読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

小川糸「つるかめ助産院」~夫が失踪・・南の島に来た抜け殻のまりあが出会った宝物☆~

2018-10-08 03:37:19 | 
小川糸「つるかめ助産院」読み終わりました。


小川さんの作品はなんでいつもこんなに温かいんだろう


読んだ後


毛布にふんわり包まれたようなそんな感覚になります



人はそれぞれ・・



どこかいびつで・・



でも



そこが人間なんだよ



そう教えてくれてるようです。





夫が失踪し・・



抜け殻になっていたまりあ



夫と行ったことのある南の島へ足は向かう。




そこで出会ったのは



助産院を営む助産師



「鶴田亀子」


というおめでたい名前の助産師




その出会いが


まりあを変えていく



つるかめ助産院に招かれたまりあは



自分が「ここにいいてもいい」と受け入れてくれる場所☆



それを見つけた気がした。



今まで生きて来て


そんなことは初めてだった。



自分は「生まれて来てよかったの?」



「自分はゴミとして捨てられた」



そんな風に思ってきたまりあ




亀子先生に



授かった命を言い当てられる



失踪した夫「小野寺君」とのかけがえのない小さな命




親に赤ん坊の時に捨てられ・・



親の愛情を知らずに育った



里親「安西夫妻」は


まりあを海の事故で亡くなった娘のコピーとして育てる。



まりあには苦痛でしかなかった。




そんな環境で・・



自分に自信がなく・・



そんな母親で



お腹の子は幸せになれるんだろうか



悩むまりあに



亀子先生はまりあが母親とへその緒でつながってた事実☆



育てられなかった理由がきっとあること☆



「愛」があったに違いないという



亀子先生の明るい笑顔の裏にある・・



過去の悲しい出来事。。



だけどそれが亀子先生を支えていた



まりあは亀子先生を信頼し



そして



この南の島でお腹の子を一人でも産んで育てようと誓う☆




亀子先生だけでなく



南の島の人たちの温かさに触れ



初めて自分の心が解き放たれていくことを感じる




海で亡くなった長老の思い



家族のことで心に傷を持つベトナムから来た看護師「パクチー嬢」



旅人の「サミー」




そして



つるかめ助産院で赤ん坊を死産してしまった艶子さん





みんなの思いが



まりあを強く優しくしていく




長老が死んだとき



亀子先生は「自分のせいだ」と悲しむまりあに




「人の手にはどうしたって及ばない神の領域」



があるという。




「死ぬときは死ぬし、生まれるときは生まれる」



と。




なんか妙に納得してしまったんだよね~この言葉に



ホントにそうだなぁって。




考えても結局はなるようになる。



だからできることを頑張っていくしかない!




そんな風に励まされた気がしたよ



いっぱい傷ついて


いっぱい泣いた人は


人の痛みが分かるから


人に優しくできる☆



そういうことなんだろうなぁ。



亀子先生の言葉や雰囲気が


それを感じさせる。




キレイな海とキレイな心の温かい人たち



私も南の島に行って見たくなったよ









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