夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

【ライヴ中継】花組『二人だけの戦場』

2023-05-06 17:40:33 | ライブビューイング・配信
5月5日、16時30分開演の部のライヴビューイングに行ってきました。
とても熱い舞台でした。
劇場は梅芸のメインホールなのですが、拍手が降ってくる感じでものすごかったです。

⚠️多少のネタバレ有りです👇️

🌼『二人だけの戦場』

正塚晴彦先生が1994年に発表した作品の初の再演です。
初演は雪組で、一路真輝さん、花總まりさん、轟 悠さん、和央ようかさんたちで上演されました。
悲しいかな、初演は映像でも見たことがないのです😢
中継の画面を見ながら、もしこれが一路さんたちだったらどう演じたのだろう?と考えてしまいました。
上に「熱い舞台でした」と書きましたが、私の勝手な想像では、初演の雪組は青い炎の熱さ(冷静さを装いつつ、胸の中では炎が燃え滾っている感じ……すみません、私の勝手なイメージです)、今回の花組は紅蓮の炎の熱さかな?と思いました。(どちらがいい悪いではなくて、花組は梅芸のメインホールという大きな劇場なので、微妙な感情表現がやりづらく、そうなってしまったという面もあると思います。)

ストーリーは典型的な正塚先生のスタイル。
欧州(時には南米)の架空の国を舞台に政治理念や民族の対立があり、引き裂かれる運命にある男女が愛し合い………で、作品によって、ハッピーエンドになったりならなかったり、というのが正塚スタイルですね😃

と、一刀両断しては身も蓋もありません。

『二人だけの戦場』は、ふたつの場面を行き来して話が進んでいきます。
ひとつはシンクレアが被告の法廷の場面。
もうひとつはシンクレアが士官学校を卒業して、テロが絶えない自治州の基地に配属され、やがて事件が起こるという時間の流れを追った場面。
この場面の切り替えは、違和感なく進んだと思います。

柚香光さんのシンクレアはとにかく熱かったし、話が進むにつれていてもたってもいられないような苦悩も滲み出てきました。
クェイド少佐を撃ったあとの放心状態の表情は恐ろしいほどの凄味がありました。

星風まどかさんのライラは、とにかく純真。
自分の置かれた状況は理解しているものの、有り体にいえば、愛の前ではすべて無力。
シンクレアのこととなると、いてもたってもいられない様子がひしひしと伝わってきました。

シンクレアとライラは互いのピースがぴたりと嵌まったような関係とでもいうのでしょうか?
れいちゃんに引きずられたように、まどかちゃんのお芝居のテンションもどんどん高くなっていった感じです。

永久輝せあさんは、シンクレアの学友で同じ基地に配属されたクリフォード。
裁判の弁護人の立場で、この物語を語る役目もあります。
こちらは終始落ち着いた芝居でした。
それにしても、ひとこさんは何とかっこよくなったのでしょう✨
THE・男役という佇まい。

花組に戻ってきた綺城ひか理さんはノヴァロという、シンクレアと諍いを起こした兵士役。
あまり大きな役ではなかったのですが、目付き顔つきに引き込まれます。
たぶん月組に戻った鳳月 杏さんや退団した飛龍つかささんの役どころを任せるために花組に戻したと思っているのですが………
なのでもっと大きな役だと良かったな、とは思います。
個人的には、ハウザー大佐かクェイド少佐。

だからといって、今回キャスティングされた、凛城きらさんと航琉ひびきさんに不満があるわけではないので、悪しからず🙇
ふたりとも、それぞれに異なる自分の信念をお互いに憚ることなく吐露しあっていて、こういう緊迫した状況下では、怒鳴り合いに近い形になるのもやむを得ないのでしょう。
軍の司令官としては異質の考えを持つハウザー大佐に専科の凛城きらさん。
観客から見れば何と堅物な、と思うけれども連邦軍の軍人としては真っ当な考えを持つ副官のクェイド少佐に航琉ひびきさん。

クリフォードは作中ではあまり描かれていないものの、クェイド少佐(武力弾圧路線)と行動をともにしたことが多そうなので、心情としては、シンクレアやハウザー大佐(話し合い路線)に共感しつつも、より俯瞰的に状況を見据えることができて、シンクレアの裁判の弁護人としての力量が備わったのではないでしょうか?

ライラの兄のアルヴァは希波らいとくん。
上昇中の若手らしく伸びやかですね。
れいちゃんとふたりの芝居の場面もちゃんと対等な感じでした。

ヒロインのライラ以外には娘役さんにはあまり大きな役がなくて気の毒でしたし、ちゃんとしたフィナーレがなかったのでちょっと物足りない気はしました。
そして、『二人だけの戦場』は大きな劇場ではなくて、もう少し小さな劇場のほうが合っているとも感じました。
が………
なにはともあれ、一度見てみたかった『二人だけの戦場』を中継という形でもリアルタイムで見れて良かったです。

一旦UPしたあと追記したので、長文になってしまいました。
お読みくださりありがとうございます。
公演は梅田のあと、東京でも行われますが、千秋楽までどうか全員で完走できますように🙏
(因みにDVD収録はこの5月5日16時30分の公演だそうです。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする