ユーべのサッリがたたの1シーズンで解任された。セリエAでは優勝したのに、ぶっちぎりの優勝ではなかったこと、コッパイタリアを逃したこと、CL決勝T1回戦敗退などなど。メガクラブとしては許せない不甲斐なさということだろうか。でもPSGも同じような成績だけど、トウヘルは監督のままだけどね。
さてそれにつけても驚いたのがピルロの監督就任である。アシスタントコーチも下部組織での指導者経験もなく、いきなりユーべの監督である。ピッポのように2部のクラブで監督経験を積んで修行してきたというのであれば分かる。ジダンのようにBチームの監督をしていたのではない。全くさらの新監督である。
選手としてのピルロは素晴らしいレジェンドである。セリエAといえば、デルピエーロかピルロである。もう少し古ければロベルト・バッジョである。ピルロはブレッシア、インテルにもいたがACミランに2001年から10シーズン、ユーべに2011年から4シーズン在籍。この時代にピルロが一緒に仕事をした監督は、アンチェロッティ、コンテ、アレッグリなどだが、イタリアは名将が多い。
さて稀代の司令塔だったし、IQの高さと類まれなる視野、現役時代のチームメートたちが称賛する気質を持ち、CR7と仲がいいと言われているピルロだが、どんな戦術をとるのだろうか。やはりポゼッションを重視したサッカーではないだろうか。
やらせてみなければ分からない。これがクラブの会長も多くのサポーターも一致するところだろう。魅力なのか狂気なのか。ユーべのようなクラブがこんな大ばくちを打つことが信じられない。CR7が引退して2年くらいぶらぶらして、そこからいきなりレアルマドリードやユーべの監督になれるだろうか。それと同じようなものだろう。