読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

道尾秀介「満月の泥枕」~子供を自分のせいで死なせてしまったと思いこむ。その気持ちが自分の中の「幸せ」を殺して生きていく

2019-06-14 02:37:32 | 
横尾秀介「満月の泥枕」読み終わりました。


いつも横尾さんの作品は


読み終わった後


深いなぁ~と感じる。




今回のこの作品も



ユーモアがありつつ



人間の深い感情表現が



心に沁みます






自分のせいで



娘を死なせてしまったと思いこむ二美男




そのせいで



仕事ができなくなり・・



妻も二美男のもとを去って行った。





自分は



「幸せになってはいけない」



そう心のどこかで思いこむ二美男




自分を最低の生活へと追い込んでいく。



そんな二美男のもとに



姪の汐子が来ることになる。



汐子によって


二美男の色のない生活が


色づいていく




母に捨てられ・・


父が亡くなり



継母に二美男のところに行くように言われた


汐子




二美男との生活で



汐子も二美男も救われていく。






二美男が酔っぱらって見た



殺人現場?!



それが二美男と汐子



そして



アパートの住人たちを巻き込んでいく!!



二美男に


汐子の同級生「猛流」から依頼される。



殺されて池に沈んでいる



自分の「祖父」を探してほしいと



お金を払うという猛流



それに惹かれてしまう二美男





三国祭りの日



それは決行される!!




そして・・



猛流の家族の入り組んだ事情




それが今回の事件へつながっていた!!




警官の剛ノ宮は



二美男と同じ傷を持っていた



いつの間にか引き付けられる2人



剛ノ宮も


この事件に絡んでいた?!




池から出た頭蓋骨は・・




一体誰のものなのか





空に輝く満月



そして


泥水に映る満月



どちらも同じもので・・



その見え方は紙一重





人は気持ち次第で変わる



そんなことを教えてくれる作品でした。




ちょいちょい出てくる



横尾さんの「へぇ~」な情報も



読みどころです



嗅覚の情報は


大脳辺緑系に直接伝わる



そうなんだぁ~。



確かに


「匂い」で過去の記憶が思い起こされること


ある~



深い内容だけど


ぷっ・・


と笑えるところも多々あって


楽しめる作品ですよ。



あなたもぜひ


横尾ワールド楽しんでみてください









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遠藤彩見「キッチン・ブルー」~人前で食事ができない辛さを味わう灯。他人に理解されない苦しみ。しかし!珍食の蝦名に出会うことで☆

2019-06-10 02:48:20 | 
遠藤彩見「キッチン・ブルー」読み終わりました。



「食」に苦しむ者たちの短編集




苦しいけど・・



最後はHAPPY



そこがこの本の読みどころだと思います。




「食えない女」



古谷灯は



人前で食事ができない病



「会食不全症候群」を患う



そのおかげで



好きな仕事も変えざるを得ない状況に。。。




家族や他人に理解されず



孤独にこの病と闘い苦しむ灯




そんな灯の前に現れた


「パンダ」のような蝦名敏




この人によって



灯は病気を克服するきっかけをもらう




それが・・



蝦名の




珍食だった




蝦名もまた・・



他人に理解されないこのことで苦しんでいた。。




灯と蝦名



2つの苦しみが出会ったとき



2人は



HAPPY



になれた



人との縁って



どこにころがってるかわからないね




よかったね!



そう声を掛けたくなる



そんなお話です。




他人からは羨ましく思われること・・



それが自分にとっては


全くそうでなかったり。




その人のことはその人にしかわからない。



でも


たった1人でも


それに寄り添ってくれる人がいたら


人は孤独じゃなくなる。



それで救われることがある。




そんなことを思いました。




ここにいる主人公たち



決して他人事じゃない



私たちの身にも



いつ



それが起こるかわからないのだから









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山口恵以子「食堂のおばちゃん5 真夏の焼きそば」~はじめ食堂に現れた指名手配犯は焼きそば好きだった?!~

2019-06-01 02:28:24 | 
山口恵以子「食堂のおばちゃん5 真夏の焼きそば」読み終わりました。



このシリーズの最新作をやっと読み終えたよ



読み終わると心がほっこり~



それがこのシリーズの魅力です




今回は


はじめ食堂に指名手配犯が現れる



しかし・・



その話題がのぼっていて・・



顔写真も公開されていたにもかかわらず・・



その顔は


30年経って



似ても似つかない顔になっていた




万里が考案したワンコインランチの焼きそば



それを目当てにやってきた新客が・・



その指名手配犯だったとは




犯人逮捕は


はじめ食堂の


焼きそばのお手柄かな




焼きそば好きの犯人



焼きそばにどんな思い出があったのだろう





はじめ食堂に万里がいることで


どんどん新しいメニューが増えていく



まずは「試してみる」


ダメだったら「やめればいい」



このスタンスが


はじめ食堂に新しい風を吹き込んでいく



新規の客も増え売上アップに貢献する万里



しかし


万里は



それを楽しんでやっている




ワンコインランチやテイクアウトの焼きそばやおにぎり




新しいメニューもどんどん増える




一子と二三だけでは到底思いつかないことが


万里によってどんどん生み出されていく




ニートだった万里の成長ぶりに目を細める一子と二三



その姿も心温まる





はじめ食堂に外人のお客様が・・


そしてはじめ食堂は初めて試す


「ハラール」





はじめ食堂に訪れた美少女は


かぶら蒸しを食べる


そして


その美少女の正体は・・



一子の亡夫と関係が





はじめ食堂は



常連客と


新しいメニューで呼び込む新客




いろんな事件が起きて解決して




今日も変わらず営業中





高級な料理は毎日だと飽きる



だけど


家庭料理が売りのはじめ食堂は


毎日通っても飽きない




家でも作れるレシピだから


すぐ試せるのもうれしい~



巻末についてるレシピを見て作ってみよ~っ









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