サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

カズの現役である意味

2020-08-04 12:31:45 | 日記

三浦カズが夕べのルヴァンカップに出場して、この大会の現役最年長記録を更新した。53才にしてまだ現役であることの意味を考察してみよう。まずカズ本人にとってはいくらか知らないが、現役としての年俸が入ってくる。引退すればこれがゼロになる。それに現役であるからこその個人スポンサー料もあるだろう。あとは気持ちの問題か。

 

次にクラブにとってはどうだろうか。カズの横浜FCでの出場は2008年がリーグ戦9試合、天皇杯2試合。2009年はリーグ戦3試合、天皇杯2試合。これだけ少なければ戦力として計算していないだろう。それでは広告塔としての価値はどうだろうか。カズは2005年からシドニーFCに短期レンタルした期間を除いて在籍している。カズがいるから観客が増えたという時期もあったかも知れないし、スポンサーが増えたかも知れない。

 

しかしもう15年もいるのだからそういう時期は過ぎただろう。今更カズと言っても小学生などは知らないだろうし、ドーハの悲劇なんて言われてもまだ生まれていない現役の若手も多い。レジェンドではあるが、それだけである。

 

だから横浜FCにしてみればもうお付き合いである。カズ本人から引退を言い出さない限りはクラブから契約を更新しないとは言えないのかも知れない。カズを首にすれば日本のレジェンド、サッカー界の至宝を放り出すのかと非難を浴びる可能性もある。

 

今年53才だが、カズは体が動くかぎりはこのまま現役を続行するだろう。しかしそろそろお疲れ様でいいのではないだろうか。


西川潤

2020-08-04 12:31:45 | 日記

セレッソの西川潤がリーグ1のリールに移籍しそうである。まだ正式合意ではないので、飛ばし記事かも知れない。西川は今日のルヴァンカップ浦和戦でプロデビューする可能性があるようだ。ということはまだトップチームでプロデビューしたことがなかったのか。2019年3月13日のルヴァンカップ神戸戦で公式戦デビューしているので、その時はプロ契約ではなかったということか。

 

西川のプレーは昨年のU-20WCで見たが、2002年2月生まれで現在18才の坊主である。もしあればだが2021年のU-20WCにも出られる。いい選手だと思うが、いわゆる原石である。この西川を青田買いとしてリールは移籍金3億円ちょっとを払うようだ。ずいぶんな投資である。来季はどこかに武者修行に出すのだろう。武者修行が2シーズンですめばいいが、それが3シーズン以上になるとその時点で21才。つまり3年間で結果が出なければお払い箱になるだろう。

 

17才でU-20WCに出たし、突出したタレントなんだろうがセレッソでは駆け出しの坊やである。いくら原石でもそんな選手がいきなりヨーロッパに移籍して、武者修行のレンタルでたらい回しされるのではつぶれる可能性もある。せめて今季はセレッソでプレーして、途中出場でもなんでもトップチームに定着することが重要だろう。

 

18才くらいの若手の日本人選手が青田買いされてヨーロッパのクラブに移籍して、まだ成功した選手を見たことがない。そんなに世の中甘くはないと思うけどねえ。


サポーターによるクラブ買収案

2020-08-04 12:31:45 | 日記

Aリーグにセントラルコースト・マリナーズという小さいクラブがある。シドニーの北方へ車で1・5時間にあるゴスフォードをホームにしている。東京近辺でいえば、千葉県の房総半島の田舎町のような雰囲気である。よくこんな田舎町でクラブ経営が成り立つかといえば、個人オーナーが自腹を切って金を出していたからだ。個人オーナー氏は過去7年間に渡り経営してきたが、もう限界ということでクラブを売りに出した。売値は4百万豪ドル(約3億円)と安い。

 

買い手がつくかどうかは未定で、誰も買わななければAリーグからの脱退ということになる。金がなければ経営できない。それならばということで、クラブの年間会員が7千人いるので、彼らに出資してもらえばいいというアイデアがSBSのサイトに出ていた。7千人のうち5千人が毎年500ドル(4万円)を出せば、2・5百万豪ドルとなる。足りない部分は法人からの出資も募るとしている。

 

ずいぶんとお気楽なアイデアにも見えるが、スペインでいうソシオが会費を出してそれでクラブ経営が成立するのであれば理想である。最大の疑問はいくら年間会員が7千人いても、そのうち毎年500ドルも払える人が何割いるのかということだ。またこのようなコミュニティベースのクラブを創るのであれば、自治体からの出資も不可欠。いいアイデアですね、では早速実行しましょうといってできるような簡単な話ではない。

 

マリナーズの個人オーナー氏はフセイン・ボルトを練習参加させたりと話題作りが好きだった人物である。クラブを売るのではなく、注目を集めてどこかからの出資を呼び込もうとしているようにも思える。