筒井ともみ「旅する女」読み終わりました☆
普通だったら全く関係なく過ごしていた4人の女が
旅行コーディネイターの集子の死によって
交わることになる
篠崎ケイ
フリーランスの編集者兼ライターの57歳
本間比呂子
専業主婦40代後半
橘里美
10歳の娘を連れて離婚した30代
奈村風
21歳の大学生
この4人は
パリ在住の集子(あつこ)が現地で早朝トラックにはねられて死亡したことを
集子の親友である「浜田弥生」から連絡を受ける。
浜田が連絡したのは
集子が4人にコーディネイトしていた旅の資料を渡すためだった。
集子が借りていた日本にいるときのためのマンション
そこには4人は集まり
初めて顔を合せる。
集子がそれぞれにコーディネイトしていた旅先を
そこで初めて知る
ケイには
キューバ
比呂子には
ポルトガル
里美には
フランス
風には
インド
4人はそれぞれ
なぜ集子は自分をそこに行かせたかったのだろう
それを考える。
浜田はいう
いつも明るい集子だったけれど
集子は
孤独だった
と。
だから
敏感に人の気持ちを読むことができるんじゃないか。
それぞれにあった旅先
4人はそれぞれが集子のことが好きだった
集子のコーディネイトする旅に思いをはせる4人。
そして
それぞれが
集子の死によって
自分のこれからの生き方を考え始める
人生最後の恋にかける旅にでる「ケイ」
家族から離れて自分の足で歩き始める旅にでる「比呂子」
自分の人生を娘とともに前を見て進むための旅にでる「里美」
自分に命を吹き込んでくれたインドへの旅行で変わっていく「風」
交わらなかった4人が
旅を決意したとき
いつか4人で
集子の最後の旅になるはずだった「インド」へ行こう
そう思うようになる。
待つことは「希望」
「私のための樹」は「樹のための私」でもあること
インドが教えてくれる
集子が求めていたものを探しに~いつか4人で
集子・・
名前の通り
4人を集めて
心をつなげてしまう
集子はスゴイ人!
そして魅力にあふれた人
そういう人にコーディネイトしてもらった旅・・
私もしてみたいと思った。
そして
新しい自分を探しの旅に行ってみようかな~なんて