サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

メッシのバルサ退団

2020-08-26 08:05:35 | 日記

ついにメッシがバルサを退団する意思を示した。退団通告期限が6月10日であるというクラブの認識とそれはコロナ禍で延長できるというメッシの認識とずれがあるようだが、ともかくメッシはバルサから去るだろう。問題は7億ユーロに設定されている移籍金を払ってでもメッシを獲得できるクラブがあるかどうか。当然のことながらまとまに700万ユーロ満額を払うわけではないだろう。バルサがどこまでデイスカウントに応じるか。

 

仮に半額に値切ったとしても3・5億ユーロである。いくらメッシといえども今年で33才。トップフォームを維持できるのはせいぜい3シーズンだろう。ズラタンもCR7も頑張ってはいるが、万人がズラタンではない。

 

さてクーマンを招聘してバルサはベテラン選手を放出し始めた。ルイス・スアレス、ビダル、ラキティッチ、ブスケス、ピケなどが放出されるだろう。メッシもいなくなれば、主力選手が半分いなくなる。当然新しい選手を獲得するのだろうが、バルサが大物を獲得するという話はまだ聞こえてこない。来季はすぐに始まるだろうから、こんなごたごたしている時間はないはず。

 

かみつき小僧のスアレスも33才。スアレスは契約がまだ1年残っているのに残留ではかく戦力外通告をされた。これって残留してもいいけど出番はないよということだろうか。あるいは契約解除だろうか。

 

スアレスのかみつき癖は幼児期の貧困体験が原因と言われていて、もう治らないというイギリスの心理学者の指摘がある。人種差別発言とかみつきというとんでもない男だが、メッシの親友だということも面白い。


オリンピック・マルセイユ

2020-08-25 08:56:51 | 日記

CL決勝でPSGがバイエルンに負けたことで、マルセイユ(OM)のサポが歓喜したというニュースが話題になった。さもありなん。PSGとOMはライバル関係にあり、OMはフランスのクラブの中で唯一チャンピオンズリーグを優勝したクラブである。といっても1992/1993シーズンだからもう17年も前だ。しかしPSGは優勝したことがないのも事実である。

 

財政難からかなり落ちぶれてしまったOMではあるが、リーグ1で9回の優勝を誇る。これはなかなかの成績である。筆者は昔マルセイユに旅行したことがあるが、海沿いの綺麗な街だがやたらと犬を連れた人が多かった。また公園のベンチで居眠りしていたら、フランス人のおじさんから警察に尋問されるから立ち去ったほうがいいと言われてびっくりしたことを覚えている。フランス語だったので多分そんな内容だと想像したのだが。

 

さてライバル関係にあるクラブをあげてみよう。相手がタイトルを取れなかったことでそれを喜ぶような関係が必要だ。イングランドではマンUとリバプールだろうか。イタリアではユーべとインテル。またはACミランとインテル。スペインではもちろんレアルマドリードとバルサ。ドイツではバイエルン・ミュンヘンとドルトムント、またはシャルケとドルトムント。

 

こういうライバル関係、あるいは試合がダービー、クラシコと呼ばれるようなクラブがJリーグにはない。ひと昔前は鹿島と磐田がそれに近かったと思うが、磐田は完全に没落。ガンバとセレッソは局地的に盛り上がるだけだし、全国的にクラシコとなるような関係のライバルクラブはない。

 

広島にいたミキッチが国民がたとえばガンバ対浦和の試合に熱狂して、テレビではクラシコの前触れ番組で盛り上がる。そういうフットボール文化が日本に根付いて欲しいと発言していた。

 

OMのサポの歓喜を見て、実にうらやましかった。


CL 決勝 バイエルン対PSG

2020-08-24 10:18:59 | 日記

バイエルンの有利を予想したが、前半はPSGが2回の決定機もありかなり接戦だった。あのどちらかを決めていればPSGは勝てたかもしれない。後半にバイエルンがコーマンのゴールで先制、PSGの攻撃は焦りばかりが目立ち、キレがなくなった。PSGは先制しなければ勝てなかった。

 

両チームの違いと言えば、チームプレーのバイエルンと個人プレーのPSGということだろう。バイエルンはトーマス・ミューラーもしっかり守備に貢献し、組織で攻める。一方のPSGはムバッペにボールを出してのショートカウンターが多い。カウンターだからスピード重視でボールがうまくつながればいいが、プレスの強いバイエルン相手では苦労する。後半にはボールがつながらなくなり、カウンターもできなくなった。

 

最終的にはバイエルンのハイプレスの勝利ということになる。前半から飛ばしても最後まで息が切れない。一人一人のデュエルの強さがバイエルンのほうが上だった。しかし選手個々のレベルを見ればさほど差があるとは思えない。この違いはどこから出てくるのだろうか。

 

バイエルンはレヴァンドフスキも含めて全員で守って全員で攻める。PSGはネイマールは守備には参加しないし、前線の3枚は守備の意識が薄い。結局これが差をつけるのだろう。

 

ネイマールは試合後に泣いていたが、PSGは何度やってもバイエルンには勝てるとは思えない。バイエルンは強かった。


ヒデインク

2020-08-22 07:49:43 | 日記

オランダ人監督のヒデインクがカリブ海の島のキュラソーの代表監督になるというニュースをみつけた。なんでも断れないようなオファーをもらったということだから、いい条件だったのだろう。元々オランダ領だから、オランダ人監督はピム・ファーベック、パトリック・クライファートなどがいた。ヒデインクはオランダ、韓国、ロシア、PSV,チェルシーなどで監督をしてきた。典型的なオランダ人監督の経歴である。

 

他に似たような経歴のオランダ人監督にはベルト・ファン・ワルマイク、ディック・アドフォカートなど代表でもクラブでも請われればどこにでも行きますというタイプがいる。一方クラブチームしかできませんというのがルイス・ファン・ハールだろう。選手ともめてばかりのファン・ハールだが、オランダ代表を除けば、アヤックス、バルサ、AZ, バイエルン、マンUとビッグクラブばかり。

 

面白いところではピエール・ファン・ホーイドンクも監督業を修行している。小野のフェイエノールト時代のチームメイトで強烈な突破力のあるCFだった。同じオランダ人でいえばニステロィのようなタイプだ。ホーイドンクは50才だが、2007年に引退して2011年にトルコ代表のアシスタントコーチ、2013年から古巣のフィエノールトのユースチームの監督をしている。

 

オランダ人、スペイン人、アルゼンチン人に名監督が多いのは戦術を駆使するタイプが多いからだろうか。同じ戦術オタクの多いイタリアでは他国に出かけて監督業をするという人は少ない。


エジプトはアフリカか中東か

2020-08-22 07:49:43 | 日記

ジンバブエ人の同僚とアフリカについて熱く語った。ナイジェリアは人口が2億5千万人もいて、実にオーストラリアの10倍。世界中どこにでもいる。アフリカ人をみたらナイジェリア人と思って間違いない。それにナイジェリア人に英語は強いアクセントがあるので、話せばすぐにわかる。

 

次の話題はエジプトである。エジプトはアフリカか中東か。地政学的にはもちろんアフリカであるし、エジプトはOAUのメンバーだし、サッカーでいえばアフリカ連盟である。しかしアラブ連盟のメンバーだし、アラブ人の国である。アラブの定義はアラビア語を話し、ムスリムであることだ。だからペルシャ語のイランはアラブではないのだ。

 

エジプトのアラビア語が正統アラビア語ということをエジプト人から聞いたことがある。これが本当ならばエジプトはアラブの宗主国のようなものである。イメージからいえばアラブ=中東である。それがアフリカ人といえるのだろうか。

 

アフリカでは北にいくほど肌の色が白くなる。その境界がエジプトとスーダンだそうだ。文化面でも大きく違う。結論からいえば地政学的にはアフリカだが、文化、宗教ではアフリカではなく中東である。この中東という概念の定義があいまいである。だから中東ではなくエジプトはアラブだというべきだろう。

 

この話はまだ同僚のエジプト人にはしてないので、今度、ジンバブエ人、エジプト人、筆者の3者会談をしてみたい。