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「大虐殺のあった場で娯楽を売る気はない」とレイナの共同経営者

2017年01月28日 | 
1月29日 ナイトクラブ「レイナ」の共同経営者が「39人の方々がなくなり、65人が負傷された場所で、エンタテイメントを提供する気はもうない」と語りました。

 Hurriyet

「私たちは世界中に、ご遺体を送りました。多くの方々がなくなった場所で娯楽を売る気はもうありません。負傷した方も大勢いるのです」とアリ・ウナルさんはハベルテュルク紙に語り、あの場所でお客様を迎え、音楽を流すなど、とてもできないと言いました。

ウナルさんは世界的ブランドの「レイナ」の名は残したいと言いました。あの事件後、どこからも連絡がないとウナルさんは言いました。「共同経営者のメフメト・コチャルスラン氏については知りませんが、観光省からも電話1本ありません」

「テロ攻撃が始まったとき、私はクラブの入口にいました。私は床に倒れていたので、テロリストは死んだと思ったのでしょう。私はあそこで友人やお客様を失いました。あそこではもう、ビジネスはできません」とウナルさんは言いました。インタビュー中、ウナルさんは、エンタテイメント・ビジネスを止める気はないが、あの場所で「レイナ」を経営したくはないと言いました。

ナイトクラブの内部の状態について尋ねると、「今夜でもオープンしようと思えば、オープンできます。場所の問題ではなく、私の精神的な問題です。あそこでなくなった方々が、いまでも目に浮かぶのです。あそこで音楽の演奏ができるわけがないでしょう。私は、襲撃後の寫眞は1枚も撮っていません。他の人にも、撮らせませんでした」

「あそこでレイナが再オープンするなら、私は関わりたくありません。私はあのとき、死に、いまはべつの存在です」と、彼は言いました。「生きていることが幸せに思えなくなりました。大きな重荷を負いました。生きていてよかったと思うのは息子のためだけです。息子を父親のない子にしたくなかった」

「気分が重く、この瞬間も、私は息をしているだけです。眠れないのです。医者は薬を飲めと言いますが、飲みません。飲み過ぎてしまいそうだからです。私には家族がいます。責任があります。大勢の従業員も抱えています。家族のほかに、面倒をみなければならない人々がいるのです」と、ウナルさんは言いました。


トルコ法務省がクーデター共謀軍人たちの送還をギリシャに再度要請

トルコ法務省は、1月27日、昨年のクーデター関連で手配されている軍人たちの送還を、再度ギリシャに要請しました。26日、ギリシャ最高裁判所は8人のトルコ軍人の送還を拒否したと、アナドル通信が報じました。軍人たちは2016年の未遂クーデター後、ギリシャに政治亡命を求めています。

Hurriyet

ギリシャ最高裁は、トルコの2人の司令官、4人の大尉、2人の軍曹の釈放を命じました。軍人たちは、送還されたら、彼らの生命は危険に曝されると訴えていましたが、亡命申請の決定を待つことになりました。

イスタンブルの弁護士協会の会員ゼキ・アルテュルクさんは、この判決は最終的なものになると、Hurriyet 紙に語りました。最期の判決の発表は、当初、1月23日が予定されていましたが、判事の1人が事故に会い、26日に延期されました。他の判事2人は、軍人たちの送還について特別な意見は述べませんでした。

2人の少佐を含む軍人たちは、2016年7月16日(クーデターの翌日)、ヘリでギリシャのアレクサンドロポリスへ逃げ、ギリシャ当局は不法入国として、法的・外交的処置をとりました。7月下旬、地方裁判所は、8人の軍人たちに、不法入国罪で2か月の禁固判決を出しました。

その後、3人の軍人は送還判決、他の5人は未決で、このケースは最高裁判所にまわされました。トルコ政府は軍人たちの速やかな送還をくり返し要請し、そのためトルコとギリシャの関係はしばしば緊張しました。


テロの脅威がトロイにも打撃

5000年の古代都市トロイは、テロの脅威のため、2016年の訪問者数が前年に比して半分以下に減少し、この1年間、苦悩しています。

 Hurriyet

チャナッカレ県の文化観光局によると、1998年、ユネスコの世界遺産に登録されたトロイは、2015年には49万1205人が訪れましたが、2016年には22万9207人に減少しました。チャナッカレ県の他の古代遺跡や博物館を合わせると、2015年の訪問者数は63万9644人でした。そのうちわけは、考古学博物館が1万4941人、トロイ古代都市が49万1205人、アソスが11万2705人、アレクサンドリア・トロイアスが8608人、スミンティオン神殿が1万2113人でした。

昨年、これら5か所を訪れた内外のツーリストの総数は36万7933人、トルコ観光分野の衰退を象徴するかのようです。「チャナッカレ旅行社・ホテル業者・投資家協会」の執行委員アルマーアン・アイデーエル氏は、昨年のチャナッカレを訪れるツーリスト数が減った理由は治安への懸念だと言いました。

「トロイを訪れる旅行者は、昨年、45%まで減りました。もちろん、私たちはこの状況を心配しています。多くの理由がありますが、最大の理由は、昨年、私たちが体験したテロ事件でしょう。治安問題はチャナッカレにとっても、トルコにとっても、観光業界最大のハンディです」と、アイデーエル氏は言いました。
「2016年はトルコにとって厳しい年でした。国境の向こうのシリアでは内戦がつづいている。難民危機は400万人に達した。これらすべてが、観光に打撃を与えました」

国内市場も収縮しています。「外国人ツーリストのホテル宿泊者数は、2015年、20万5000人でしたが、2016年は9月までで6万2000人でした。これは65%の縮小です。国内市場は50万人から39万7000人になりました。これは15%の市場ロスです。外国人市場の65%のロスを補填するために、私たちには戦略的計画と戦略的コミュニケーション・ツールが必要です」


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