サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

大谷秀和

2022-12-21 09:59:10 | 日記

鈴木啓太チャンネルにレイソルを引退したばかりの大谷秀和が出ていて、ジュニアユースから始めてレイソル一筋26年の人生を振り返り、その中で大谷がいっしょにプレーしてレイソルの外国人選手の話が面白かった。ちなみに大谷はレイソルのトップチームコーチに就任することが発表された。

 

レイソルの外国人選手は圧倒的にブラジル人が多く、その次に韓国人。レイソルと聞いて、すぐに思いつくのはオルンガだが2018年8月から2020年12月の2シーズン半で強烈なインパクトを残して、さっさとカタールへ移籍してしまった。他にもキャリアの長いクリスチアーノ、レアンドロ・ドミンゲス、ジョルジュ・ワグネルとかいたが、大谷にとって一番強烈な選手はフランサだそうだ。

 

フランサは2005年から6シーズン5年間在籍して、レイソルの史上最長外国人選手である(と思う)。最初はパットせずにサポからブーイングを浴びていたが、徐々に本領発揮して、スーパープレイを連発。しかし故障も多かった。2011年に横浜FCで現役を引退。なぜかブラジルには戻らず、六本木にある企業で勤務しているらしい。

 

大谷によると、パスが来ないと文句が多いので、これなら追いつけないだろうというスピードボールを出すと、それにちゃんと追いついて「ナイスボール」フランサから言われたそうだ。なかなか規格外の選手だった。どのJクラブも外国人選手といえばブラジル人と韓国人で占められているが、レイソルほどブラジル人選手が多いのは鹿島に次ぐほどか。

 

大谷は代表に呼ばれたことも少なかったし、柏という地味なクラブにいたので目立つ存在ではなかった。もっと代表に呼ばれやすい強いクラブにいれば海外移籍もあったかも知れない。大谷は将来のレイソルの監督候補なんだろう。

 

旅先で中村健剛とばったり会った時のツーショット。


メルボルンダービー事件

2022-12-20 10:18:01 | 日記

12月17日にメルボルンヴィクトリー対メルボルンシテイのメルボルンダービーがあり、試合中に多数のファンがピッチに乱入してメルボルンシテイのGKを金属製のバケツで殴り負傷させるというとんでもない事件が起こった。試合は即中止となりFFA(オーストラリア・フットボール協会)による検証が始まった。

 

騒動を起こしたのは以前本田圭佑もプレーしていたメルボルンヴィクトリーのファンである。発端はファンが発煙筒をピッチに投げてそれをシテイのGKがスタンドに投げ返した。これに怒ったファンが乱入を開始。その数が大きくなり、大騒動となった。

 

まずGKが発煙筒をスタンドに投げ返したことが悪かった。しかしそれ以前にAリーグがグランドファイナルの開催地を向こう3年間シドニーで開催することを決定したことに対して、各チームのファンが反発。前節はファンの抗議活動が予定されていたから騒動の下地はあった。

 

Aリーグは1部のみ12チームで構成されていて、10月開催4月開幕、5月にプレーオフというレギュレーションである。プレーオフに参加するのはレギュラーシーズンの上位6チームで、2チームに絞りグランドファイナルと呼ぶ決勝戦を行う。これまでは決勝に残った2チームの上位チームのホームで開催されてきた。

 

しかしAリーグ12チームのうち、シドニー周辺に6チームがあり、観客動員もシドニーのほうが多いことからリーグはシドニーに固定したかったのだろう。そもそもAリーグは構成がいびつだ。2部との入れ替えもないたったの12チーム。しかもその中にはニュージーランドのチームも含んでいる。そしてオーストラリア人が好きなプレーオフである。

 

ラグビーリーグもオージーボールもリーグ戦の上位チームによるプレーオフがあり、上位2チームで決勝を行う。決勝の場所は事前に決まっている。Aリーグもこれを踏襲したのだろう。トーナメント方式のカップ戦じゃないんだから、サッカーにプレーオフを持ち込むのはおかしい。

 

ベルギーでもプレーオフがあるが、レギュラーシーズン後に上位6チームと下位チームがそれぞれリーグ戦を行う。最終的には上位チームのプレーオフリーグの1位が優勝となるので、あくまでもホーム&アウエーである。サッカーはやはりホーム&アウエーが基本だ。

 

メルボルンダービーの騒動を起こしたファンの中で3人が昨日地元の警察に自首してきた。どんな罪状に問われるのか知らないが、やってはいけないことをした自覚はあるようだ。せっかくワールドカップでラウンド16まで進み、オーストラリアのサッカーもこれからというときの事件は噴飯ものだ。

 

だいたいリーグ決定に反発して、試合を壊すのは本末転倒である。

 

Three charged after Melbourne derby invasion as Glover gives his say

発煙筒は投げ返さないほうがよかった。


メッシ戴冠 決勝 アルゼンチン対フランス 3-3、PK戦

2022-12-19 05:36:49 | 日記

いやあ、すごい試合を見せてもらった。キックオフはこちらの2時なので、夜9時から寝だめをして準備万端。日本戦以外の試合はほとんどライブでみなかったが、さすがに決勝はライブで観たい。

 

試合はデイマリアの大活躍もあり、アルゼンチンが前半に2ゴール。そして後半75分まではフランスは何もできずにこのままアルゼンチンの完勝かと思いきや、75分から突然フランスの流れになり、ムバッペがPK、ボレーで2ゴールを決めて2-2。何なんだこの試合は。

 

延長になって後半4分にメッシがゴール。普通はこれで決まりだが、13分にムバッペがPKを決めて3-3。ムバッペはこれでハットトリック。そして大会得点王である。PK戦はフランスが2本はずして、アルゼンチンが36年ぶり3回目の優勝を決めた。

 

アルゼンチンは中4日、フランスは中3日で、コンデイションはアルゼンチンが有利。それが前半に出たのだろう。しかし試合の途中で流れが変わるというのはどういうことだろうか。選手交代、システムの変更、自分たちのミスなど、きっかけは様々だろうが、完勝かと思いきや逆転負けをくらうこともある。

 

流れを変える、逆に流れを戻すためにどうすればいいのかを、科学的に解明する人が出てきて欲しい。こうすれば逆転勝ちできるという理論を構築できれば世界中のサッカー関係者から尊敬を集める。

 

全試合をライブ、オンデマンドで観戦。余裕をもって6週間の休暇を取ったが、ついにそれも終了。しばらく頭の中が空っぽの状態でリハビリが必要である。

 

おめでとう、メッシ。


3位決定戦 クロアチア対モロッコ 2-1

2022-12-18 07:46:39 | 日記

中2日のモロッコと中3日のクロアチアでは条件に違いがありすぎた。これは何とかできなかったのだろうか。決勝戦を1日ずらすだけで3決も決勝も選手が休める。決勝を日曜日にしなければいけないことは分かるが、選手がフレッシュであればいい試合にもなるし、怪我の予防にもなる。

 

試合は前半からクロアチアがガンガン飛ばしてきた。7分にはセットプレーの流れからクロアチアが先制。しかし9分にはモロッコがやはりセットプレーから同点ゴールを決めて1-1。その後両方ともアグレッシブに攻めてオープンな展開になった。

 

前半42分にはクロアチアが2点目を決めて2-1で前半終了。後半になるとクロアチアがやや慎重な戦いをし始めて、うまくモロッコの攻撃をかわして2-1で勝ち切った。これでクロアチアは3位となったが、銅メダルをかけた戦いとか、3位と4位では全然違うと言われても、やはり同じで3決なんて意味はない。ベスト4でいいじゃないか。

 

3決なんて、ああそういえば決勝の前日にそんな試合があったなという程度の認識だし、3決の勝者に価値をつけたいのであれば、1位から3位以上は次のWCの出場権を与えるとか、付加価値をつければいい。どの国も必死になるだろう。次回から48チームになるんだから、3位以上の枠も作ってくれ。

 

37才のモドリッチはまだ代表を引退しないようだ。それならばクラブからの現役引退もないだろうから、あと今季以外に2シーズンはプレーを続行しそうだ。Jリーグに来るという話はどうなるのだろうか。

 

不屈の37才。


週末雑感、ミハイロビッチ、ファン・ハール

2022-12-17 09:46:29 | 日記

ACミランやボローニャで監督を務めたミハイロビッチさんが亡くなった。享年53才。まだ若い。クラブでも代表でも70才になっても現役の監督をしている人だっているのだから53才なんてまだバリバリの年代だろう。お疲れ様でした。

 

オランダ代表監督としてカタールWCで指揮をしたファン・ハールが監督業から引退すると発表した。クラブチームと代表監督を出たり入ったりしていたのでやめると言われてもピンとこない。しかし御年71才だからもう監督業から身を引くということか。

 

3回目の代表監督では20試合をして一回も負けていない。グーグルで検索すればそれが分かると話していたが、自慢話が好きないかにもファン・ハールらしい話である。デイマリアなど最悪の監督と批判する選手も多いし、バルサの監督時代にはオランダ人選手ばかり重用して、アヤックス・カタルーニャだと批判された。

 

アヤックス時代の1994/1995でCLを制覇しているし、バルサ、バイエルンでもリーグ優勝をしているので名将と言われるんだろう。しかしその功績を帳消しにするくらいの選手との軋轢も多く、この人ほどクラブ監督と代表監督をこなした人は他にいない。

 

オランダ人監督はファン・ハール以外にもファン・ワルマイク、ヒデインク、とか各国の代表とクラブ監督を歴任する人が多い。オランダ、アルゼンチンなどは監督を輩出する国なんだろう。

 

ミハイロビッチ永眠。