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トルコのトピックス

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国際PENとトルコの出版者が表現の自由の拡大を要請

2013年11月17日 | 文化
11月18日 作家協会「国際PEN」によると、トルコでは知識人のほぼ10分の1が、表現の自由のために収監されているそうです。
11月15日に開かれた集会で、収監されている作家、トルコ出版者協会、トルコ作家組合、国際PENが、思想のために逮捕されている知識人全員の釈放を要求しました。

 Hurriyet
国際PENはいま、800人の知識人が刑務所にいるが、その中の73人はトルコ人だと言っています。

「PENトルコ」のタルク・ギュネルセル議長は「去年、仲間といっしょにギュル大統領とエゲメン・バーウシュEU相とアンカラで会談しました。ギュル大統領は解決の道を見つけることを承諾したはずですが、その後、なんの進展もありません」と言いました。
「1年たって、われわれは完全に失望しました。去年は60人の作家が刑務所にいましたが、いまは73人になっています」

世界中の大勢の著名な作家がこの集会にメッセージを寄せ、表現の自由への圧力をやめるようトルコ政府に要請しました。
国際PENは毎年、“有罪宣告の可能性がある”人物を挙げ、ウォッチしています。今年挙げられた5人の1人は、トルコの名ピアニストで作曲家・作家のファズル・サイ氏です。

トルコ出版協会の議長で、トルコ作家組合の会長でもあるメティン・ジェラル氏は、この集会でも発言しましたが、集会のまえ、Hurriyet 紙に、トルコの現状に目を向けてもらうために、ステファン・フュール欧州議長に要請したと言いました。


   イスタンブール・マラソンはケニア生まれのフランス男性が優勝

11月17日、「第35回ヴォダフォン・イスタンブール・マラソン」は、男子の部では、ケニア生まれフランス国籍のアブラハム・キプロティッチが2時間12分30秒のタイムで優勝しました。

 Hurriyet
イスタンブール・マラソンは世界唯一の大陸間マラソンと言われています。


女子の部では、2位3位をトルコ人アスリートが獲得しました。
男子の部の2位3位はエチオピアの2人、シラジ・ゲナ・アムダとデリバ・メルガ・エジグです。
女子の部では、ケニアのレベッカ・カンゴゴ・チェシレ選手が優勝。ケニア生まれのトルコ人エルヴァン・アベイレゲッセが2位、スルタン・ハイダルが3位。

・・・私、イスタンブール・マラソンは3回も見ています。スルタナメットのゴール近くに陣取って、次々と走ってくるランナーたちに声援を送ったり、写真を撮ったり。
上位のアフリカ人は興味ないけど、フツーの人たちがタイムより完走をめざしてがんばっている姿を見るのは感動的です。


   深夜、トルコに密入国を試みたシリア人を警備隊が射殺

ドーアンニュースによると、11月17日、トルコ南東部のマルディン県に深夜、密入国しようとしたシリア人3人が国境警備隊に射殺されました。

 Hurriyet
深夜、荷物といっしょに逃げてきたシリア人たち。11月11日、南レバノンのシェッバ地方で。


シリア人たちは、午前1時半頃、トルコ軍兵士がくり返し「止まれ」と警告したにもかかわらず、トルコ国境のイエニヨル村へ向かって走ったため、装甲車が射撃しました。

その場で死んだ3人の男の遺体はマラティヤの法医学研究所に送られました。事件後すぐ、検証のため、警察と憲兵隊が現場に送られました。


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クルドの偶像的歌手ペルウェルが38年ぶりに帰国

2013年11月17日 | 
11月17日 伝説的なクルドのミュージシャン、シヴァン・ペルウェルが38年ぶりにトルコに帰国し、イラク・クルドの指導者マスード・バルザニ議長がディヤルバクルを訪れた今日、故郷シャンルウルファの同胞イブラヒム・タトゥルセスとジョイント・コンサートを行ないました。

 Hurriyet
11月16日、ディヤルバクルの県庁で、エルドアン首相に迎えられたシヴァン・ペルウェル(右)


ペルウェルは成人後の人生のほとんどを逃亡先のドイツで過ごし、クルド問題が解決するまで帰国を拒否すると言っていました。
これまでにも、セゼン・アクスやタルカンなど人気ミュージシャンとデュエット・コンサートの噂はありましたが、実現はしませんでした。

しかし、今日、クルド・ルーツの歌手タトゥルセスとのコンサートが行なわれたのです。タトゥルセスはペルウェルと正反対の人生を歩み、トルコにとどまり、トルコで最も人気のある歌手でありビジネスマンになりました。

ペルウェルは今朝、シルナク県シロピ地区のハブル・ゲートから、バルザニ議長の護衛隊とともにトルコに入国し、ディヤルバクルに向かいました。ペルウェルとタトゥルセスは大群衆の前で開会式のステージに立ちました。

 Hurriyet
ペルウェルとタトゥルセスはクルド語で歌いました


バルザニ議長もエルドアン首相も開会式に出席しましたが、2人の歌手のジョイント・スピーチは政治家たちをしのぐ人気でした。
ペルウェルはディヤルバクルの群集に、このコンサートは“友情と兄弟愛”を示すイベントだと語りました。

「この国を去ったとき、私は若者でしたが、いま老人になって帰ってきました。この集会のために努力してくれた皆さんに感謝します」

「刑務所で果てた者もいれば、私のように逃げ出し、こうして帰ってくる者もいますが、いま、友情と平和と民主主義の新しい時代になりました。この国には民主主義が必要です」と、ペルウェルは語りました。

「私は、わが兄弟シヴァンとともに、名誉のためでなく、平和のために、ここに来ました」とタトゥルセスは言いました。


ギュル大統領、エルジンジャンのアレヴィたちと語る

ギュル大統領が11月15日、東部エルジンジャン県を訪問の際、アレヴィのコミュニティを訪れました。
「この国は私たちみんなのものです。私たちの祖先も、彼らの祖先も、ともにここで暮らしていたのです。ですから、私たちが互いに敬意と愛をもって接し、対話をつづければ、すべてがよりよくなるはずです」と、ギュル大統領は言いました。

 Hurriyet
11月15日、ギュル大統領はエルジンジャンのジェムエヴィで、アレヴィ・コミュニティの人々と話し合いました。


イスラム月の1月はムハッレム月とされ、アレヴィ派も、シーア派も、多くのスンニー派も、680年、ウマイヤ朝によってイマーム・ヒュセインが殉教した日を記念日にしています。

アレヴィ派はジェムエヴィを“祈りの場”として公式に認めるよう政府に要求してきましたが、この要求は民主化パッケージにも入れられず、認可もないので、アレヴィたちは不満を募らせていました。そのさなかのギュル大統領の訪問でした。

アレヴィ政策に関しては、公正発展党(AKP)内でも意見が割れていて、党内の有力人物ファルク・チェレキ労働相は、ジェムエヴィの法的認可を支持しています。

「ハジ・ベクタシュ・ヴェリ基金」のエルジンジャン支部長に出迎えられたギュル大統領は、アレヴィに対する意識は変化している、一歩一歩だが進歩していると力説しました。

「アレヴィの市民だけでなく、スンニーの市民も、わが国の東部も西部も、問題と要求を抱えています。私たちがなすべきことは、すべての要求に耳を傾け、それを解決する努力をすることです」と大統領は言いました。
「私はエルジンジャンのコミュニティが、忍耐と団結、相互の尊敬と愛とともに生きていることに大きな意味を感じました」

ギュル大統領は東部アナトリア歴訪をつづけ、次は隣県ギュミュシュハネを訪れます。


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