魂の自由と言ったら……
宝塚ファン、ミュージカルファン的には、まず思いうかぶのは『エリザベート』でしょう。
が……
「私の魂は自由だ」
「らんまん」8月1日の放送での田邊教授の言葉です。
現在、ドラマでは、ムジナモの論文が田邊教授を無視するような形になったために、槙野万太郎は大学への出入りを禁止されて、苦境に立たされているわけですが……この田邊教授の台詞が心に突き刺さりました。
最近は、「ブラック田邊😈が発動しているよね」と苦々しい思いでドラマを見ていたのでした。
しかし、今日の放送を見て、「田邊教授も我慢に我慢を重ねてきたのだろうな、万太郎のようなある種の天才(その上、無垢な人たらしでもある)と真っ向勝負したら、凡人である自分の欠点ばかりが目について、堪らなかっただろうなー」という気持ちになって、田邊教授の感情がどどっと押し寄せてきて「わかるー」と思ったのでした。
ただし、これから田邊教授がやろうとしていることは、明らかに万太郎潰しであるので、地位のある大人としてそれをやるのは分別が無さすぎでしょ❔❕とは思っていますが。
それだけ、田邊教授も追いつめられていたのですね。
以下、微妙にネタバレしてしまうかも。
⚠️
今後、万太郎がどうなっていくのか?大学に再び足を踏み入れることは出来るのか?
は、なんとなく予想できます。
なんと言っても、唯一無二の植物学者になるだろうお方を描くのですから。
やはり、最高の研究機関で研究しないとね🌿
「らんまん」は牧野富太郎博士をモデルにしているというものの、原作となる小説等はありません。
しかし、朝井まかてさんが昨年発表された『ボタニカ』という小説の主人公は牧野富太郎博士です。
発売されたばかりの頃、本屋さんで『ボタニカ』を見つけて、「読みたいな」とは思いつつ、本の厚さにたじろぎ、購入を見送っていたのでしたが、最近、図書館から借りて読了しました🎉
小説というよりも、牧野富太郎博士の伝記、評伝といった感じでした。
『ボタニカ』にもフィクションが織り込まれているとはいうものの、実際の牧野富太郎博士の人生にかなり近いらしいです。
「らんまん」では現代の倫理観に合わない部分は変えてあるとはいうものの(主に、万太郎と寿恵子の関係)、ストーリーの大骨格は今まではだいたい『ボタニカ』のとおりなので、予想がつくのです😃
但し、竹雄にあたる人物はほとんど登場しません。
『ボタニカ』によれば……
有れば有るだけすぐに使ってしまうので💸、お金の苦労はずっとついて回り、いっしょに住んでいる壽恵子(「らんまん」の寿恵子ね)だけではなく、実家を守っているいとこの女性の猶(なほ。「らんまん」では峰屋の綾にあたる女性)の金策の苦労も(ついでに精神的な苦労も)並大抵ではなくなります。
壮年になっても植物採集で日本中を飛び回る牧野富太郎博士を、師と慕う植物愛好者たちが支援してくれたり、実績をあげる博士を政財界の知己が支援してくれたりはします。
それは良いのですが、より良い研究を、結果を、と望むあまりに約束を違え、大スポンサーを裏切るようなことまでやらかしてしまいます……
しかし博士は、自分はより高みを目指しているのだから、計画どおりに進まなくてもそれは仕方がないことだとしか考えない……
『ボタニカ』ではあまり触れられていませんでしたが、周囲はたまったものではなかったでしょう💢
また、富める者は学術を応援するという時代の空気もあったのでしょう。
「らんまん」では万太郎はまだ若く、世間知らずの植物オタクで今はすんでいますが、これから壮年期になってからの万太郎をどう描くか興味がわくところです。
出入り禁止はくらったものの、研究者としての快進撃を続ける万太郎だけではなく、田邊教授のように「天才に傷つけられる凡人」の気持ちも丁寧に描いてほしいなと思います。
宝塚ファン、ミュージカルファン的には、まず思いうかぶのは『エリザベート』でしょう。
が……
「私の魂は自由だ」
「らんまん」8月1日の放送での田邊教授の言葉です。
現在、ドラマでは、ムジナモの論文が田邊教授を無視するような形になったために、槙野万太郎は大学への出入りを禁止されて、苦境に立たされているわけですが……この田邊教授の台詞が心に突き刺さりました。
最近は、「ブラック田邊😈が発動しているよね」と苦々しい思いでドラマを見ていたのでした。
しかし、今日の放送を見て、「田邊教授も我慢に我慢を重ねてきたのだろうな、万太郎のようなある種の天才(その上、無垢な人たらしでもある)と真っ向勝負したら、凡人である自分の欠点ばかりが目について、堪らなかっただろうなー」という気持ちになって、田邊教授の感情がどどっと押し寄せてきて「わかるー」と思ったのでした。
ただし、これから田邊教授がやろうとしていることは、明らかに万太郎潰しであるので、地位のある大人としてそれをやるのは分別が無さすぎでしょ❔❕とは思っていますが。
それだけ、田邊教授も追いつめられていたのですね。
以下、微妙にネタバレしてしまうかも。
⚠️
今後、万太郎がどうなっていくのか?大学に再び足を踏み入れることは出来るのか?
は、なんとなく予想できます。
なんと言っても、唯一無二の植物学者になるだろうお方を描くのですから。
やはり、最高の研究機関で研究しないとね🌿
「らんまん」は牧野富太郎博士をモデルにしているというものの、原作となる小説等はありません。
しかし、朝井まかてさんが昨年発表された『ボタニカ』という小説の主人公は牧野富太郎博士です。
発売されたばかりの頃、本屋さんで『ボタニカ』を見つけて、「読みたいな」とは思いつつ、本の厚さにたじろぎ、購入を見送っていたのでしたが、最近、図書館から借りて読了しました🎉
小説というよりも、牧野富太郎博士の伝記、評伝といった感じでした。
『ボタニカ』にもフィクションが織り込まれているとはいうものの、実際の牧野富太郎博士の人生にかなり近いらしいです。
「らんまん」では現代の倫理観に合わない部分は変えてあるとはいうものの(主に、万太郎と寿恵子の関係)、ストーリーの大骨格は今まではだいたい『ボタニカ』のとおりなので、予想がつくのです😃
但し、竹雄にあたる人物はほとんど登場しません。
『ボタニカ』によれば……
有れば有るだけすぐに使ってしまうので💸、お金の苦労はずっとついて回り、いっしょに住んでいる壽恵子(「らんまん」の寿恵子ね)だけではなく、実家を守っているいとこの女性の猶(なほ。「らんまん」では峰屋の綾にあたる女性)の金策の苦労も(ついでに精神的な苦労も)並大抵ではなくなります。
壮年になっても植物採集で日本中を飛び回る牧野富太郎博士を、師と慕う植物愛好者たちが支援してくれたり、実績をあげる博士を政財界の知己が支援してくれたりはします。
それは良いのですが、より良い研究を、結果を、と望むあまりに約束を違え、大スポンサーを裏切るようなことまでやらかしてしまいます……
しかし博士は、自分はより高みを目指しているのだから、計画どおりに進まなくてもそれは仕方がないことだとしか考えない……
『ボタニカ』ではあまり触れられていませんでしたが、周囲はたまったものではなかったでしょう💢
また、富める者は学術を応援するという時代の空気もあったのでしょう。
「らんまん」では万太郎はまだ若く、世間知らずの植物オタクで今はすんでいますが、これから壮年期になってからの万太郎をどう描くか興味がわくところです。
出入り禁止はくらったものの、研究者としての快進撃を続ける万太郎だけではなく、田邊教授のように「天才に傷つけられる凡人」の気持ちも丁寧に描いてほしいなと思います。