トルコのトピックス

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「友人同士のままでいよう」トルコ・キプロスがギリシャ・キプロスに

2013年11月15日 | 国際
11月15日 「トルコ人とギリシア人で一国をつくるのは、いまや不可能です。南北が平和的解決で合意できないのなら、それぞれの領土をそれぞれ統治して、“友人”のままでいたほうがベターでしょう」と、トルコ・キプロスのデルヴィシュ・エルオール大統領が提案しました。

 Hurriyet
アレクサンダー・ダウナー国連公使(左)はキプロスを何度も訪れていますが、まだ成果は上がっていません。右はトルコ・キプロスのデルヴィシュ・エルオール大統領


「ギリシャ・キプロスはわれわれと結婚することも、離婚することも望んでいません。それなら、できることは、ギリシア・キプロス人は南に住み、トルコ・キプロス人は北に住むしかありません。キプロスの2つのコミュニティが、ひとつの国家をつくるのは不可能です」とトルコ・キプロスのエルオール大統領は、トルコ・キプロス独立30周年に訪れた記者団に語りました。

「トルコ・キプロスとギリシア・キプロスは1970年代後期以来、平和トークをつづけ、1988年と2004年には重要な草案もつくられましたが、いずれもギリシア・キプロス人に拒否されました」とエルオール大統領は言いました。

トルコ・キプロス共和国(TRNC)は、1983年11月15日、ラウフ・デミルタシュ前大統領によって、独立国宣言が行なわれました。それ以来、この国を公認しているのはトルコだけです。

国連のバン・キムン事務総長は9月、何十年もつづいている問題解決のために、新たな話し合いを始めるよう、両国に呼びかけました。両国は積極的にこれに応じましたが、ギリシア・キプロスが交渉に前提を提示したため、交渉は始まりませんでした。

「話し合いを始めるのに、前提を出されたのは、これが初めてです。彼らはファマグスタのヴァロシャの返還を求めてきました。ヴァロシャは包括的な居住地の一部であり、領土に関する話し合いの場で討議されるべきです」とエルオール大統領は言っています。


   古代ローマ人の生活がうかがえる廊下が出土

イズミル県の古代都市メトロポリスの発掘で、2000年昔の古代ローマ人の生活がうかがえる40メートルの廊下が出土しました。廊下のまえには、浴場やスポーツ場も出土しています。
このプロジェクトはトルバル町と「メトロポリス愛好者協会(MESEDER)」とともにサバンジュ財団も支援しています。

 Hurriyet

レンガで蔽われたアーチ型の廊下は保存状態もよく、2000年昔の人々の社会生活をうかがわせるものです。
この廊下はローマ浴場で働く召使たちが使ったのだろうと考古学者たちは考えています。浴槽と窯場も出土しました。

発掘隊長である、ジェラル・バヤル大学考古学部のセルダル・アイベク準教授は、この6000平米の発掘現場から出土した廊下は、まさにサプライズだと言っています。
「このようなよい状態で残っていたことは非常にエクサイティングです」

発掘現場に1人の男と1頭のヤギの足跡が残っているのが発見されました。
「この足跡ができたのは、浴場が建てられたときか、修理されたときでしょう。土がまだ乾かないときに、ヤギがここに入ったので、1人の男がそれを追ったのだろうと、私たちは考えています」とアイベク準教授。

古代都市メトロポリスはイズミルから40キロ、有名な古代遺跡エフェススから45キロにあります。
古典時代、ヘレニズム時代、ローマ時代、ビザンティン時代、オスマン時代の足跡が残るこの遺跡は、23年前から文化観光省が行なっているプロジェクトの一環として発掘がつづいています。


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アルンチ副首相、政界引退を考慮中

2013年11月15日 | 国内
11月14日 ビュレント・アルンチ副首相が、近く政治生活に幕を引くと言い、政治家はすべて、ある時点で引退するべきだと発言しました。

 Hurriyet

「私は政治活動に終止符を打つ必要があると、何度も言ってきました。政治家はすべて、ある時点で、政治活動からおりるか、少なくとも休止するべきです」とアルンチ副首相は、11月14日、イスタンブールで記者団に語りました。
「公正発展党は、党員は3期以上、同じ職にあってはならいと規制しています」

副首相は孫たちと過ごす時間を増やしたいと思うが、自分が決意したのは、そのためだけではないと言いました。
「多分、私は休養をとり、リフレッシュし、読書し、社会問題にももっと時間を費やすでしょう・・・
私が政治活動をやめたら、そして、アッラーが私に時間をくださったら、もちろん、私は孫たちと過ごすときを楽しむでしょう。おそらく孫たちの教育にも助力するでしょう」

最近のエルドアン首相との亀裂について尋ねられると、アルンチ副首相は「首相との間にはなんの問題もない」と答えました。例の学生の男女同居論争では、アルンチ副首相はエルドアン首相とは異なる意見を表明していました。

・・・アルンチ副首相はAKP結成時からのエルドアン首相との仲間であり、AKP内で首相と異なる意見を言える唯一の存在と言われてきましたけれど・・・


車のボンネットにアタテュルクの写真をプリントしたら

エーゲ海地方のデニズリで、車のボンネットに描かれたアタテュルクの肖像をめぐって、ちょっとした騒動がありました。

 Hurriyet

交通警察が、ボンネットにトルコ共和国の建国者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの写真をプリントした車を見つけて停車させ、車のボンネットになにか描くことは法律で禁じられているから、写真は消さなければならないと言いました。
すると、たちまち大勢の人が車の周囲に集まり、写真を消すなと騒ぎ出しました。

ドライバーのセルダル・シェノジャクさんも警察の要求に抗議し、写真は消さないとがんばりました。
警察は、写真がアタテュルクであっても、なくても、ボンネットの写真は消さなければならないと説明しましたが、群集も抗議の声を上げました。

やがて、メフメット・コジャテュルク警察副署長が現場に来て、人々に「お静かに」と要請。その後、ドライバーは写真を消すことなくその場を去って行きました。

・・・副署長は「まあ、1台くらい大目に見てもいいか」と思ったのでしょうか、それとも、彼はアタテュルク・ファンだったのでしょうか。


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