オーストラリアのニュースを読んでいて、はっとした気持ちになった。日本は決勝Tに進んだのは4回目だが、すべてラウンド16で負けているという記事だった。もちろんそんなことは分かっているが、指摘されるとそうだなと実感する。
今大会もベスト8に進むのはおそらく英語でいうTOP TEAMだろう。今日の試合を含めてラウンド16でアメリカ、オーストラリア、ポーランド、セネガル、日本、韓国と負けているのはすべてTOP TEAMではない国だ。
強豪国は1次リーグを突破するのは当然で、彼らの大会は決勝Tから始まる。ところが非強豪国は1次リーグ突破であっぷあっぷしてしまい、ラウンド16に辿り着いた時点で疲弊していて、とてもそこから先に進めない。ブラジルのように第3節で主力を休ませるチームもあれば、クロアチアはここまで全試合ほぼ選手を固定していて、準優勝した前回大会のメンバーがほぼ残っていて、みんな4才年をとっている。それでもしっかりとラウンド16を勝ち抜いた。
決勝Tからが大会の始まりというつもりで始めないと、日本はとてもじゃないけど、ベスト8もその先も望めない。日本はアジアカップは楽々に1次リーグを突破して、決勝Tから先が本当の勝負となる。1次リーグであたる相手は楽に勝てる相手ばかり。
日本にとってのワールドカップがアジアカップのようにならなければ決勝Tは勝ち進めない。クロアチアとのPK戦で3本もGKに止められるなんて、選手の大舞台の経験の差が出たとしかいいようがない。クロアチアは前回大会の決勝T4試合のうち、2試合を延長、PK戦で勝っている。そんな相手に勝つのは簡単ではないし、PK戦はルーレットのようなものだと思っていたが、経験の差がもろに出る勝負だと痛感した。