東京国際フォーラムCホールで、宝塚OG公演の『CHICAGO』を観てきました。
ニューヨーク凱旋公演 🎉
8月17日のことなので、がんばって思い出しています〜 😓
OGたちが『CHICAGO』を上演することは、何年か前の、『DANCING CRAZY 2』のときから話題になっていましたね。
ダンサーのOGのみなさんが踊りたがる?フォッシースタイルのダンス公演を一度観たかったのです。
トリプルやダブルになっているキャストが豪華です。
その中で、自分の中でこの組み合わせがいちばん好き🌟と思ったのが、8月17日ソワレのキャストなのでした。
ビリー・フリン……姿月あさと
ヴェルマ・ケリー……湖月わたる
ロキシー・ハート……朝海ひかる
(以下、ちょっとネタバレ。)
ずんこさんの歌はやはり上手いです。他のOG公演の時のずんこさんは、ほやほやの雰囲気なのですが、弁護士のビリーは甘い雰囲気を感じさせつつ、リーゼントが良く似合う男前でした。(因みにリーゼントは鬘だそうで、リーゼントはさらさら髪から自分で作ったそうです。)
わたるくんは、相変わらずダンサー体型がきれいです。顔の線もシャープ。
コムちゃんもきれいな身体のラインで、やっぱりコムちゃんらしくかわいい。
ふたりとも、もちろんダンスも観ていて動きがとても美しいの。
“ 宝塚とは違うフォッシースタイルのダンス ”って言われてもわからなかったのですが、観るとやっぱり違うのね。筋肉の動きが違うのでしょうか?それとフォッシースタイルでは、男女とも同じ振りで踊るそうです。
その意味で、感嘆‼️したのは、ジェントルマンのダンサーたち。胸を押さえているだけで、あとは全く補正なしで踊っているのですが、舞台が薄暗いので、本物のジェントルマンだよー、と言っても過言ではないシルエットと踊りでした。
私が観た回のジェントルマンは、珠洲春希、月央和沙、牧瀬海、真波そら、光海舞人、真輝いづみ、隼海惺(敬称略)のみなさんでした。
『CHICAGO』のストーリー自体は、まず日本人ならば考えつかないような奇想天外な展開の連続です。
ここまで思考がぶっ飛んでいると、逆に何も考えなくていいのですね 😳
職人技‼️なダンスを堪能しながら、「ああ、今度はこう来たか〜👀」とフラットな状態で楽しめました。
だって、明らかに殺人犯なのに、弁護士のビリーの巧妙な手腕で無罪を勝ち取ったヴェルマとロキシーが、アメリカを讃美するのですよ。
ダンサー枠ではない出演者である、磯野千尋さんと杜けあきさんは、さすがに上手かったです。
磯野さんはロキシーの夫の役でしたが、『CHICAGO』の中にふたりしか登場しないまともな精神の人間です。
ちょうどいい感じで周りの変人?たちから浮いていました。(磯野さんが以前演じられた、月組の『グレート・ギャツビー』のマートルの気弱な夫を思い出しました。)
杜さんは看守。けっこうずるい人なのですが、その陽気さと押し出しの強さ、華やかさで、汚い面を忘れさせてくれる。そして何より歌が上手い。
さて、ブログ巡りなどしていますと、『CHICAGO』をOGたちが上演することには、批判もあるようです。
題材がけっこうダークであること。
それに付随して、汚い言葉使いのセリフも多々あること。
などが、受け入れられない理由のようです。
私も実際に観劇する前は、OGたちはなんで『CHICAGO』にこだわるのだろう?と思っていました。
でも、実際に観てみると、OGたちは『CHICAGO』に挑戦したかったのだなぁと強く感じました。
『CHICAGO』は、世界中で上演されていますが、全て同一の基準通りにしないとならないのだそう。
しかもブロードウェイのプロデューサーが、ちゃんとダンスのレベルをチェックしに来て、その結果、OKが出るらしい。
だから、『CHICAGO』を上演することは、ダンスのレベルが世界に認められること。
ダークな内容や汚い言葉使いなどは、元フェアリーたちだからこそリアリティーがないので、リアルな背景が想像しにくくて、逆に良いのかな〜と感じたりしたのでした。