サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

サッリ解任とピルロ新監督

2020-08-09 08:36:04 | 日記

ユーべのサッリがたたの1シーズンで解任された。セリエAでは優勝したのに、ぶっちぎりの優勝ではなかったこと、コッパイタリアを逃したこと、CL決勝T1回戦敗退などなど。メガクラブとしては許せない不甲斐なさということだろうか。でもPSGも同じような成績だけど、トウヘルは監督のままだけどね。

 

さてそれにつけても驚いたのがピルロの監督就任である。アシスタントコーチも下部組織での指導者経験もなく、いきなりユーべの監督である。ピッポのように2部のクラブで監督経験を積んで修行してきたというのであれば分かる。ジダンのようにBチームの監督をしていたのではない。全くさらの新監督である。

 

選手としてのピルロは素晴らしいレジェンドである。セリエAといえば、デルピエーロかピルロである。もう少し古ければロベルト・バッジョである。ピルロはブレッシア、インテルにもいたがACミランに2001年から10シーズン、ユーべに2011年から4シーズン在籍。この時代にピルロが一緒に仕事をした監督は、アンチェロッティ、コンテ、アレッグリなどだが、イタリアは名将が多い。

 

さて稀代の司令塔だったし、IQの高さと類まれなる視野、現役時代のチームメートたちが称賛する気質を持ち、CR7と仲がいいと言われているピルロだが、どんな戦術をとるのだろうか。やはりポゼッションを重視したサッカーではないだろうか。

 

やらせてみなければ分からない。これがクラブの会長も多くのサポーターも一致するところだろう。魅力なのか狂気なのか。ユーべのようなクラブがこんな大ばくちを打つことが信じられない。CR7が引退して2年くらいぶらぶらして、そこからいきなりレアルマドリードやユーべの監督になれるだろうか。それと同じようなものだろう。


J1第9節 横浜マリノス対柏レイソル

2020-08-09 08:36:04 | 日記

1-1でドローだったが、柏の戦術には違和感を覚えた。この試合ではマリノスが圧倒的にボールを保持。スタッツをみると、ポゼッションが65%対35%、シュート数が17対11、パスが788対262とマリノスが圧倒しているし、チャンスも多かった。柏の決定機はオルンガのゴールシーンだけだった。

 

そのゴールもマリノスの高いDFラインの前にふわっとしたボールが出て、それをCBの松原がクリアミスしてオルンガに奪われた。もう一人のCBの小池もあっさりとかわされてズドーンと一発でゴール。非常にみっともない失点である。CBが2枚そろっていたのに、オルンガ一人にやられた。

 

柏の戦術はべたっと引いて守り、オルンガに放り込むカウンターである。中盤でのプレスが甘く、すぐにマイボールを放棄してしまう。マリノスのプレスが強いことは分かるが、あまりにも攻められすぎ。よくこれで下位に低迷しないなと不思議なくらいだ。

 

直近の柏の試合のポゼッションを調べると、第8節名古屋戦(1-0で柏)では51%、第7節仙台戦(5-1で柏)は52%、第6節浦和戦(4-0で柏)は44%。つまりどんな試合でもボールをあまり持たないカウンターサッカーということが分かる。

 

昨日のマリノス戦では相手に合わせたのか、マリノスが強かったのか。オルンガがいなくなったら得点源がなくなり、柏の戦術は成立しない。戦術はオルンガなのだ。オルンガとトップ下に誰かいればそれでいいという戦術である。一生懸命にボールをつないでプレスをかけ続けて綺麗にサッカーをしていたマリノスが気の毒になった1-1の試合でした。