日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

向田邦子さんも執筆していた COFFEE「ブリッヂ」 中央区銀座

2019-02-14 | まち歩き



西銀座デパートの地下1階にある喫茶店「ブリッヂ」。
有楽町の駅前はどこも様変わりして
昔のまま残っているのは
交通会館と西銀座デパート位になってしまった。
ブリッヂは1人で行ってもゆっくり出来、
メニューも豊富なので何度も足を運んでいる喫茶店。

作家の向田邦子さんもかつてここで執筆していた常連で
『父の詫び状』の「ねずみ花火」でそのことに触れている。

何度も行っていたのにそれを知ったのは
かなり後になってからだった。
店内には向田さんの写真も飾られている。

一昨年にテレビで放送された「トットちゃん」で
黒柳徹子さんが向田さんから
「禍福は糾える縄の如し」(かくふはあざなえるなわのごとし)と
聞く場面があった。
幸福の縄と不幸の縄がより合わさって一本の縄になる。
すなわちそれが人生だと。

向田さんが今も存命なら
きっと細やかな視点で人間模様をより合わせた脚本を書くだろう。
ブリッヂに行くたび向田さんが執筆している姿を目に浮かべる。

「ブリッヂ」の店内