日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

映画 「アリア」 デレク・ジャーマン

2010-03-24 | 映画

DEREK JARMAN/ "ARIA" (Please watch in HD!)

 

アリアはオペラなどに含まれる旋律的な独唱曲のことだが
1987年のイギリス映画「アリア」は10人の監督がそれぞれ選んだ1曲で、
愛、死、運命、真実などを描いたオムニバス映画。

その中の第9話 デレク・ジャーマンによる、ルイーズ<シャルパンティエ>は、
老プリマドンナが最後のカーテンコールに立ち、若き日のかがやく恋の喜びを回想する。

舞い降りる紙吹雪、きらきら光る波、さざめく花…。

監督デレク・ジャーマンの8ミリフィルム撮影は
過ぎ去った向こうにあった幸せの日々を黄昏のように描き出す。
確かにあった幸せ、真実だった日々を。