読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

秋吉理香子「機長、事件です!」~ドS女機長の翼にびくびくしながらも惹かれる副機長治郎の国際便初フライト物語☆

2018-03-16 03:02:18 | 
秋吉理香子「機長、事件です!」読み終わりました。



秋吉理香子さんの作品いろいろ読んでるけど


今回のこういうコミカルなのは初めて読んだ


こういう感じのも書かれるんだぁ~^^



このお話の読みどころは・・


なんといっても



女機長の「氷室翼」に副機長の「間宮治郎」が惹かれていくところ




国際便の初フライトの直前



「氷室翼」が厳しい機長であることを聞かされる治郎



しかし!



それがまさか・・



女性だったとは




緊張しながら初フライトに臨む治郎




ニコリともせず・・


治郎の言うことにいちいち



「たわけ!」


という。。



噂通りの厳しい機長




しかし・・



お客様の事を一番に考え



任務に真摯に臨んでいる翼の




真の心に触れてどんどん惹かれていく治郎




第二機長「幸村」と翼の砕けた関係を見ていて・・



ヤキモチを焼いてしまう



しかし・・



幸村と翼の関係には



ヒミツが





行きのフライト中に起る・・



乗客の恋人たちのケンカ



原因は贈るはずだった婚約指輪を彼が無くしてしまった事




翼・治郎・チーフパーサーの多岐川は機内を探し回る。




そして


翼が見つけた真実


指輪のゆくへは?






無事にパリへ到着




蚤の市を観光中に



治郎の姪のお土産に買ったテディベア



狙われる




水晶のブレスレットで急にモテだした治郎




その真相を翼は見抜く






モンサンミッシェル内を観光中の



翼・治郎・幸村・多岐川が



そこで起きた殺人事件に遭遇する



雨のモンサンミッシェル



少ない観光客・・




目撃者の男は



犯人は「自分と同じような体形の男」だったという。




しかし・・



警察が来るまでの間



翼は犯人を見つけてしまう



その犯人は・・



女だった




「ぼくが身を挺して守ります。」



そう翼に言った治郎




その言葉に



ちょっと笑ってしまう翼だったが・・



治郎をちょっと頼もしく思う





帰りの機内で・・



乗客の人気ピアニストの鈴懸麻紀が突然倒れる




呼吸困難



体中に湿疹



一体彼女に何が




翼と治郎は原因究明に躍起になる!!




そして



翼が導き出した原因とは




機長なのに機長以上の働きをする翼




そして



気弱で童顔の頼りない治郎だけど



その治郎が翼と組むことで



どんな困難も解決していく




「たわけ!」と口の悪い翼の



その裏に隠された優しさ



それに気づいてあげられる治郎



この2人が組んだら


敵なし




ちょっと笑えて・・



事件にドキドキして・・



最後はほっこり



読みどころ満載の一冊ですよ



パイロットのいろんなことが分かって勉強になった



これからは


空を飛んでる飛行機を見ると


機内で繰り広げられてるいろんなことを想像しちゃいそう



1冊で2倍も3倍も楽しめますよ~





















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薬丸岳「神の子(下)」~神からもらった頭脳で思い通りに人を動かせると思っていた男の誤算と悲劇~

2018-03-13 03:26:07 | 
薬丸岳「神の子」上下読み終わりました☆



いやぁ~なんというか・・


本当にいろんな感情が沸き上がっていて・・


こういうことがもしどこかで行われているとしたら。。



本当に怖いことだなぁと思ったよ。





室井仁と名乗っていた


「神」のような存在とある人たちからは崇められてきた男



知能指数の高い


家族から見捨てられた子供たちに


手を差し伸べる



そうすることで


その子供たちを自分の思い通りに動かそうとしていた。



世界征服も夢ではないと


自分に自信を持っていた男




ところが・・



その誤算は



自分が「兄弟」と思うほどに目をかけていた



「ひろし」



自分の命に背き・・



知能指数の低い



「稔」



自分の身を挺して守った



そこからすでに始まっていた



なぜ?



室井にはそれが理解できなかった。




ひろしが稔の身代わりに少年院に入り



その後も



いろんな手を使い



ひろしを自分の元に戻そうと


あらゆる手を使う。





戸籍のなかった「ひろし」が


少年院に入ることで


新しい戸籍「町田博史」となり・・



博史の担当になった教官


「内藤」と知り合うことで



博史の行く先は変わっていく。



室井もくろみも



失敗の方向へ。。




博史が出所後世話になる



内藤の知り合いの前田家



そこで


博史は


あたたかい心に触れていく。



無償で博史を受け入れてくれた「前田悦子」


そして


最初は博史を敬遠していた悦子の娘「楓」



工場で働く従業員の「人を幸せにするには・・



自分が幸せになること」



少しずつ・・



博史に人間らしい感情が生まれていく



大学で知り合う


「為井純」は


町田をイケスカないと思っていた。



しかし・・


起業の手伝いをしてくれた博史と関わるうちに



「博史と友達になる」



そう本気で思わせる。




町田博史の人生は大きく変わっていく



しかし・・



室井はあきらめなかった。



を知らない室井は



博史の大切なものを壊していくことで・・



博史を自分の物にしようとしていた。




内藤が法務教官を辞め・・




博史の過去にある物を調べ始める。。




そして



楓も博史に惹かれ・・



博史のために動き始める。




そして



内藤と楓は「室井」にたどり着く



そして



その男の過去を知る




男は生まれたときから・・



愛されたことがなかった。



記憶がなく・・戸籍もなかった



あるのは



神から与えられた



高い知能指数




博史と境遇の似たもの同士



自分たちは「神の子」「兄弟」



そう思い込み・・



執着する。。




愛するという方法が分からなかった男の悲劇




一方の



博史は



周りからの愛情で



人間らしくなっていく。




そして



最後に博史が



高い知能指数より



もっと大事なもの





仲間




を得ることができた





自分が神から与えられた頭脳



そして



それを仲間と共に共有していけば



大きな力も



跳ね返す事ができる



そのことに気づいていく。





人間を力で動かそうとする・・



だけど



心までは変えることができない。




それが人間対人間の付き合いなのだろう。




しかし


室井もある意味犠牲者なのだろう。



家族を知らず・・



人の愛が分からない生い立ち



そして



その後の人との関わり・・



それが上手くできなかったという意味で。



人を変えていくのは・・


やっぱり人の心なのだろう。




室井の事を最後まで愛してくれた人もいたのだから・・



まるっきり悲劇というわけでもないのかもしれないけれど。。




親がいて


家族がいて


自分のために動いてくれる人がいる。



そのことがどんなに恵まれていて


幸せなことなのか


あらためて感じた作品でした。



博史の


だんだん変わっていく表情が見えるようで


こちらも暖かい気持ちになりました




その頭脳を


悪に使うのか?



人のために使うのか?



その方向性で世の中も変わっていくのだろうなって



ちょっと怖くもなった。。




自分は並みの?頭脳でよかったなぁとも

























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薬丸岳「神の子(上)」~戸籍の無い少年が生きていくために見る闇。特殊能力を持った博史は神の子?

2018-03-09 03:36:36 | 
薬丸岳「神の子(上)」読み終わりました。



前から読みたいと思っていてやっと読めた^^



いや~それにしても壮絶な内容だよ~。




一番思ったことは



親次第でこんなにも人生が変わってしまう



・・・ってこと。




だって



自分の存在が無いことになっちゃうんだもん。。




「出生届」を出すっていうことは当たり前だと思ってたけど


それすらしない親がいるんだってこと。



いろんな事情があって出せない人もいるんだろうけど・・



この中に出てくる



「ひろし」の母親は


ただ自分が面倒だってことだけだもんね。



勝手に生むだけ生んで置いて


育児を放棄するなんて~!



そうされてしまった子供は悲劇だよね




ひろしは


母親に最低限の餌だけ与えられ


ほぼ部屋の中で生きていた。


男をとっかえひっかえ連れ込み


その時だけはひろしは外へ出される。



そんな時公園で知り合った「小沢稔」は


ひろしより年上らしいが


知能は小学生並みだった。


いつも不格好なおにぎりをひろしにくれる


そんなやさしい稔



しかし


あるときから稔を見かけなくなった。



それからひろしは



母親のひものようなひろしに暴力を振るう男を


ナイフで刺し家を出た。



その当時推定14歳のひろし



それから生きるためになんでもやった。




一年後ひろしは



稔に再会する



行き場のない稔の身の上話を聞き



稔の戸籍を自分のものにすることを思いつく。



住民票を取り原付免許を取得



部屋も借りられた。




ひろしには



特殊能力があった。



「直観像記憶」



見たものをカメラのように一瞬で記憶する能力




この能力を買われ



ひろしは「室井」に拾われる。



そして


振り込め詐欺の頭脳的役割となっていた。



そんなひろしに室井は


新しい仕事を任せたいという。



「稔を切れ」と言われる。



切る・・



始末する・・



殺す・・



そういうことだと知ったのは



振り込め詐欺の実行犯リーダー「伊達」から聞かされた時だった。




しかし!



ひろしにはできなかった。




伊達ともみあいになり・・



ひろしの危機



それを



稔が助ける!




伊達を殺してしまう稔。。




そして



それを自分の罪にするひろし。




稔を逃がし・・



室井に「自分は警察に自首する。自分たちの事は放っておいてほしい。


  その代わりあなたの事は警察に話さない。」



と取引きする。




その後ひろしは戸籍を取得


「町田博史」となる。



少年院へ送られたひろし




そこで法務教官の「内藤」が博史の担当となる。




内藤を馬鹿にしたような博史の態度に嫌悪感を持つ内藤だったが・・




あるとき



知能が小学生並みの雨宮が入所してくる。



そして


雨宮に対する博史の優しい面を発見する。



「頭の悪い人間が嫌い」と言っていた博史



それにそぐわないことに



内藤は興味を持つ




そして・・



雨宮の窮地に



ひろしは同じ部屋で昔の仲間「磯貝」と



3人で脱走することを計画する。。




そして~。。





博史と出会った内藤は



事故で死んだ息子の事で


法務教官を辞めよう思っていたのを思いとどまる。




博史が変えていく周りの人たち。




そして



博史も変わっていく。



特殊能力を持つ博史が・・


自分が生きるために使ってきた能力が・・



周りの人たちの役に立っていく。




室井が言った



「幸せな人を少し不幸にし、不幸な人を少し幸せにする。


  そのために犯罪は必要」




「自分たちは神の子」



なんだと。




博史は自分の能力を正当に使い



人も自分も幸せにできるのか




続きが気になる~♪




都合のいい解釈で自分を正当化する室井に



博史は「神からもらった力」



で対抗して行けるのか?




人間らしい感情を抱きつつある博史にも


目が離せない











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辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」~言葉を交わしたことも無かったリア充女子と昆虫系男子が「死」で結びつき向かう先は?!

2018-03-06 03:42:25 | 
辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」読み終わりました。


タイトルに惹かれて読んでみた。



だけど・・



最初の方はなんか理解しがたいという感じだった。




「死体」に興味があるとか


そういうところが。



でも読み進めていくうちに・・


なんか自分の中2時代を思い出してみると・・



広い視野でみたら・・



同じようなことがあったかも・・


そんな風に思い始めたよ^^




教室の中での



自分の存在。。




周りに合わせていかなくてはならない苦痛。。




自分はそんなこと微塵も思ってないのに・・



友達の話に合わせるとか・・



一緒になんでトイレに連れ立って行かなければならないのか?



とか。。



みんなが泣いてるとき・・



やけに冷めてしまっていた泣けない自分・・



とか。




あ~なんかわかるわ~って^^





女子ってめんどくさーい!



とかも思ってたな。



くっだらないことで怒って・・



省いて・・



何が楽しいんだ?




そんな疑問しか浮かばない自分・・




私の方がおかしいのか?




そんなこともあったっけ。






小林アンは



リア充女子だった。



でも



芹香と倖



仲の良かった2人から外された。



そこから



アンの教室での居場所がなくなった。




死体に興味を持ち



同じ年頃の「死」の事件に興味を持つアン




そんなアンの行動を母にも知られ・・




家にも居場所を失くしたアン





そんなアンが



同じクラスで隣の席の


昆虫系男子「徳川」



秘密を知ってしまう



動物を殺すことが簡単にできてしまう徳川




「死にたい」と思っていたアン





「私を殺して」



・・・とアンは徳川に依頼する。



2人は



殺す少年Aと殺される少女Aになるための



計画を立てる



理想の死について話し合う2人




教室では絶対に話すことは無かった2人




その2人が



「死」という共通の興味あることで話し合う。




誰にも知られることのない



2人だけのヒミツの殺人計画




密会を重ね・・




計画を進めるうち・・



今まで知らなかった徳川を知っていくアン




そして



アンのことも知っていく徳川





あることがきっかけで・・



2人はケンカになる!



そして・・



「もうやめる」と言い出すアン



元カレの飼い猫を・・


徳川が?!




徳川を攻めるアン



しかし!




「人形が腕ちょんぎられた写真や、人間の死体の写真見て興奮してるくせに


 それが彼氏の猫じゃ、ダメなんだ?」



「『理想の事件』の形が決まんなければ、肝心なそのときがきても


 先延ばしにできるぐらいに考えてるんじゃないの?


 やる日を延ばして、延ばして、延ばして、そうこうしてるうちに


 どうでもよくなるんだろ?


 甘えてるだけで死ぬ気なんかないくせに」




そう徳川に言われてしまうアン



2人は決別してしまう。。







2人は理想の




少年Aと少女Aになれるのか






最後まで読んでみると・・



徳川が言った言葉の裏には




アンへの切ない気持ち



が隠されていたんだなって思う。




そして


自分の家の事情。。




なんかそう思うとこっちもすごく切なくなる。




交わるはずのなかった2人




それが意外なところで交わってしまった




本当は関わりたくなかったかも・・




失うのが怖くなるから




関われば楽しいこともある・・



でも関わった分



後で悲しい思いもしなければならない。




そう言うことに



徳川は気づいていたのかもね。




遠くで見てるだけで良かったのかも。




でも・・



最終的には



良かったのかな




なんて~。




死を覚悟すれば・・



どんな状況も耐えていける?




なんか切ないなぁ。。




中2ワールドをまた思い出し・・




切ない。。
















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大崎梢「本バスめぐりん。」~移動図書館の運転手になった話下手テルさんと娘ほど年の離れた元気なウメちゃんの名コンビ☆

2018-03-03 02:24:39 | 
大崎梢「本バスめぐりん。」読み終わりました。



ほ~んとに


心があったまる



そんなお話でした



一番の読みどころは



なんといっても



口下手で感情表現の苦手な「テルさん」が変わっていく所




人って


関わる人で


こんなにも



変われるんだぁ



そう思ったよ^^




仕事を定年退職した「照岡久志」は



元同級生の「賢一」から


移動図書館のバスの運転手をやらないかと誘われる。



賢一がやっていたのだが


妻の具合が悪くそのため辞めることになり


その後がまを探しているという。



最初は自分に務まるのか自身が無かったが


照岡はそれを受けることにした。



そして


親子ほど年の離れた司書の「梅岡菜緒子」と



2人で本バス「めぐりん号」


本を待っている人たちの所を周っていく



話すことが苦手な照岡は



菜緒子と話すことも


ぎこちなかった。



しかし


一緒に仕事をしていくうちに



喜怒哀楽をはっきり出し



いつも元気な菜緒子や



常連さんたちによって



照岡はだんだん変わっていく。



菜緒子に「テルさん」と自然に呼ばれるようになり



照岡も「ウメちゃん」と呼ぶようになる。




そうして2人の距離は縮まってく。




人の事に首をつっこむなんてことは



今までなかったテルさん



訪問先で起こる



いろんな問題を自分の事のように悩み考える




本の中に忘れてしまったものを探して・・



そして


それを次に手に取った人の


思いもよらない感情。。



寂しさ。。



それを感じ取ったり。




過疎化する街の問題や。。




母を亡くし移り住んできた女子中学生の心中を推し量ったり。





そして


ウメちゃんの恋をそっと見守るテルさん





仕事にも慣れ



ウメちゃんとも信頼関係を築いてきた。




そんな時に・・



まさかの!


テルさんへのクレーム



それに対して


「ありえない!」と憤るウメちゃん



雨の日も


風の日も



2人で人と本をつないできた



2人の・・



そして



常連さんたちとの絆




人と関わるというのは



ホントに大変~。



だからこそ



絆ができる



人の事も自分の事のように心配してくれる



そんな人がいてくれるから


また頑張れる



心がぽかぽかしてくる



そんな作品です




この本は・・



何人の人が手に取って



どんな状況でどんな気持ちで読んだのだろう?



そんな風に考えると



1冊で何人もの人とつながってる気持ちになれる



それが図書館で借りる本の良さなのかもしれないよね。




そして


図書館で読んで気に入った作家さんの本を


本屋さんで購入したり。



そういうことってあるもんね。



ウメちゃんも言ってたけど


図書館ってそういうことも担ってるんだよって。



ホントにそうだなって思った。



私も今までそういうことあったから



人と人とを本によってつないでいく。



めぐりんに私もあって見たいなぁ~って思ったよ




あなたのところにも



これを読んだらめぐりんがあったかい心届けてくれますよ。



きっと











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