アンドリュー・ニコル監督、ニコラス・ケイジ主演、『ロード・オブ・ウォー』、DVDにて鑑賞。
さすがに年間三十本のペースで(まぁ大して観てないじゃん!という人もいるかもしれないけれど)映画を劇場で観ていると個人的に興味を引く作品のほとんどは劇場で観ることになります。
このペースで映画を観るようになったのはブログを始めてからで、つまりはブログのネタとして映画を観ているともいってもいいです。映画ファンが高じてブログを書いているわけでなく、ブログの記事のために映画を観ているなんてなんだか本末転倒のような気もします。
まぁともかく、(観たいと思う作品は劇場で観ているので)最近はDVDの新作レンタルなんてことも滅多にしなくなったんですが、たま~にふとレンタルビデオ屋(←この名称もそろそろ実態にそぐわなくなって来ましたね。レンタルDVD屋?でも言いにくい。笑。)に寄って、新作を借りてみると、こんな作品を見逃していたのか!!劇場で観たかった!!と後悔することがたまにあるのですが、『ロード・オブ・ウォー』はそんな一本でした。
まぁ元々注目はしていたんですよ。何といっても監督があの『ガタカ』のアンドリュー・ニコルだし。(ハイ、そこの『ガタカ』を見たことないって人~、今から、それが無理なら今度の週末にでもレンタルビデオ屋に行って借りてきましょ~。切ないSFです。個人的にマイ・フェイバリット・ムービーの七位ぐらいにランクインします、って括弧内なのに長すぎ!!)
でも『ロード・オブ・ウォー』に関しては、武器商人が主人公?社会派のサスペンスなんかいな?堅苦しいのは観たくないな~、とスルーしちゃったんですけど、それは大きな誤りでした。
『ロード・オブ・ウォー』、めっちゃ面白かったですよ。
ニコラス・ケイジ演じるユーリー・オルロフは平和主義者です。家庭内ではよきパパ、よき夫(たまに浮気もするけど。笑。)であり、他人に対して暴力を振るうこともなく、もちろん殺人なんて恐ろしいことをしたことなどあるはずもない。
そんな一見どこにでもいそうなユーリーの、一つだけ特異なことがあるとすればそれは、奥様は魔女、、、じゃなくて旦那さんは武器商人だったのです!
てな感じの、きわめて毒気のある、ブラック・ユーモアに満ちた傑作コメディでしたよ、『ロード・オブ・ウォー』。
前半は武器商人街道をひたすら出世し、インターポールを出し抜くユーリーが見ていてひたすら痛快。
ユーリーはいってみればただのサラリーマンなんですよ。商品を安く仕入れ、得意先と商談をし、上手くまとまれば商品を届け、そしてまた商品を安く仕入れ、それの繰り返し。まさにサラリーマン。
ただ一つだけ違うのは、それは彼の扱う商品が武器であるということ。けれど彼に罪悪感などあろうはずもなく、車を売ったディーラーが、その車が事故を起こして人が死んだからといって、罪に問われなければいけないのか?などとうそぶき、ひたすら武器を売って売って売りまくる!!
敵味方お構いなしに売りまくっていたせいで、後半になるとそのツケが回ってきて、連鎖的に悲劇が彼に襲い掛かってくるんですよ。それがあまりに悲惨でやっぱり笑える。
最後にはユーリーは彼を仇敵として長年追ってきたインターポールの刑事であるジャックに捕まってしまう。
彼を待ち受けるのは絞首刑か、はたまた・・・?
さきほど『ロード・オブ・ウォー』は傑作コメディであるといいました。 そうなんですよ、少なくとも自分はにやにやと笑える部分がかなりありました。
でも、、、ただのコメディじゃないんです。単なるブラックなコメディだと思わせて、最後の最後にガツンと来る爆弾を監督であるアンドリュー・ニコルは用意していました。
やられた!そう思いましたね。
映像的にもかなり見応えがある作品で、銃弾が生まれて(生産されて)から死ぬ(発射される)までを描いたオープニングが評判だと思うんですけど、それ以外にも見所はいくつもありました。
例えばギャング映画でよく見られる、キーをひねったら車がドッカーンと爆発しちゃうシーンが本作にもあるのですが、本作の場合、それがワンカットで収められているんです。普通だったら、車に誰かが乗り込むのと、車が爆発するのって別のカットですよね?
何度見てもどうやって撮影したかわかりませんでした。
自分はユーリー・オルコフのことを平和主義者だといいました。
ただ、平和主義という言葉には二つの意味があると思います。
一つはいうまでもなく、世界全体が平和になればよいと願う人道主義、もう一つはとりあえず自分の周りだけが平穏であればよいという事なかれ主義。
いうまでもなく、ユーリーの場合は後者です。
日本人って、まぁ大概の人は平和主義だと思います。でも前者の意味合いでの平和主義者ってどれぐらいいるんでしょうね?
もちろん自分は、、、おっと、時間が来たのでこの続きはまたいずれ。笑。
さすがに年間三十本のペースで(まぁ大して観てないじゃん!という人もいるかもしれないけれど)映画を劇場で観ていると個人的に興味を引く作品のほとんどは劇場で観ることになります。
このペースで映画を観るようになったのはブログを始めてからで、つまりはブログのネタとして映画を観ているともいってもいいです。映画ファンが高じてブログを書いているわけでなく、ブログの記事のために映画を観ているなんてなんだか本末転倒のような気もします。
まぁともかく、(観たいと思う作品は劇場で観ているので)最近はDVDの新作レンタルなんてことも滅多にしなくなったんですが、たま~にふとレンタルビデオ屋(←この名称もそろそろ実態にそぐわなくなって来ましたね。レンタルDVD屋?でも言いにくい。笑。)に寄って、新作を借りてみると、こんな作品を見逃していたのか!!劇場で観たかった!!と後悔することがたまにあるのですが、『ロード・オブ・ウォー』はそんな一本でした。
まぁ元々注目はしていたんですよ。何といっても監督があの『ガタカ』のアンドリュー・ニコルだし。(ハイ、そこの『ガタカ』を見たことないって人~、今から、それが無理なら今度の週末にでもレンタルビデオ屋に行って借りてきましょ~。切ないSFです。個人的にマイ・フェイバリット・ムービーの七位ぐらいにランクインします、って括弧内なのに長すぎ!!)
でも『ロード・オブ・ウォー』に関しては、武器商人が主人公?社会派のサスペンスなんかいな?堅苦しいのは観たくないな~、とスルーしちゃったんですけど、それは大きな誤りでした。
『ロード・オブ・ウォー』、めっちゃ面白かったですよ。
ニコラス・ケイジ演じるユーリー・オルロフは平和主義者です。家庭内ではよきパパ、よき夫(たまに浮気もするけど。笑。)であり、他人に対して暴力を振るうこともなく、もちろん殺人なんて恐ろしいことをしたことなどあるはずもない。
そんな一見どこにでもいそうなユーリーの、一つだけ特異なことがあるとすればそれは、奥様は魔女、、、じゃなくて旦那さんは武器商人だったのです!
てな感じの、きわめて毒気のある、ブラック・ユーモアに満ちた傑作コメディでしたよ、『ロード・オブ・ウォー』。
前半は武器商人街道をひたすら出世し、インターポールを出し抜くユーリーが見ていてひたすら痛快。
ユーリーはいってみればただのサラリーマンなんですよ。商品を安く仕入れ、得意先と商談をし、上手くまとまれば商品を届け、そしてまた商品を安く仕入れ、それの繰り返し。まさにサラリーマン。
ただ一つだけ違うのは、それは彼の扱う商品が武器であるということ。けれど彼に罪悪感などあろうはずもなく、車を売ったディーラーが、その車が事故を起こして人が死んだからといって、罪に問われなければいけないのか?などとうそぶき、ひたすら武器を売って売って売りまくる!!
敵味方お構いなしに売りまくっていたせいで、後半になるとそのツケが回ってきて、連鎖的に悲劇が彼に襲い掛かってくるんですよ。それがあまりに悲惨でやっぱり笑える。
最後にはユーリーは彼を仇敵として長年追ってきたインターポールの刑事であるジャックに捕まってしまう。
彼を待ち受けるのは絞首刑か、はたまた・・・?
さきほど『ロード・オブ・ウォー』は傑作コメディであるといいました。 そうなんですよ、少なくとも自分はにやにやと笑える部分がかなりありました。
でも、、、ただのコメディじゃないんです。単なるブラックなコメディだと思わせて、最後の最後にガツンと来る爆弾を監督であるアンドリュー・ニコルは用意していました。
やられた!そう思いましたね。
映像的にもかなり見応えがある作品で、銃弾が生まれて(生産されて)から死ぬ(発射される)までを描いたオープニングが評判だと思うんですけど、それ以外にも見所はいくつもありました。
例えばギャング映画でよく見られる、キーをひねったら車がドッカーンと爆発しちゃうシーンが本作にもあるのですが、本作の場合、それがワンカットで収められているんです。普通だったら、車に誰かが乗り込むのと、車が爆発するのって別のカットですよね?
何度見てもどうやって撮影したかわかりませんでした。
自分はユーリー・オルコフのことを平和主義者だといいました。
ただ、平和主義という言葉には二つの意味があると思います。
一つはいうまでもなく、世界全体が平和になればよいと願う人道主義、もう一つはとりあえず自分の周りだけが平穏であればよいという事なかれ主義。
いうまでもなく、ユーリーの場合は後者です。
日本人って、まぁ大概の人は平和主義だと思います。でも前者の意味合いでの平和主義者ってどれぐらいいるんでしょうね?
もちろん自分は、、、おっと、時間が来たのでこの続きはまたいずれ。笑。