ジェフ・ベックが亡くなった。享年７８才。そうかあ、ベックもそんな年で、亡くなったのか。ベックと言えば、なぜかレコードを聴きまくった時期があった。高校生の頃につきあい始めた女の子がベックの大ファンで、あなたもベックを聴きなさいというのでLPを貸してくれた。若い人にはLPなんてぴんとこないだろうが、当時の高校生には２千円から３千円するLPを買うのはなかなか大変で、LPのコレクションがたくさんある友人は金に困っていない連中だった。
筆者が聞き始めたベックのLPはフュージョン期の曲で構成されていて、ご存じのようにベックの曲が’インストルメントだけで歌はつかない。ギターだけの曲を聴くのはあまり趣味ではなかったが、せっかくLPを貸してくれたガールフレンドへの手前もあってベックを好きになるように努めた。
このころによく聴いていたのが、「フリー」、「バッドカンパニー」などでエリック・クラプトンも好きだった。年代は遡るが「クリーム」も好きだった。まあエリック・クラプトンと彼の界隈というわけだ。
時期はかぶらないが、エリック・クラプトンとジェフ・ベックはヤードバーズ出身で、ジミー・ペイジもそうだった。ジェフ・ベックは７８才で逝ってしまったが、エリック・クラプトンは７７才、ジミー・ペイジは７８才でまだ健在。
高校を卒業すると彼女と疎遠になり、自然消滅してしまった。同時にジェフ・ベックも聞かなくなった。だからジェフ・ベックが亡くなったというニュースは筆者の昔の思い出を思い起こさせる。さようなら、ジェフ・ベック。
ジェフ・ベックがいたころのヤードバーズ。