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世界銀行がトルコの洪水と干ばつ対策に助力するため基金を提供する

2024年07月01日 | 経済
7月1日 世界銀行は、洪水と干ばつから人々を守り、力づけるトルコの活動を支援するため、理事会が6億ドルの融資を承認したと発表しました。気候変動によって、洪水と干ばつは頻度と強度を増しています。

 Hurriyet

世界銀行の声明によれば、「トルコ洪水・干ばつ管理プロジェクト」は、洪水多発地域に住む人々のために洪水管理に助力し、農業者の干ばつ監視を容易にし、洪水と干ばつのリスクを管理する国の制度を改善するそうです。

洪水管理のための基金は、川の流域に暮らす150,000人の人々に、直接与えられます。また、農業者には、水の管理を容易にするために、干ばつを監視する重要なデータが提供されると、声明は付言しています。

トルコの自然災害の30%を占めている洪水は、広範な経済的損害をもたらし、死亡者も増えていると、声明は言っています。「世界9位の農業生産国であるトルコにとって、干ばつは厳しい試練になっています」と、世界銀行のトルコ担当フムベルト・ロペス氏は言いました。

「国民と経済を守るために、気象上のリスクに対して反発力をつけるようと、広範な努力をしているトルコを支援することを、世界銀行は喜んでいます」とロペス氏は言いました。


トルコはドネルケバブをEUに登録申請。ドイツは反発

トルコはドネルケバブをトルコの伝統的食品として登録するようEUに申請しましたが、ドイツから反発の声が起こっています。

 Hurriyet

イスタンブルの「国際ドネルケバブ連合」は、ドネルケバブをトルコの食品として承認し、製造基準を守るようEUに申請しました。4月24日発行のEUの公式機関誌は、トルコの申請は正式決定まで3か月かかると言っています。

トルコの申請が承認されれば、ドネルケバブは、イタリアのナポリのピザや、フランスのシャンパン同様、保護されることになります。そして、特別の基準に合致するケバブのみ、ドネルケバブと称することができ、これに合致しない場合は、罰金か禁固刑が科されることになるかもしれません。

ドイツは同国でのドネルケバブの文化的重要性を力説し、反対の声を上げています。在住トルコ人によってドイツにもたらされた軽食ドネルケバブは、広く人気を得て、今ではドイツ人の3分の1が、少なくとも1か月に1度はドネルを食べていると報じられています。

ドイツ人の多くは、トルコの今回の動きを、ドイツの文化的独自性に対する攻撃と見ています。「ドネルケバブはドイツの国民的スナックになっています」と、ドイツ食糧省のスポークスパースンは言っています。「ドネルケバブに新しい基準を設けることは、ドイツに定着したドネルを攻撃することになるかもしれません」

トルコの提案には、スライスする肉の厚さや肉の種類にまで言及しています。ドネルは3.5ミリの厚さで、水平にカットされ、ドイツで一般に使われている仔牛ではなく、子羊か牛肉でなければならない。チキン・ドネルは1~2センチの厚さでなければならないとしています。

「私たちがここで作っているケバブは、トルコで作られているドネルケバブではありません」と、ベルリンの有名なドネル職人アリフ・ケレシュさんはシュテルン誌に語りました。「トルコの申請が受け入れられたら、私たちにとっては大変なことになります」

「欧州トルコ・ドネル生産者協会」によると、ヨーロッパのドネルケバブ産業は35億ユーロと推定され、経済問題としても関心が高まっています。





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