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「イスラム国は宗教運動ではない」ギュル前大統領がスピーチ

2014年11月27日 | 国際
11月27日 アブデュラ・ギュル前大統領が、ロンドンのチャタム・ハウス(王立国際問題研究所のシンクタンク)の1時間討論に出席しました。前大統領は中東の情勢、とくにイスラム国(ISIL)の脅威の緊急性について語りました。

 Sabah

ギュル前大統領は、ISILは宗教運動ではなく、政治運動だと説明しました。
「ISILは2006年に出現しました。彼らは自分たちが樹立したい国の国境を描いてビデオで流しました。しかし、だれもまじめには考えなかった。

彼らがもし、アメリカやヨーロッパのジャーナリストたちを全世界の前で非道に殺さなかったら、多分、彼らはいまも深刻に考えられていなかったかもしれない。ISILは中東の微妙な問題をみごとに利用したのです。彼らはイスラム国だのカリフだの言い、イスラムの用語を使っていますが、彼らに好感を持つイスラム国などありません。
それどころか、宗教心のある人々は、イスラムに悪いイメージを与える彼らを憎んでいます。ISILは政治運動です。宗教運動と見るのはまちがいです」

ギュル前大統領はまた、ISILがトルコだけの問題と思われていることを批判しました。「ISILはトルコだけの問題ではないし、トルコとシリアの問題でもない。ISILは中東全体の問題、人道の問題です。トルコは隣国であるため、好むとこのまざるにかかわらず、巻きこまれているのです」

前大統領はまた、難民の流入の問題の重要性を力説しました。トルコは人道的政策に従っていると言い、難民問題を語りたがらない西洋諸国を批判しました。

「全ヨーロッパ諸国の中で、最も多くの難民を受け入れているのがドイツです。そのドイツでも、20年間に200万人を受け入れたにすぎません。トルコは200万人を2年間で受け入れています。トルコは大きなテストを行っているのです。わが国は国境を閉ざすこともできます。しかし、彼らが自国に留まれは、もっと大きな悲劇が起こるのです。

私たちはこれを人道上のテストと考えています。私たちは隣国を救うのを義務と考え、それを誇りに思っています。しかし、トルコの肩にかかる荷は重すぎます。

最近の数字では、トルコは難民に40億ドルを費やしました。最大の財政支援国はサウジアラビアですが、それはたったの1億ドルです。他国からは300万ドルです・・・」

ギュル前大統領は2010年、チャタム・ハウス賞を受賞しています。

・・・ギュルさんの演説、とてもわかりやすくていいですね。


トルコ全国、雪で交通混乱

全国の多くの県で、悪天候のため、道路が大雪で封鎖されました。当局はディヤルバクル、シャンルウルファ、バトマン、シイルトなど東南部の6県、とくに高地に、さらに降雪があると警告を出しました。

 Hurriyet
 
西黒海岸地方のカスタモヌーのハイウエイ


11月26日、中央アナトリアのコンヤ県では学校が休校になりました。西部デニズリ県と地中海岸のアンタルヤ県間の鉄道は、雪のため部分的に封鎖。積雪20センチになったところも。

アンタルヤ県の一部では、この地方には珍しく、今週初め、雪が降りました。南部アダナ県では、雪のために、ポザンティ地区へ行く道が封鎖されました。通常、冬も温暖なエーゲ海地方でも、雪が交通に影響を与えています。


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