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アメリカの大学がモザイク「ジプシー娘」をトルコに返却する

2018年11月20日 | 文化
11月21日 50年前、不法発掘で横領された古代のモザイク12点が、11月26日、アメリカから返却されると、19日、ヌーリ・エルソイ文化観光相が言いました。

 Hurriyet

オハイオ・ボ-リング・グリーン州立大学(BGSU)に保管されているモザイク「ジプシー娘」12点が、今月末、ガジアンテップに帰ってくると、エルソイ文化相が発表しました。12点のモザイクは、現在、オハイオのBGSUに展示されています。BGSUは1965年、このモザイクをアンティ-ク商ピーター・マークスから3万5000ドルで購入しました。

モザイクは修復され、2012年にオープンした大学のウォルフ・アート・センターの床の、厚い強化ガラスの下に収められています。5月、BGSUはトルコ文化観光省と、古代モザイクを返却する契約に調印しました。

BGSUのロドニー・ロジャース学長は、調印式で、大学はこれを合法的に入手したが、倫理的観点からトルコに返却すると言いました。


ぞっとするようなカショギ氏殺害の音声記録が初めて発表された

トルコのニュース・ウエブサイトが、殺害されたジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の最期の瞬間の記録を発表しました。

 hURRIYET

ハベルテュルクのコラムニスト、チェティネル・チェティン氏は、トルコの治安ソースの話として、カショギ氏は、10月2日午後1時14分、イスタンブルのサウジ領事館に入ってすぐに、サウジの暗殺団に捕まったと言っています。

ビザ部がある領事館のA棟で、最初に記録されたカショギ氏の声は「腕を放せ! なにをするんだ」というものです。この記録では、カショギ氏と暗殺団のメンバー4人と争いが7分間聞かれます。その後、4人のサウジ人はカショギ氏を、領事館の管理部があるB棟へ連れて行きました。ここでの4分間の記録は、口論だけでなく、肉体的な戦いの音が聞かれ、その後、殴打と拷問の音が聞かれます。

ムトレブはカターニに19回電話した
4人の男のそばには、カショギ氏のほか、3人の人物がいました。報道によると、トルコの治安ソースは、「3人の中の1人は暗殺団のリーダーのマヘル・アブドゥルアジズ・ムトレブと結論づけられた。彼は王子の旅行にいつも同行していた。もう1人はサウジ領事モハムマド・アルオルタビで、他の1人は、まだだれかわかっていない」と言いました。

第2の記録では、カショギ氏が領事館のB棟に連れられて来るとすぐ、ムトレブが「裏切り者! 言い訳はさせない!」と言っています。トルコ当局は、この声はムトレブの声と結論づけたそうです。殺人の数時間前、イスタンブルのアタテュルク空港で、トルコの税関警察に記録されたムトレブの声のサンプルと、この声は一致しました。

領事のオフィスがあるC棟から19回電話をかけている声も、同じムトレブの声でした。カショギ氏が領事館に入ってから最初にかけられた13分の電話は、ムトレブが、サルマン皇太子の最高補佐官アルカターニにかけた電話でした。

記録は、殴打と拷問の音が11分つづいた後、1時間15分の沈黙になりました。沈黙は暗殺団が電波妨害を始めたためとトルコ当局は考えています。3人は、その後、急いで階段を降りました。彼らの1人がドアの鍵をかけ、防犯カメラのハードディスクを除去した後、映像を消しました。

この服を着るのは気色悪いな
記録は、その後、べつの声が沈黙を破りました。「20分前に殺された人の服を着るのは気色悪いな」という57歳のサウジのエンジニア、ムスタファ・アルモダイニの声が聞かれます。彼は暗殺団の指示で、カショギ氏の代役を演じる準備をしていました。

カショギ氏のダービイ・シューズは彼の足には小さすぎたので、暗殺団はアルモダイニに自分のスニーカーをはくことを許すことばが記録されています。アルモダーニはカショギ氏の服を着て、警察をごまかすために、殺害後すぐ、イスタンブルの観光地周辺の防犯カメラに撮られに行きました。

ハベルテュルクはまた、「トルコ当局は、カショギ氏の遺体が切断されたと思われる領事館のC棟の記録を持っている」と言っています。この棟の3室の壁は殺害後、塗り替えられていますが、床で化学薬品の跡が発見され、電気のコンセントには、法医学の専門家モハムマド・アルトゥバイキを含む容疑者らの指紋が残っていました。

トルコはサウジアラビアに、カショギ氏の遺体のありかと、暗殺団に助力したとして告発されている“地元の協力者”の身元を明らかにするよう要求しています。

トルコの国防相は盗聴を否定している
トルコのフルシ・アカル国防相は、トルコはサウジアラビア領事館を盗聴していないと言いました。「われわれは音声記録のソースを明らかにできないが、領事館は盗聴されていない」と、アカル国防相は11月19日、BBCに語りました。

トルコ当局はその記録を公開するかという質問には、アカル国防相は「現時点では、ノーだ。しかし、事態の進展により、状況によって、変わり得る」と答えました。


「トルコはアメリカに84人のFETOのメンバーのリストを渡した」外相

トルコはアメリカに送還を望む84人のFETOメンバーのリストを渡しました。11月20日、チャヴシュオール外相はワシントンのトルコ大使館で、トルコ記者団に、マイク・ポンペオ国務長官とホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安全保障顧問にリストを渡したと語りました。ポンペオ国務長官とボルトン顧問は会見後、約束はしなかったそうです。

Hurriyet

「だが、わが国はリストを渡すことは渡した。トランプ大統領はエルドアン大統領にリストを渡すよう言ったから、私はポンペオ長官とボルトン顧問の両方に渡した」とチャヴシュオール外相は言いました。

チャヴシュオール外相とポンペオ国務長官は国務省で45分の会談を行ない、両国間の問題や中東の問題のほか、ジャマル・カショギ氏殺害についても話し合いました。チャヴシュオール外相は、カショギ氏殺害については、不明な疑問があり、トルコは、だれがカショギ氏の殺害を命じたかを含めて、殺人に関する詳細を明らかにしていくと言いました。

カショギ氏殺害によって、サウジとの関係が悪化することを望まない国々が多いが、トルコはカショギ事件を政治的な問題と考えていないと、外相は言いました。


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