



墓参りのあとグループ展のメンバーと合流し、京セラ美術館で開催中の村上隆展に行ってきました(写真は友達がくれたものです)。
京都ということでテーマは「もののけ」だそうですが、いつもの作風がすでに「もののけ」じゃないですか。人を喰ったようなキャラのオンパレードで。
だから特別にビックリ仰天なことはなく、コンセプトはいつも通りなので、「ちょっと京風味入れてみました」という印象です。でも前準備として、歴史文化を猛勉強されたことは伝わりました。
グループ展仲間はみんな絵描きですから、「デジタルじゃないのに筆あとが無いなあ~」「この立体、素材はなんじゃろね」そんな話ばっか。
そして村上さんがスタッフやクリエイターに指示するラフスケッチも展示されていて、「村上様ご指示」という但し書きにみんなのけぞりました。村上様。。。神ですか。
最後の最後に、関わった全てのクリエイターの名が壁一面に記されたコーナーがあるのですが、大作映画のエンドクレジットみたい。凄い人数です。
これだけの方に報酬も支払わねばならないし、長期間開催してグッズも売って、やっとトントンかしら。
もはや「村上隆」という大企業なんで、作家は筆ひとつ持たないのでしょうが、脳内の「思い」を形にして提示してみせる、その技術力の高さをじっくり見ることが出来ました。
奈良美智さんの原画展でも思ったけど「圧倒的な技術力」って人の心を掴むんですよね。ただ「カワイイ」だけじゃ表層的なところで終わってしまう。
村上さんの「芸術闘争論」という分厚い本に、「筆で描くと個人個人で差が出てしまう。だから僕は、どのスタッフに指示を出しても同じ仕上がりになるように、シルクスクリーンで色を重ねている」とありましたので、今回の展示作品も同手法かな、と思います。シルクでもスタッフが何十人居てても、大変な労働量でしょう。
最後に美術館庭園の池にそびえ立つ、「お花の親子」を鑑賞。
ルイヴィトンの巨大トランクの上に、赤塚不二夫的キャラが乗っかってます。キンキラキンです。穏やかな京の山々とのギャップが凄い。
悪趣味を通り越して「これが現代アートだかんね!(くだらねー、とか言わせんもんね)」と強引にねじ伏せる。
そんな「マッスル村上様」、堪能しました★
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