上砂理佳のうぐいす日記

7月18日(木)~23日(火)まで、茶屋町の「ギャラリー四匹の猫」で「夏への扉」展に参加します★

椅子取りゲーム★

2006-02-15 | トリノ五輪
はい。
皆様はどんな思いで男子SPを見られたのでしょうか…内臓に悪い。筋肉に悪い。奥歯をかみ締め、肩をいからし、夢にうなされ(誰でっか)…ままま。
それにしても、フィギュア会場けっこう空席目立ちますね。あの席を、うう、私にくれ!悔しい!やっぱりイタリアは、「氷」より「雪」に人気があるのかな。トンバの国やけんね。
やっと、夕方のショートバージョン(BS1)見ました。TBSの中居君バージョンはどうだったのでしょう。いやその前の「岡崎選手!1回目3位!」で興奮して床についてしまい、とてもとてもLIVEでは追えませんでした。
恥ずかしながら、ソルトレイク五輪の男子SPの折も、録画したままわざわざ外出して外から母に電話をかけ、「SP1位誰?」と聞くという、キモの小さい奴でした。
母曰く「あー。ロシアの金髪の人やでー」「ロシアの金髪は人は二人いるんよ!“ヤ”のつく人?“プ”のつく人?」「どっちやったかなー」「背が高いか低いかどっち」「えー、派手な衣装やったで」「わからんやん…」「とにかくどっちかの人が転倒して、何度も映ってたわー」「(手が震える)も、もう一人の人は?」「完璧やったよ。その人がトップやて」「・・・・・。」
結局、友達に電話してヤグが1位と知ったのでした。その後は気が楽に。

男子はどちら様もミスがあり、4年前に比べてレベルが下がったのかな?と見えるかもしれない。でもね。今はやはり、ジャンプ以外の要素が難しくなってるから、仕方ないのだと思う。過渡期だと思います。スピンやステップの練習で時間を割かれ、ジャンプばっか練習してる訳にいかなくなった。4年後はまたSPで4回転を入れたり、4回転2種類入れてくるて選手が増えるかも。
滑走順に感想を。
★大ちゃん
緊張してるなああああ~。五輪デビューで1番なら当たり前か。髪を切れ。ヒゲを剃れ。「きっと足の感覚が無いだろうなあ」と想像してたら、やはり図星。でも、その割にはN杯フリーみたいな萎縮した演技にならず、どうにか踏みとどまる。アクセルの着氷を片足で踏んばれたのは、筋トレの賜物か。「1番+ミス有り」の割には点が高いというか。よくやった!私的には5位は良い位置だと思います。点差も充分ひっくり返せる範囲内。…という意識を持たないほうが良いんだよね…。フリーはもう自分の好きなよーに滑って下さい。そして明日、選手村の美容室に行きましょう…。
★プルさん
「おばけ点」は結構予測できました(笑)。4Tの着氷がやや傾いたので、セカンドの3ループを3トゥにしたのでは(公式練習情報ではループ予定だったそうだが)。プルさんはやはり緩急のつけ方がプロっぽいよね。キレのあるステップとパフォーマンス。多少、軸が曲がっても降りてくるジャンプ。何よりも「勝つ!」という気迫が素晴しい。でもね。私には、ちょっと違う競技のように思える。やはり、ジェフやジョニーや大ちゃんの滑りの方が「これぞフィギュアスケート!」と思えるの。全体の流れといいますか。エッジさばきといいますか曲想表現といいますか。好みの問題とは思いますが。
★ジェフ
ジェフは調整不足ではなく、ジャンプミスはこれ、精神的なものだと思う。「やはりメダルが欲しい」という欲が…感覚を惑わせるのでは(でもそれは皆同じ)。転倒が無ければSP2、3位につけていたのだろうか。ジャンプ意外の滑りは、いつもの軽やかなジェフで素敵。笑顔も素敵。カート・ブラウニングなら解説席で「これがね~。フィギュアってものさ。北米の滑りってもんさ」と頷いていることでしょう。プルシェンコと別競技みたいでしょ。
今日はみんなスピンが良くないー。軸がしっかりしてるのは、プルさんと大ちゃんぐらいだと思うが。ジェフはフリーではもう「滑る喜び」100%で魅了してください。順位は考えないで!
★ランビ
新しいPGと衣装ですが、素敵な振付。痛めた膝の影響は感じられない。ランビエールはその濃い(?)面持ちを生かした、ドラマチックな曲想表現がイイ。やはり、かなり顔が濃くないと、リンクでは映えないのよ…欧米人はいいよな。「命賭けてます」4回転はやはり決まって、もうアクセルはダブルに徹したほうが、正解みたいね。ただ、スピンが前ほど「世界一」な印象が薄れてきたのは、他の選手が精進してグンと進化したからか。しかし、さすがのランビエールもSPは大緊張してたみたいね。
★ジョニー
今さっき、TV朝日の「ノルディック複合・ジャンプ」の中で強風で競技中断となり、フィギュア男子SPの映像が、急遽挿入。大ちゃんから順にプルさん、ジェフ、ランビ、ジョニー…ときて、ジョニーのキス&クラが突然、ブチ切られて再びジャンプに!!なんじゃこりゃ!今日はじめて見た人なら、激怒するよ。こら!
「いつものジョニー滑り」が出来ました!良く滑ってるな~。素晴しいテンション。やはり鬼門のフリップがやや危なかったけど、持ちこたえる。紆余曲折、いろいろ苦労して(?)ジョニーは底力がついたかな。実は余り(というか男子SPの中で最も)心配してなかったジョニーのSP。この「白鳥」は絶対大丈夫、という感じだったの。プログラムに自信を持つってのは大事だ。それがドンピシャリ★
(結局、ブチ切られたまんまで、時間切れで番組は終わった…)
★ジュベ
4T、惜しかった~。ほんのちょっとしたことなんだけどな…。でもやっぱ、力強くシャープなジュベールのジャンプは大好き。踊りは良く頑張ってるんだけど、他の強豪が勢揃いすると、やはり「足さばき」が物足りない感じがする。ランビとジュベはきっと、国境を楽々越えて、自国から大応援団が来てるのでしょう。いいなあ。ご近所で。日本は遠い!ハンデだ!
しかし今後、モロゾフが、ジュベールと大ちゃんの二人を同時に抱えるのは、かなりかなりマズイんではないか。振付師としては、やっぱどちらかに力を入れるではないですか。才能のある方に。どうなるのか。キス&クラのモロゾフを見てると、微妙な気持ちになります。
★ライサ
アクセルはもう踏み切った時から「あああ」と思ってしまいました。転倒後、ガラガラとリズムが狂って、あのいつものハツラツとしたライサとは別人のよう。ステップも精彩が無い。こんなに元気の無い闘牛士は初めてだ…(泣)。緊張してるようには見えなかったのに。若手だから気楽に~という姿勢とばかり思っていましたが、昨年の無欲の銅メダルの時とは、明らかに心の持ち方が変わってしまったのかもしれない。でもこれでかえって、フリーはハジけられるのでは?カルメンだしね。ジョニーとライサが対照的な演技になったのは、かなり意外でした…。
★エマさん
タンゴで始まりタンゴで終わる…男子SP(お気づきでしたかあ?)。大ちゃんのタンゴとは、かな~り違う。ブラックに踊るタンゴ。面白いのだ。
4-3が入った時点で私はいや~な予感した…次のアクセルは決まらないのでは、と。GPFの時みたいな感じで、エマさんはこーなると(ミスが最初にあると)緊張が解けてしまうのだ。
ステップ、スピンとも気合を欠いて、最後のストレートラインの終盤の振付も、ややはしょってたかな。最後のキメのポーズで大体、出来がわかるのです。「バシッ」と決まった時は最高の演技の時。「もったり」の時は駄目だった時。スグわかる。やっぱり気分屋さんなのか…でも、大ちゃんとジェフとはそんなに点が開いてない。逆転も可能でございますよ。
コメント (5)
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