Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

自分にとっておもしろいかどうか

2010-04-21 07:47:14 | エクスプロラトリアム

月曜日のエクスプロラトリアムは休館日なので静まり返っている。
でも出勤するスタッフは多い。こども達のいないミュージアムのフロアで、プロトタイプを並べたり、展示をつくりこんだり。


今月、ラーニングスタジオはMechanisms and Motionをテーマとして、様々なアクティビティを開発中。ピタゴラスイッチからインスパイアを受けて発展したマーブルマシン(ビー玉を転がすと連鎖してさまざまなからくり装置が展開するしくみ)や、からくり人形やら、いろいろな機械仕掛けのおもちゃを研究中。今週の土曜日にはスペースを一般に開放し、こども達やおとな達が自分でさまざまなからくり装置をつくって遊べるようにする予定。昨日は1日じゅう、からくり装置を撮影したり映像を編集したり。おかげで頭の中に様々な機構やら歯車がぐるぐる・・・。
Play,
Invent,
Explore! の合い言葉どおり、スタッフ自身が本当に楽しんでやっている。

以前のミーティングで、どんなことを大切にしていきたいかをみんなと話した時に、「自分自身がおもしろいと思えること」という意見がほとんどのメンバーから出ていた。これは日本にいた頃に職場でよく話していたこととほんとに同じ。マイクのチームでも、嘘偽りなく、出発点がそこにある。科学的な学習事項だとか、これによってこども達が何を学ぶのかとか、そういう大義名分事項よりも、「自分にとっておもしろいと思うことを人に提供しているのか」ということ。そこを嘘偽りなく追求していこうというのがチームのメンバーみんなが思っていること。

"Before the exhibit or activity is interesting to anyone else, it has to be interesting to the builder (or designer) first."
「展示物や活動が誰にとってもおもしろいものである前に、
何よりもまず、それをつくった人自身にとっておもしろいものでなければならない。」
ほんとそうだね。
提供しようとしているモノやアクティビティに自分自身がどれだけ夢中になっているかという、その「熱」はエンドユーザーに必ず伝染してゆくものだと思う。


いやいや仕事をしている人は1人もいないし、私よりもずっと年輩のスタッフがこどものように目をキラキラさせながら「今度のはおもしろくなるぞ!」とワクワク仕事をしている様子を日常的に目にすることは本当にしあわせなことなのだと思う。このチームに入って4ヶ月弱。ミュージアムの誰もが「エクスプロラトリアムで一番おもしろいセクションに入れてあなたはラッキー」というのは本当だと思う今日この頃。私はここで正式に働いているわけではないのではっきりいってチームの末端にいるわけだけれど、はじっこ(?)から関わっていてもそう思う。

のりたまか、わかめか。

2010-04-21 04:02:46 | ガイコクジン弁当
自分の分とフィリップの分。2つのお弁当をつくる。
家には日本の友達からもらった、いろんなふりかけがあります。フィリップはふりかけの類いはあまり好きではないようなのだけど、食わず嫌いかもしれないと思い、試しにお弁当に使ってみました。

のりたまと、わかめごはん。どっちが好きか分からないから、それぞれ作っておいて、彼が好きなほうを持って行けばいいやと思い置いておきました。

出かけ際のフィリップに、どっちがいいのか尋ねると、
「なにしたの、これ」と言いながらまじまじとごはんを見つめる。

ガイコクジン的にはのりたまの黄色と黒は奇妙なようで(たぶんそれが先入観になって)、のりたまの匂いをかいですぐに「おえっ!」
「これはシーウィード(海藻)の匂いがする」と言いながら却下の模様。
予想外なコメントにびっくりして、
「えー?そんな匂いしないよ。これ、たまご風味なんだから」と言おうとするも、
「シーウィード(海藻)がごはんに入ってると変な匂いがするから僕はダメなんだ」
と日本人にはわからない感想を言うガイコクジン。

そしてわかめごはんのほうを手にとってくんくんと匂いをかいだ後、
「僕はこっちにするよ。」
といって大事そうにわかめごはんのお弁当を包んで持って行きました。

「・・・」

私は目がテンになりながらも、ガイコクジンの矛盾は追求せず。
あのー、、、そっちのほうがシーウィード満載ですけど?
と言いたかったけれど、忙しかったのでバタバタと朝の支度をつづけました。
でもひとりでウケた朝。

<メニュー>
・からあげ
・マヨコーン卵焼き
・ブロッコリ
・シーウィードごはん

バークレーのゆっくり時間

2010-04-21 03:45:38 | バークレー
日曜日はコリーンのBaby Showerへ。
最近エクスプロラトリアムへ行ってばかりだったのでバークレーの友達とはめっきり会う機会が減っていたのだけれど、この日は本当にいいお天気で、シャタック通り沿いの公園で女どうしのBaby Showerピクニック。予定日は来月の10日だとか。お腹もだいぶ大きくなった彼女はなんだか朗々としていて、とても素敵でした。私の友達の間でのベイビーシャワーは、すごくリラックスしたお茶会(みんなアメリカ人じゃないから本当のBaby Showerでは何をするのか知らないんだけど)。形式ばったプレゼントやゲームもなにもないけれど、あたたかいお茶に、ケーキとフルーツでも持ちよって、無事に赤ちゃんが生まれてくるようみんなで願いましょうよ、という感じ。


誰かが置いて行ったお花の首かざり。
コリーンにかけたら You look great! これぞヒッピーだね!とみんなで笑う(バークレーはヒッピー発祥の地)。


オランダ、フランス、ベルギー、この日もインターナショナルな友達が集まる。
みんな旦那さんの都合でバークレーに1年とか2年とか研究留学しているようなファミリーやカップルで、残りの滞在期間を惜しんだり、次の行き先について話したり、、、前にも書いたけれど、バークレーって多くの人にとって「通過」していく街だ。



同じ時間をたまたまバークレーで過ごし、同じことで笑ったり、泣いたり、勝手の違うアメリカ文化に戸惑ったり。彼女達に出会ったばかりの頃は毎日のようにお茶しながら人生のいろいろなことを話したもの。ここ最近は忙しくて会ってなかったけれど、久しぶりに時間がゆーっくり流れているのを感じた(だって4時間ぐらいおしゃべりしてたのよ)。やわらかい緑の大地と風。カラリとしていて心地よい、バークレーの素敵な時間。