サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

トランスファーマルクト

2023-01-31 14:47:02 | 日記

サッカーのデータサイトで有名なトランスファーマルクトに詳しい人はかなりのオタクだろう。その成り立ち、どのようにデータを集めているのか。移籍金はどのように設定しているのかなどを調べてみた。

 

まずトランスファーマルクトはドイツ人のブレーメンファンの人が個人で始めたサイトである。あくまでも趣味で始めてそれが仕事になり、30人くらいのスタッフがいる企業に成長した。収益は全面的に広告である。年間に1度のデータ本も販売している。

 

驚いたのはデータはスタッフが収集しているのはもちろんだが、それ以上にウイキペディアのようにこのサイトを読んでいる一般の人からの情報提供にも依存している。もちろん情報の正確性を判断するのは編集スタッフだ。

 

それ以上に驚いたのは選手の移籍金設定である。例えばブライトンの三苫選手は川崎フロンターレからブライトンに移籍した際の移籍金は4億円だった。それが今は850万ユーロである。140円計算で12億円である。移籍金は選手の活躍により上下するが、それは誰がどのように決めているのか不思議だった。もちろん移籍する際に買い取るクラブが払う移籍金が相場となる。

 

それでは4億円が12億円にアップするのは何を根拠に誰が決めているのか。トランスファーマルクトには情報提供以外にファーラムがあり、ファンがいろろ議論する。三苫の4億円は安すぎるから20億円が妥当だとか誰かが言い出して、議論するわけだ。

 

この議論を編集スタッフが注視して、妥当と判断すればトランスファーマルクトのデータページで変更するというのだ。編集スタッフがクラブや他のメディアの意見を求めているわけでもなく、一般ファンからの口コミに依存しているというのだ。ずいぶんと原始的な方法である。

 

この一般ファンになりすまして選手や代理人が情報提供することもあるそうで、それは注意しているという。

 

ちなみに今注目のカイセドは1年前にブライトンに加入した際の移籍金は、450万ユーロだった(6億3千万円)。それがブライトンがアーセナルに吹っかけているのが90億円である。ブライトンはベン・ホワイト、ククレジャ、トロサールなどを売却して大儲けしている。もしカイセドが90億円で売れれば今季はトロサールとカイセドの二人の売却益でウハウハだろう。恐るべしブライトン。