読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

筒井ともみ「旅する女」~これを読めばあなたも自分探しの旅に出たくなるかも~♪~

2015-10-10 03:21:48 | 



筒井ともみ「旅する女」読み終わりました☆




普通だったら全く関係なく過ごしていた4人の女が




旅行コーディネイターの集子の死によって




交わることになる





篠崎ケイ


フリーランスの編集者兼ライターの57歳



本間比呂子


専業主婦40代後半



橘里美


10歳の娘を連れて離婚した30代




奈村風


21歳の大学生





この4人は



パリ在住の集子(あつこ)が現地で早朝トラックにはねられて死亡したことを



集子の親友である「浜田弥生」から連絡を受ける。



浜田が連絡したのは


集子が4人にコーディネイトしていた旅の資料を渡すためだった。





集子が借りていた日本にいるときのためのマンション



そこには4人は集まり



初めて顔を合せる。




集子がそれぞれにコーディネイトしていた旅先を


そこで初めて知る




ケイには



キューバ



比呂子には



ポルトガル



里美には



フランス




風には



インド





4人はそれぞれ



なぜ集子は自分をそこに行かせたかったのだろう




それを考える。




浜田はいう



いつも明るい集子だったけれど



集子は



孤独だった



と。




だから


敏感に人の気持ちを読むことができるんじゃないか。




それぞれにあった旅先




4人はそれぞれが集子のことが好きだった




集子のコーディネイトする旅に思いをはせる4人。




そして



それぞれが


集子の死によって



自分のこれからの生き方を考え始める





人生最後の恋にかける旅にでる「ケイ」



家族から離れて自分の足で歩き始める旅にでる「比呂子」



自分の人生を娘とともに前を見て進むための旅にでる「里美」




自分に命を吹き込んでくれたインドへの旅行で変わっていく「風」





交わらなかった4人が



旅を決意したとき



いつか4人で



集子の最後の旅になるはずだった「インド」へ行こう




そう思うようになる。




待つことは「希望」




「私のための樹」は「樹のための私」でもあること




インドが教えてくれる



集子が求めていたものを探しに~いつか4人で





集子・・



名前の通り



4人を集めて



心をつなげてしまう




集子はスゴイ人!



そして魅力にあふれた人




そういう人にコーディネイトしてもらった旅・・



私もしてみたいと思った。



そして



新しい自分を探しの旅に行ってみようかな~なんて












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筒井ともみ「続・食べる女」~女はいろんな困難を食べて成長していく♪~

2015-10-06 03:28:30 | 



筒井ともみ「続・食べる女」読み終わりました☆


筒井さんの作品初めて読みました。


図書館で読む本を探していて・・



この表紙の絵とタイトルにインパクトがあって



つい手にとってしまいました!笑




私は食べることが大好きなので



このタイトルに惹かれてしまった




私みたいな


食いしん坊の話かな?


・・っておもったんだけど



読んでみると



食べ物はでてくるけど



大食い女が出てくるわけじゃなかった!笑





短編12話



それぞれの主人公の女は



いろんな困難を乗り越えて成長していく



ルイ子は付き合った男によって苦手だった「生ガキ」が食べられるようになる。


男に裏切られてもなお生ガキが好きになる




敦子は誰にも邪魔されず一人で食を楽しみ自分の時間を楽しむ




女たちについたぜい肉・・


それは女たちが背負ったもの。


それを抱えて3人の食する楽しみは続く♪




朱美の胸に抱えたもの


浮気した彼も仕事も手放さない決意☆




俊江のインド人の彼は帰らなくなった。。



カレーは食べられなくなったけど


俊江の毎日は変わらずつづいていく♪





菜子はいろんなものを自分で試すことに誇りをもっていた。


仕事にまっすぐな自分♪




弥生は自分のためだけに作る鍋に


自分の種を見つける☆





雌猫が語る女主人のこと。


猫はなんでも知っている♪




紗恵は何でもできるママにコンプレックスを抱いていた。



しかし



ママには自分が必要!


そのとき解放される♪





自分のことが嫌いなチエコ



自分と同じだと感じる彼にあったことで



チエコはかわる♪




のろまな綾乃が母を助けるとき



綾乃が作るのろまなシチュー♪




紗代はからっぽだった。


だけど


井戸に水を満たすことで


自分の心も満たされていく♪






大切な何かを失っても・・



失ったからこそ気づくものがある☆




そして



一人は決して悪いことじゃない♪




一人でも楽しめる人☆




それは人生を楽しめる人




困難なんて



どんどん食べて



強く!たくましく!



素敵な女性になってやる





そんな風に思える本でした




















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湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」~他人から極悪人にされてしまうネット社会の恐怖。。~

2015-10-01 02:28:36 | 




湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」読み終わりました☆




いやぁ~面白かった♪




今までみたことのない小説の形態でした。





本文中の



個々の人たちの話と




参照として後ろのほうにのっている



携帯の「つぶやき」上の会話



そして



それに関する



週刊誌や新聞の切り抜き




それらが一体となって



小説の内容になってる




う~ん・・


なんか説明が難しいんだけど



読んでみて初めて



「なるほど!」って思ってもらえると思います







それは


一人の女性が



フリーライターの彼に話したことが始まりだった。




狩野里沙子の会社の先輩「三木典子」が殺された



山中から発見された典子は



メッタ刺しにされ



ガソリンをかけられ火をつけて焼かれ



黒こげの状態で発見される




犯人は一体誰なのか?




里沙子は



自分の会社「日の出化粧品」での



内部の事情を


フリーライターの「赤星」に話す。





そして・・



それが布石になり・・




携帯の「つぶやき」で赤星がこれをしゃべったことに寄り




波紋が広がってゆく。





典子が



美人だった



そして



日の出化粧品の売りである「白ゆき」という石鹸




それが




白雪姫のように美しい=「白ゆき」









白ゆき姫殺人事件といわれるようになる。







そして



犯人じゃないかと浮上してきたのは



典子の同僚である



「城野美姫」



美しい姫という名前




しかし



城野自身は「美人」とは言い難い容姿であった。




そんなことから



典子をひがんでいた?




同期で典子の引き立て役だった・・



等と



里沙子の話から



赤星は城野犯人説を週刊誌に書く。



「つぶやき」上でもこの話が盛り上がっていく。





城野が事件後



行方をくらましてしまったのも



犯人説に拍車をかける。





しかし・・



確かな証拠はない。




この週刊誌の記事や



つぶやきなどに対して




城野をよく知る関係者から




城野はこんな人じゃない!



そんな反論も出てくる。




真実は一体どうなのか?




城野は本当に犯人なのか





ラストは



意外な結末で終わる






これを読んで思ったのは



他人事じゃないよなぁ~ってこと。




いつ



自分がこういうことに巻き込まれるかわからない。




今の時代



インターネットで便利になった分




自分の情報が




顔も全く知らない人たちに知られてしまったり。。




自分自身は



「そんなつもりじゃない」



・・ということが



知らない人たちに寄って




「ひどい人!」



などと叩かれてしまうことも。





城野美姫は



そんな被害者だった。









本当の自分をわかってくれている




ごく近しい人




その人たちからみた「城野美姫」






他人から



作りあげられてしまった



「城野美姫」






城野は




「自分はこんな人間なのか?!」




そう思ってしまう





モンスター化した自分






よく事情も知らず



一部の人から聞いた



「面白可笑しい」情報だけを鵜のみにし




あることないこと言い放題





それが


いつのまにか




無実の人を犯人に仕立ててしまった





本当に怖い。。





便利な世の中になったけれど



その分



無責任に人を傷つけ



知らない人たちから攻撃される




著者は



そんな世の中に



小説を通して問題提起してるんじゃないかな?






私も・・



あなたも・・



いつ



「城野美姫」になるかわからない。。













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