アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

めざせ「サイクリング都市那覇」!

2013年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

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21、22両日、那覇市国際通りの広場で、自家用車の使用を見直そうという催し「なはモビリティウィーク&カーフリーデー」が行われました。9月22日は国際的「ノーカーデー」でした。沖縄は車不可欠社会です。人口千人当たりの新規運転免許交付件数は、全国平均9・5件に対し沖縄は13・5件と断トツ1位。その主な原因は公共交通機関の貧困です。そんな現状をなんとかしようという催しです。歩いて那覇の魅力を再発見する「なはまちなかウォーク」や自転車で散策する「自転車まちめぐり」など多彩な企画でした(写真左は立ち乗り電動二輪車セグウェイの試乗)。
 
私はパネルで紹介されたヨーロッパ諸国の取り組みに興味を引かれました。とくにデンマークの首都コペンハーゲンです(写真右)。同市は2015年までに「世界一のサイクリング都市」を目指し自転車の普及に市を挙げて取り組んでいます。市内11カ所に無料で利用できるシティバイク2000台を設置。自転車専用道路を約300㌔整備。特に交通量が多い交差点では自転車専用の小型信号機を設置。すでに市民の36%が自転車通勤していますが、2015年までにこれを50%にする目標です。そうなれば年間8万㌧のCO2が削減されるそうです。
 
これを見て思いました。那覇こそ「サイクリング都市」を目指すべきだと。公共交通の整備・改善は不可欠ですが、自転車も決め手になり得ます。歴史・平和・自然の観光都市那覇にふさわしいのは自転車です。かく言う私の“愛車”が自転車。毎日愛車にまたがっている者として、那覇をサイクリング都市にするためにいくつか提言します。
 
    坂道対策…なんといっても那覇の自転車の大敵は坂道です。急な坂がじつに多いのです。少々回り道をしてもいいから自転車を降りなくてすむようにしていただきたい。難問ですが、専門家の知恵に期待します。
 
    無料レンタサイクル…コペンハーゲンにならって、市内各所に配置しましょう。坂道が多いことを考えて、ギアチェンジ付きに(電動自転車がベストですが予算的に無理でしょうから)。
 
    観光客用無料レンタサイクル…市民だけでなく観光客に無料で貸し出しましょう。昨年宮城県石巻市へ行ったら無料レンタサイクルがあり、たいへん便利でした。那覇でこそこれを実施し、観光のウリにしましょう。その際、貸し出し場所の告知やサイクル用マップの配布など周辺整備も不可欠です。
 
    自転車専用道路…現在はほとんどありません。これもコペンハーゲンにならって計画的に整備しましょう。
 
    メンテナンススポット…那覇には自転車屋さんが少なくて困っています。バイク屋さんは結構あるので、自転車屋さんだけでなくバイク屋さんとも提携し、パンク修理、無料空気入れなどメンテナンスが手軽に受けられる場所をつくりましょう。無料で飲める冷水器が設置されると最高ですね。
 
課題は多いですが、環境のためにも、家計のためにも、市民のためにも、観光客のためにも、めざせ「サイクリング都市那覇」!

 <今日の注目記事>(24日付琉球新報1面トップ)

 ☆<「差別全国へ訴え」 全国県人会交流会 アピール全会一致 県民と行動共に 基地撤去も初要求 兵庫・尼崎市>
 「2年に1度、全国の沖縄県人会が集う第12回全国沖縄県人会交流会が23日、全国14団体、約220人が参加して兵庫県尼崎市で開かれた。交流会では、オスプレイの沖縄配備や、沖縄が日本の施政権から切り離された『主権回復の日』として祝ったことを取り上げ『沖縄への基地の押し付け、本土の無関心が(沖縄への)「構造的差別」を生み出している』とし『本土の沖縄県人会は各都道府県で沖縄県・県民と行動を共にしていく』とのアピールを全会一致で採択した」
 ※アピールで「基地撤去」を要求したのが初めてだというのは逆に驚きですが、これまで親睦にすぎなかった同会も様変わりせざるを得ないほど、「沖縄」は変わってきているということでしょうか。


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