上砂理佳のうぐいす日記

楓ギャラリーのグループ展、多くの方にお越しいただき誠にありがとうございました。励みになりました★

トリノ雑感(2)

2006-02-28 | トリノ五輪
友人知人に「五輪ウツに陥ってる…」とボヤいたら大抵「どはは」と爆笑される。でもね。ソルトレイクから4年の思いが凝縮されてんだもの。当たり前さ。こっからまた4年か…と思うと気が遠くなる(でもこれがあっちゅう間に時間が経つ)。私の残された人生であと何回、五輪フィギュアが見られるのだろうか…って思っただけでもシワが増える。気分はおばあさんじゃとて。

女子フィギュアは静香ちゃんの金メダルで幕を閉じましたが、「若いお嬢さん」の台頭が楽しく頼もしかったです。フリーは流石に崩れてしまったけど、「健闘」という言葉がぴったり。
キミーちゃんやグルジアのエレナちゃん、エミリー・ヒューズ。私はキミー・マイズナーが特にお気に入り。エレナちゃんと並ぶ御推奨です。「シバの女王」がホントに好きなんですよ。個人的趣味(笑)。昨年は真央ちゃんの陰に隠れてか、やや伸び悩みの感があったのだけど、今年はグンと大人のスケーターになってるな~と、NHK杯でまずキミーちゃんに感心しました。音楽を体に入れて滑る事が出来る。振付を「こなしている」のではなく。ジャンプとのバランスもいいし、人の心を動かす演技が出来る人になると思います。細かい所の技術精度が上がったら、一気にトップに上がってくるのでは。あとはスタミナをつけることかな。爽やか~なキャラクターも好き。
ゲデバニシビリ嬢、フリーはミスが多かったけど「アルメニアン」でしたね~(余談ですが、アブトのSPは素晴しかった…最高だったわ)。
衣装もマッチしてるし、彼女の魅力を良く解ってるスタッフがPGを作ってる、という感じ。ジャンプが高く小気味いい。スピンもステップもいい。踊る踊る。何よりこのエキゾチチックな魅力・美貌をず~っと大事にして成長して欲しいわ。グルジアという国は経済的にも大変だと思うのですが、裕福なお家のお嬢さんなのかしらん。イメージが(前にも書いたけど)グルジア出身の大バレリーナ、ニーナ・アナニアシビリのちっちゃい頃ソックリ。
エミリーは派手に転んじゃいましたが、すっかりアナウンサーも大ファンになったのか。なんかご贔屓だったぞ(笑)。元気一杯で明るいスケーティングが今回、好印象でした。代役で出てきてここまでやるとは~アメリカってすごい。しかしどうしても、お姉さんのあの可憐な少女だった4年前を思い出してしまう。なぜアメリカ人は、思春期を過ぎると太るのか?皆、ハンで押したように太るのか?ポテトとコーラがいけないのか?じゃあ何故、サーシャ・コーエンの体型はずっと変わらないのか?
少女達の活躍とは対照的に、リアシェンコやセバスチャンや「お馴染みの人たち」ベテラン勢の点が思うように伸びないのは、なぜなんでしょうか。寂しいです。リアシェンコは良かったですよ。あの年齢で!功労賞を贈呈したいですよ。それに彼女は、毎年密度の濃い意欲的なプログラムを滑ってるので、これはスゴイ事かと。

女子の衣装が、全身タイツOK(=スカートでなくてもOK)になりましたが、これどーなんだ?皆、五輪イヤーだから気合はわかるんだけど。特にサラ・マイヤーの「ボレロ」は…。いや抜群のプロポーションだからよろしいんですけど。アレをもし静香ちゃんが着てたら、国民的大ブーイングだよ…。スルツカヤのSPのタイツ姿はカッコイイ。足元がブーツカットだし、キラキラの模様の中心部が胸にあるので、キリッとしてバランスが良いです。
全身タイツ、難しいね。私もチャコット(バレエ衣装専門店)の試着室でトライした経験がありますが…3秒で脱ぎました(笑)。「己を知れ」という事です。それ程までに見苦しい…ってオナカとお尻がね。TVで見て「美しいな~」と思える選手は、実際にはトンでもない美プロポーションなのだ、という事を思い知りましょう(女子の話から衣装の話に)★
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トリノ雑感(1)

2006-02-28 | トリノ五輪
センパイのOさんと電話で五輪フィギュアのお話。
彼女は家にTVがあるのに、ずっと早朝ラジオでナマ中継を聞いていたそうな。そしたら荒川さんの次の村主さんの番になって、「ラジオ体操1、2!」が入り、中断されたらしい。
「オリンピックの時ぐらいラジオ体操休めばいいのにねえ!もう~」
…私もそう思う。NHKラジオよ。考えよう。1回くらい体操休んでもバチ当たらんって。
しかし、私はしっかりOさんからお叱りを受けた。
「荒川さんの金メダルは良かったけど、安藤さんの発言はいただけないわ。ずーっと、“五輪で4回転を跳べて楽しかった。良かった”でしょ。国のお金で行ってるんだからもう少し考えたらどうなのかしら。自覚が足りないわ。どうなってるの?」
Oさんはバレエ通だが、フィギュアスケートには詳しくない。私が「かくかくしかじか」と弁明しても、やはり一般の方々には傲慢発言に映るのかも。そうやねえ。すみません(なぜ私が謝るのか)。
良い演技が出来ず悔しい!と言って欲しいのが人情。でも人の感じ方は様々だし…。「国の代表なんだから、言葉に気をつけないといけないわよ」Oさんとしばらく談義。ごもっともでございます。はい。すみません(なぜ私が…)。

「五輪を楽しむ」って事に関しては、女子の解説者、佐藤有香さんがピシャリと言ってくれたけど、アレはまさしくツボでした。「溜飲が下がる」というヤツでした。今回、刈屋アナは名セリフが無かったけど(例:「栄光への架け橋だ!」)有香ちゃんのお陰で何かすっとした感じ。
「アハハ」と楽しむのではないのね…。そうだよな。うん。
コメント (2)
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