読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

湊かなえ「ユートピア」~久美香と彩也子2人の少女が抱えた秘密☆それはおでこの傷の勲章だけが知っていた!~

2019-04-11 02:35:10 | 
湊かなえ「ユートピア」読み終わりました。



「ユートピア」ってなんだっけ?



とまず思い調べてみると・・


存在しないところらしい。



自分の想像の中で存在する場所



「楽園」みたいなところ




きっとそれは人それぞれが違う。




他人からみたら不幸なことでも


その人にとっては幸せなこと



そういうことがあるもんね。




この作品の中では



そういうことも考えさせられました。



特に


小4の少女



彩也子と久美香を見ていたら・・



辛いこと・・



苦しいこと・・



それを2人で守ることが


実はユートピアになってるのかも?って。




事故で車いす生活を余儀なくされた久美香



その久美香と出会ったときに



彩也子は運命を感じる☆



そして


そこから始まる2人が共有する



秘密



それを護るため


2人の絆は強まる



そして・・


久美香を護るため



彩也子は額に月のような傷を負う



それからそれは



彩也子の勲章になる




彩也子が書いた作文



それは久美香を護るための物だった。



しかし


それが大人たちに大きな波紋を広げる




そして



その土地に元から住んでいる人たちの独特の体質と



後から住み始めた人たちの新たな考えがぶつかる




殺人事件の起きた岬タウン



そこに住むことになった芸術家たち




「自分は違う」という自信



そして



それが生み出す悲劇。。




大人たちに巻き込まれていく少女たち。。



彩也子と久美香が誘拐される



そして・・



岬タウンで完結する・・



少女たちのヒミツのストーリー





生きていくために



人はいろんな能力を身に着ける☆



その土地に馴染むため自分を殺してしまうことも。。




人はいつも



自分だけの




ユートピア




それを探しているのかもなぁ。




そんなことを思った。



大人になると自分の「欲」が優先されてしまうことが多くなり



人との間で腹の探り合いや駆け引きが行われるようになる



だけど



子供たちは



何も複雑なことを考えず純粋に気持ちが動いていく




でも・・



子供のままじゃいられない。。



大人になるって大変なんだよなぁ~。




私のユートピアはどこなんだろう?



あらためて考えてしまった









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坂木司「おやつが好き」~著者の食べ物にまつわるエッセイ集☆短編小説も♪これを見たら食べたくなぁ~る♪~

2019-04-06 03:14:19 | 
坂木司「おやつが好き」読み終わりました。


これは食べ物にまつわるエッセイ集なんだけど


短編小説もあってすごく得した気分



そして一番のこれの魅力は


おいしいおやつがいっぱい出てくること



食べることが大好きな坂木さん



その坂木さんが紹介してるものは


絶対に美味しいはず



ご自身の作品でも


食べ物はよく登場してるのでそれでもわかる




和菓子


洋菓子


サンドウィッチ


パフェ



それからお馴染みのお菓子まで☆



これを読んだら絶対食べたくなる



私も食べることが好きなので


こういう作品が出版されるとつい読みたくなる



そして


食べたくなる~



そこは坂木さんと似ているかもしれません。



坂木さんは


池波正太郎さんの食べ物関係の著書を読み


池波さんがされたように全く同じことをやってみたのだとか。


そんな体験談も載せられていました



高校生の坂木さんが


お小遣いを持って


一人で資生堂パーラーへ出かけたこと。


そして


敷居が高く結局は入れずに


銀座木村屋のあんぱんを買って帰ってきた話



なるほどなぁ~って納得してしまった。



私は銀座を歩くことさえ


なんだか緊張してしまうのです。



こんな歳になった今でも(^-^;



まぁ私の話はどうでもいいのだけど!笑




でも私もいつか資生堂パーラーで


ミートクロケットを食べて


デザートにストロベリーパフェを頂きたい



そう心に強く思うのだった!!



ぷっ。。



そんな気持ちにさせられる本でした。




この本に出てきた食べ物の中で


私が食べたことがある物と言ったら・・



とらやの羊羹


天野屋の歌舞伎揚


越後製菓のふんわり名人きなこ餅



ぐらいかなぁ~。



あ~まだまだだわぁ




短編小説の「チョコレイコ」



こんな友達同士になれるっていいなぁ~って



センとレイがうらやましかったなぁ~。



そして


登場する高級なチョコ


食べてみたいなぁ



結局食べ物かいっ!笑




食べ物



特におやつって



心をワクワクさせてくれますよね~



食べなくても生命維持には影響しない!



でも


心の栄養に必要なものだと


私は思っています




この本にエネルギーをもらって



今日からの糧にします




おやつが好きっ







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江國香織「抱擁、あるいはライスには塩を」(下)~愛すべき柳島家の人々☆積み重ねたそれぞれの人生~

2019-04-05 03:03:23 | 
江國香織「抱擁、あるいはライスに塩を」読み終わりました。



読み終わると



柳島家の人々はなんて魅力的なんだろう



そう思った。




読み始めたときは



なんて家だろう



・・って思ったんだけどね



子供を学校に通わせなかったり・・



愛人の子を本妻の子と一緒に育てていたり・・




でも



柳島家の当主



竹次郎の生い立ち



そして



竹次郎の妻「絹」の生い立ち



竹次郎と絹の出会い




それらを知っていくうちに



なんだか納得できてしまった。





竹次郎と絹の子供たち



菊乃・百合・桐之輔




そして



菊乃が家出中に岸部との間にできた








菊乃と結婚した豊彦との間に生まれた



光一と陸子




豊彦と愛人の間に生まれた



卯月




その人たちが同居している。




そんな状況も受け入れてしまう。





柳島家という



その狭い中で培われたもの



でも



それがあるからこそ



外に出た時に得るものも大きかったんだと思う。




特に



桐之輔のキャラクターが私は好き



髪を白に近い金髪にして



素っ裸で肌を真っ黒に焼いている



そして


皺くちゃの笑顔




家族みんなに気を配り



菊乃が家出した時


百合が結婚して家を出た後



様子をうかがっていた桐之輔




そして



嫌いな運動も



光一と陸子と卯月に


「体育」として教えるために頑張ってやっていた。



そんな桐之輔が


愛おしく思える




でも



桐之輔だけじゃなく・・



柳島家の人々はみんな頑張ってた



そんな柳原家の人たちを応援したくなる




こんな作品を書けるってすごいなぁ~って



あらためて江國さんを尊敬しました。




丁寧に丁寧に



柳島家の人々の人生を描いている。



本当に存在してるみたいに


ここにいる




「かわいそうなアレクセイエフ」


「みじめなニジンスキー」



「ライスには塩を」








柳島家のスパイスでしたね







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