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近藤史恵「私の命はあなたの命より軽い」~里帰り出産で帰った実家は変わっていた!それは両親と妹の間に入った亀裂。。それは命をめぐるものだった!!

2019-12-15 03:03:19 | 
近藤史恵「私の命はあなたの命より軽い」読み終わりました。


タイトルにインパクトがあって読んでみようと思いました。



すごく深い内容だった~。



同じ命なのに・・



こんなにも扱いが違ってしまう。




歓迎される命



そうでない命




それは誰が決めるのか





この話の中では



姉の遼子は



結婚して妊娠し



出産をこれからしようとしている。



遼子の両親にも大切にされ



その誕生を心から望まれて楽しみにされている




しかし・・




妹の美和のお腹に宿った命は



汚らわしいもののように扱われ



両親によって



葬られてしまう。。




美和の意志を無視して





「わたしの子供は殺さなくちゃいけなくて、

 遼ちゃんの子供には生まれてくる権利があるの?」




そう遼子に問う美和




命の重さに



違いがあるのだろうか?



そう考えさせられる。






里帰りした遼子が感じた



偽もの家族の違和感。。




優しい両親



良い家族だと思っていた



歳の離れた妹の美和と涼子も仲良しだった




それが



ある事件をきっかけに



バラバラになってしまう。




両親と美和はそのことを遼子に隠そうとする!!





実家は引っ越したばかりの新築の家



なのに・・



もう売ってしまうという。




その背景にあったのは・・



美和がお腹に命を宿したことだった




そこから



崩壊する家族の絆。。




「育て方を間違えた」



そう口にする父




溺愛してた美和が



違うものとなってしまったような



父の心情が



ある人の人生をも狂わせる。。



そして


美和の同級生をも巻き込んで



不運の連鎖が広がっていく




それを知る遼子



結婚して家を出て



自分はもう家族じゃないのか?




蚊帳の外に追いやられる遼子の心情





読んでいると



自分のことのように辛くなってくる。




美和の気持ち




両親の気持ち




いろんな立場で考えたら



迷う。。



どれが正解で



誰が悪かったのか?




きっと答えなんて出ない



命の大切さの順位なんてつけられない。




だけど


ひとつ言えるのは



自分が自分で決めて進んでいかなきゃいけないってこと。



それがどんな結果になろうと



自分の責任で



その都度選択していくしかない。




家族だから



血のつながりがあるからこそ



こじれてしまうこともあるんだよなぁ。




そんなことも思った。




子供を産むのも育てるのも



「責任」がのしかかる。




そして



それは



子供が大人になっても続いていく。。




そのことを


私も自身の経験で感じている。




考えても考えても答えは出ないけど



「大切なこと」として考えるという事は



とっても意味のある事だと思う。




結局



自分が与えられた運命には逆らえない




何があっても受け止めて行くしかないんだろうなぁ。




そう思った。





あなたもコレを読んでじっくり「命」に向きあってみては









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