドリル式の通信機は――と以下省略で通信終了。
宗矩 結局最後までぐだぐだかい!
Ending2 明日に歩む者 シーンプレイヤー:円谷宗矩
GM では続いて宗矩のエンディングだ。日にちは事件解決からしばらくたったある日のこと。君は工藤の墓参りに来ていた。
宗矩 あ、なるほど。
GM 学校ではつい先日、もう2度と帰ってくることのない生徒たち十数名の一斉告別式をやったところだ。その中には工藤はもちろん、吉田先生――鷹野の遺影もある。UGNが警察に手を回したお陰で、世間には真実は伝えられていない。だから教師も、クラスメートも、君以外の誰1人として本当のことを知らない。彼らの身に起こったことも、黒幕が誰なのかも、事件が終わるまでの経緯も、事件があったこと、終わったこと自体も。
宗矩 うわ。改めて見ると酷い状態だな。それに鷹野も犠牲者として扱われてるのか。なんだか複雑な気分だ。
GM まあ、そうじゃないと彼の行方不明だけ浮くしね。
宗矩 やむなしといったところか――では工藤の墓に1人でお参りする。あいつの好きだった、そうだな……芋ようかんもお供えに用意してやって。
GM 芋ようかんかよ(笑)
宗矩 さすがに高校生の墓に酒をかけるわけにもいきませんから(笑)せめて食い物でと。
GM ま、そりゃそうだわな。
宗矩 で、墓の前で手を合わせながら呟く――工藤、お前の仇はちゃんと討っておいたからな。お前みたいな奴がこれ以上出ないように、これからも俺は頑張っていこうと思ってる。ま、この芋ようかんは餞別だ。これ持って、そっちでも元気にやってくれよな――それだけ言うと立ち上がって、工藤の墓に背を向ける。でも青空を見上げるその目からは、きらりと光るものが零れ落ちてゆく。
一同 おお。さすが主人公。
宗矩 ……いや~、いい天気だ。今日も1日暑くなりそうだなぁ……
――少年の見上げる先にあるものは、どこまでも蒼い夏の空。
心の中と正反対の空の色に一瞬戸惑い、また涙が溢れてくる。
しかし少年は立ち止まらない。
自分の背負っているものの重みを知っているから。
そして、世界の「向こう側」を知っているから。
少年は目尻から零れ落ちる涙を拭い、再び青空に目を向ける。
そのふと見上げた視線の先に、今は亡き友人の笑顔が一瞬浮かんで、消えた。
「黄昏に哭くもの」了
……最後まで読んで下さった皆様に感謝。
進ム 何ぃぃぃ!それだったらドリルも他人に――
GM この期に及んで何を言うか。
進ム ちぇ~。
Ending1 ひとまずの終結 シーンプレイヤー:鈴木進ム
進ム いや~、長かったなぁ。
宗矩 途中まではサクサク進んでたのにねぇ。
GM 確かに。クライマックスはえらいボリュームでしたなぁ。
その後、めでたく2人とも自律判定に成功し、ジャームになることなく無事生還。
GM さてさて、ではエンディングに移ろう。まずは進ムのエンディングだ。とりあえずはUGN日本支部の最高責任者である霧谷に報告はしとけよ。
進ム ではM市支部の最奥にある、めっちゃ重要そうなコンピュータ室に入りまして。
GM そんな場所があったのか。
進ム でまあ、そのコンピュータはドリルで発電するタイプなわけですが(一同爆笑)
そんなタイプのコンピュータはありません。
宗矩 最後の最後までドリルを強調するなあ(笑)
進ム む、しょうがないだろ!そういう風にキャラ立てしちゃったんだから!
GM まあ、ここまできたらもう構わんがね。
進ム で、コンピュータの横に空いている穴にドリルを差し込んで発電しながら呟くわけです――霧谷殿か……あの方とは話しづらい。
霧谷/GM ――やあ、鈴木さん。どうしましたか?
進ム (うぃ――――ん)……
霧谷/GM ……鈴木さん?
進ム (うぃ――――ん)すみません、ドリルの回転音で声がよく聞こえません(一同爆笑)
GM ……音量を上げろ、この馬鹿者め。
進ム ではぴっぴっぴっと。――これで問題ありません。
霧谷/GM ……それはなによりです。
進ム では報告させていただきます――元FHエージェントの者が、私の領域内でちと困ったことをしてくれましてねぇ。まあ霧谷殿、あなたの手を煩わすまでもなく解決したのでありますが。
宗矩 何なんだ、その報告は!?(笑)
GM ……どこまでいっても悪役だな、お前(苦笑)
進ム ――で、報告書の方は後ほど郵便で送らせていただきます。
霧谷/GM できればEメールで送っていただけるとありがたいのですが……まぁそれはそうと、何にせよご苦労様でした。
進ム いえいえ、こちらこそ私の通信につき合っていただいて、ありがとうございます。
GM (……つまり、ドリルネタにつき合わなくてもよかったってことか?)
霧谷/GM いえいえ。私の方は別に構いませんよ……ただ、できればもう少し静かな通信にしていただけると助かるのですが。
進ム ふうむ、しかしドリル式の通信機は――と以下省略で通信終了。
宗矩 結局最後までぐだぐだかい!
Ending2 明日に歩む者 シーンプレイヤー:円谷宗矩
GM では続いて宗矩のエンディングだ。日にちは事件解決からしばらくたったある日のこと。君は工藤の墓参りに来ていた。
宗矩 あ、なるほど。
GM 学校ではつい先日、もう2度と帰ってくることのない生徒たち十数名の一斉告別式をやったところだ。その中には工藤はもちろん、吉田先生――鷹野の遺影もある。UGNが警察に手を回したお陰で、世間には真実は伝えられていない。だから教師も、クラスメートも、君以外の誰1人として本当のことを知らない。彼らの身に起こったことも、黒幕が誰なのかも、事件が終わるまでの経緯も、事件があったこと、終わったこと自体も。
宗矩 うわ。改めて見ると酷い状態だな。それに鷹野も犠牲者として扱われてるのか。なんだか複雑な気分だ。
GM まあ、そうじゃないと彼の行方不明だけ浮くしね。
宗矩 やむなしといったところか――では工藤の墓に1人でお参りする。あいつの好きだった、そうだな……芋ようかんもお供えに用意してやって。
GM 芋ようかんかよ(笑)
宗矩 さすがに高校生の墓に酒をかけるわけにもいきませんから(笑)せめて食い物でと。
GM ま、そりゃそうだわな。
宗矩 で、墓の前で手を合わせながら呟く――工藤、お前の仇はちゃんと討っておいたからな。お前みたいな奴がこれ以上出ないように、これからも俺は頑張っていこうと思ってる。ま、この芋ようかんは餞別だ。これ持って、そっちでも元気にやってくれよな――それだけ言うと立ち上がって、工藤の墓に背を向ける。でも青空を見上げるその目からは、きらりと光るものが零れ落ちてゆく。
一同 おお。さすが主人公。
宗矩 ……いや~、いい天気だ。今日も1日暑くなりそうだなぁ……
――少年の見上げる先にあるものは、どこまでも蒼い夏の空。
心の中と正反対の空の色に一瞬戸惑い、また涙が溢れてくる。
しかし少年は立ち止まらない。
自分の背負っているものの重みを知っているから。
そして、世界の「向こう側」を知っているから。
少年は目尻から零れ落ちる涙を拭い、再び青空に目を向ける。
そのふと見上げた視線の先に、今は亡き友人の笑顔が一瞬浮かんで、消えた。
「黄昏に哭くもの」了
……最後まで読んで下さった皆様に感謝。